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入居時の注意点と文化の違い

おかげさまで、この春から私が担当させて頂いたクライアント様達は1軒屋、アパートに無事入居する事ができました。アメリカ生活での第一歩を進み、現在はご家族の呼び寄せ準備に取り掛かっています。ご家族と共に沢山の楽しい思い出をアメリカのホームスイートホームで築いていってほしいと願う思いです。

今回は入居時の注意点をお伝えしたいと思います。

私が長年アメリカに住んできてつくづく感じる事。
『自分の身は自分で守れ』
現在日本人間でも人と人の信頼関係は少しづつ変わりつつも、私を含める日本人は物事を受け身で対応する傾向があるかと思います(私も時々忘れてしまい、アメリカで後悔する事も多々経験済み)
日本人は自分からはあまり動かず、まず相手の様子を伺ってから動く事が多いと感じます。
アメリカを含む欧米文化はキリスト教が母体で建国されているため、
『善と悪』
「性悪説=他人を信用するべからず」から入ります。そのため、自分の身を守るためにアメリカではまず多くの事柄は自分から動いた方が良い事を、心に留めておくと良いかもしれません。(時々、こればかりだと正直疲れる事も多いです)

『自分の身の回りの事は、できる限りきちんと理解しておくこと。』

もちろん善意に満ちたアメリカ人も沢山いますが、アメリカでは自分が疑問に思ったことは、可能な限りその場で質問し解決するのが賢明です。
実際物事をきちんと理解せずに情報を伝えるアメリカ人も多くいます。
最近あった例:
あるお客様の大型家電配達について問い合わせると、電話口の店員は配達に関してきちんと理解していず、「4時間の配達幅設定の場合は追加料金を払わないとできないから、追加料金を払っていない貴方の配達は全日設定です」と主張。
私の聞いた話からだと相手の言っている事がおかしい。私は腑に落ちなかったので、彼女を信用してしまってあとで自分にしっぺ返しが来ないように、彼女に「それは聞いていない。マネージャーと話したい」と電話口を変わってもらうと、やはり私が思った事が正しく大型家電配達の4時間枠指定は追加料金はなし。
マネージャーは誤情報を与えた従業員を庇うだけで、間違った情報を教育しなおしますとも言わず。

一方で日本文化は、自然崇拝の神道が基盤となっていますので、善と悪の区別が際立ただず、お互いの信用があって成り立つ事が多いと思います。
日本文化は良く「性善説」で成り立つと言われてきました。

契約書がなくてもお互いの信頼で成り立つ関係があったり。知っている情報や物事は相手へできる限り伝える、教えると言う事が多いかと感じます。それに対しアメリカは法律で決められた事は義務があるのでしっかり提示する。追加で相手が問い合わせてきた事、要求してきた事に関しては情報を与える。
当事者が深く理解していないことでも、契約書に記載されている事は「それ契約書に書いてあるでしょ。契約前、署名する前に理解するべきで、十分に理解していなかった貴方が悪い。」と言うことになります。
アメリカでの約束は契約書があれば絶対的ですが、その反面契約書に記載されてない事で相手が主張してきたことに対しては反論ができ交渉が可能です。
日本人は他が与えてくれる情報や物事に頼る、従うと言う事が得意であって、自分から何か進んで行う事が少し苦手な人が多いと感じます。

教育現場も同じです。
日本人は、先生から与えられた事を勉強する。そして先生も生徒の様子を見ながら、「この子は十分に理解しているのか?」と察する事ができ、先生自ら理解していない子を自発的に指導する事も多いかと思います。
アメリカは、「これがわからない。教えてください。」ときちんと伝えなければ、先生は生徒の現状況を掴む事は難しいかと思います。テストの点数が悪く明らかに結果が出てしまった場合は別ですが。

             能動的=アメリカ

話が少し逸れましたが、不動産の借家契約の話に戻しますと
アメリカと日本は文化の違いがあり『郷に入れば剛に従え』
特に借家やアパートを借りる場合は大事な内容はアメリカではしっかり理解していなければいけません。あとで知らなかったとは言えないのです。

1、家賃の支払い期日は把握していますか?
2、家賃はどのように支払いますか?
3、家賃を滞納した場合の延滞金はいくらですか?(延滞日数によって変わります)
4、契約更新について理解していますか? 何日前の更新ですか?
5、修理などが必要になった場合は、どこにどのように連絡しますか?(アパートや管理会社が管理している物件は修理の度合いによっても連絡先が異なる場合もあります)
6、損害があった場合の責任はどのようになりますか?
7、退去時のセキュリティーデポジット返金はどのようになりますか?

大事な連絡先や、日にちは携帯に情報を入力しておくか
誰にでもわかるように、冷蔵庫に貼って置く事をお薦めします。

まず、契約書の内容をきちんと理解してください。
特に、
家賃の支払い期日と家賃を延滞した場合の延滞金
次回契約更新日。こちらはオーナーから連絡が行くと思いますが、ご自身で把握しておく事をお薦めします。
もちろん企業などアパートを経営している所は、契約書通りに物事が進みますが、個人的なオーナーだと契約更新時になっても連絡がない場合もあるかもしれません。念には念を。

オーナーが何も言ってこないから、こちらも静かにしていても大丈夫でしょう。と思っていると、悪質なオーナーの場合は契約期間終了後は自動更新になり、家賃上昇し1ヶ月毎の更新は1ヶ月の家賃に上乗せ金がかかってくる事になる場合もありますので(こちらも契約書に書かれている場合も多い)、自動更新希望でない限り更新が近づいてきたら、ご自身の希望を口頭でなく残る形でメールなどで相手側に伝えると良いかと思います。

それともう一つ大切な事は、入居直後に提出するMove in Check Listです。大体はオーナーへは入居から7日以内の提出です。少しでも気になる事があれば、記載しましょう。文字で表現しにくい場合は、追加で写真に撮って保存するのも良いかもしれません。

日本も外国人の増加で、今までのように信頼関係では物事が進まなくなって来た事も多いと思います。個人的には、日本人の良さは日本では次世代に残して行ってほしいと思うこの頃です。


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