さかまき農園さんにおじゃましました。

1ヶ月前くらいから同じ出荷グループの農家の方のところへ行きたいという欲が高まっておりました。理由としては

農家さんは農家ごとで必ず違う視点をもってやっているから行かせてもらうだけでも沢山の気づきがあるし、佐久穂町近辺はまれにみる有機農家の質の高さだと思っているので、今行っておかないともったいないと思ったから

そして今回は佐久穂町のお隣の小海町で営農されているさかまき農園さんにおじゃまして、1日仕事を手伝わせていただきました。

他の農家さんに行かせてもらう時は読書と一緒で1つでも気づきがあれば大満足と思っていますが、今回は沢山のことを教えていただきました。

以下は心に残ったことです

・加工品を「一人歩きしてくれるもの」という認識にされていたこと 紀行さん(のらくら農場代表)は加工品のレトルトスープについて「名刺を配ると思おう」といっていました。→加工品は一人歩きしてくれる名刺

・取引先とコツコツ会うことが関係づくりにおいて大きな影響を与える 顔の見える関係をつくりお互い意見を言い合えるようにしたことで、取引先から新規品目の提案や相談をもらえるようになった。そこから売り上げに貢献する品目が生まれたりしている→機会があれば積極的に会う

・自分の実体験の中から「現状維持は後退」だとおっしゃっていたこと→前に進み続けるしかない

・大規模宅配流通メインの出荷で振り回されるリスクもある中、「生産力と出荷力(この出荷形態だと〇月の〇週目に○○を何千P出荷みたいなのがほとんどになる)の自力を鍛え続ければ何かあっても変化していける」という自信のもと、緩衝になる出荷先開拓ではなく、宅配流通の要求にさらに応えようとしていたこと

・田舎では子供と奥さんがいることが信用の大きな要素になる

・月に1品目は自信をもって、どこにでも出せるものを作る どこにでも出せるクオリティにすると気持ちが楽になる

・課題にぶちあたった時、易きに流れるのは経営的に危ない 例えば、有機でやって病害中でズタボロになった。勉強して乗り越えるではなく翌年は慣行のやり方で薬剤散布をする

・まじめすぎるのが経営的にはリスクになる→時間当たりの売り上げという視点を忘れてはいけない

・安心安全よりも美味しさに価値をおく 安心安全しか売り文句がないのは残念

・初期肥効が生育をそろえるコツ

・良い種苗屋、良い資材屋とつながるとそこから新しい情報がもらえて助かる

・就農の補助金は生活費ではなく、経費に使う

・最後は自分がなんとかするという覚悟をもてるかどうかが続くかどうかの分かれ目

・なんだかんだ一番心に残ったのはさくらさん(奥さん)と坂巻さんの人柄。冷たい水を使う作業も辛さを一切感じさせず、山奥のおうちなので子供5人の送り迎えをしつつ、家事も事務もやる。目の前の作業に全集中して取り組む姿勢。話すときはとても親切に明るく話してくださるところ。僕が買い手だったら応援したくなると心に沁みました。 坂巻さんが協調されていた自分がやる覚悟を夫婦で体現されている姿が一番刺激的でした。

以上です。

以前久松さんが他の農家に行って、相手の意見を聞きながら自分の意見とぶつけることで自分の軸が見えるようになってくるとおっしゃっていた。今回を終えて本当にそうだなぁという想いになりました。

そのとおりだ、そうしよう!と思う部分と、ここはこっちのやり方でやりたいと思う部分が生まれる。

訪問を難しく考える僕に同僚のもっさんが「何も考えずに行くっていうのもありじゃないですかねぇ~」といってくれたことがきっかけとなった今回。

結局質問用紙は用意しましたが 笑 それよりもどうなるかわからないけど何か絶対にあるところに突っ込んでいく、頭より先に行動する大切さに改めて気づかせてもらいました。

もっさんありがとうございます。

お忙しい中受け入れてくださった坂巻夫妻と子供たち。本当にありがとうございました。素直で優しそうな子供達と子供愛が原動力の両親。強い家族だなぁ

また九州に立つ前にご挨拶させていただきます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?