太陽光の物質的循環

最近畑で感じたことがあります。

この世で植物のみが唯一の生産者と言われています。

植物 生産者

動物 消費者

微生物 分解者

地球上でエネルギー物質を作り出すことができるのはほぼ植物しかいない。あとのものは植物がつくったものの形を変えて生きている。

生産者である植物が生産者たりえる理由は光合成をするから。なので地球で真に何かを作る活動はほぼ光合成のみということ。(ほぼといっているのは、菌類の中にも独自の経路でエネルギーを生み出すものがいるからです。でも植物に比べたら微々たるものかと)

畑は光合成産物生産工場です。 どれだけ光を物質に変えられたかが収穫量や品質に現れます。

なので農家は工場の生産環境を整えること、植物にとって居心地の良い環境を提供することに労力をつぎ込みます。物理性をよくする。生物性をよくする。代謝に必要な栄養をバランスよく施す等。

でもどれだけ環境を整えてもやはり一定期間での単体での光合成量には限界があるのではないだろうか。

では、畑外の植物がつくった光合成産物を畑にもってきて、畑の野菜に使ってもらったらどうだろうか。

例えば林業ででる樹皮。これはリグニンやセルロースといった繊維質になっているがもとをたどれば光合成産物C6H12O6:ブドウ糖が沢山あつまってできたもの。そもそも生産者の話を考えれば地球上の有機物はある意味ほとんどが植物の変形。もとをたどれば光合成産物にいきつく。

こいつを植物が吸える状態(水にとける状態)にまで分解をさせて、そして畑で再吸収させる。イメージしやすくすると樹皮という光合成産物の塊を畑に入れ、作物という光合成産物の塊に変える。名前が変わっても基本的な部品は同じなのだ。むしろ通貨(光合成産物)が同じだから食物連鎖はなりたつのではないか。

そしたら樹皮になっていた材料分だけ収穫量が増えるのではないか。もちろんそんな単純ではない。間に微生物が介在しているし、吸収だって完璧にはいかないだろう。でも入りとしてはそんなイメージでいいじゃないかと思う。

産業廃棄物として廃棄されていたり、無駄に刈られるだけの有機体の共通通貨(光合成産物)をどのように利用しやすい形で畑にもってくることができるか。
光合成の前倒しとでもいうか。

畑の光合成生産に、時間と場所を超えた他の植物の光合成産物を堆肥化をへて畑で合体させて収穫物にする。
魚や動物の体になっているかつての植物が作った光合成産物を肥料化をへて畑で合体させて収穫物にする。

これを実現していくことが社会的にも技術的にも農業の楽しさのひとつになるのではないか

と畑で思ったのでした。

BLOF理論を普及してくださっている方々の話を僕のフィルターで通して話しただけなのですが。

でも光合成の前倒し、作物生産を時間と場所を超えて他の植物にやっておいてもらうというのは我ながらいい認識 笑

そしたらさまざまなものが共通通貨(お金)が転がっているように見えて来るから

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