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マンション管理士試験 会場のようす

#マンション管理士試験

マンション管理士試験、合格率が8%程度の難関資格と言われる。
マンション管理にかかわる一部の人々には喉から手が出るほど欲しい(?)
合格したら充分自慢できる(?)、そんな資格である。

これは2021年度試験に受験した私の体験記。
受験会場ってこんな感じ、というのが分かれば
初めての受験生も幾分気が楽なのではないだろうか。
(合格のノウハウ的なものはありません)

さて、この試験、受験票が届いて初めて試験会場を知る。

圧着ハガキをペリッとめくると、柏会場とある。やった!家から近いぞ?!
よくよく見ると、「二松学舎大学」。
柏駅から臨時バスで20分と。
直通の臨時バスで20分て...めちゃ遠くない?!
そして、運行は11時から、とあるけど何分おきに何本走るのかは一切書いていない。
そして、あらゆる問い合わせを拒否&禁止。
下見も禁止、車での来場も送迎も禁止...。
ナニソレ...

とりあえず「11時から出る」というなら、それに間に合うように行こう。
てことで、柏は我が家の最寄り駅から快速でひと駅なのに10時20分ごろ家を出た。(試験は13時から)

試験会場付近では食料の調達は絶望的なので、柏駅に到着したらすぐエキナカでおにぎりを二つ購入し、バス乗り場へ。
10時50分ごろだったろうか、すでに行列の人々が続々とバスに乗り込んでいるところだった。
かろうじて席に座ることができたが、どんどん後から後から乗客(受験者)が乗り込んできて、超満員になったところでバスは出発した。
あれ?コロナ対策ってどおなってんの???
すんごい密!

走行中はテキストで最後の復習...立ってる人たちには申し訳ない...と思いながら、でも超満員すぎて席を代わる余裕もない。

試験会場の大学に到着すると、コロナ対策用に書かされてるアンケートの回収と検温、手指消毒。
階段のそばに、受験申し込みをした後で住所が変わった人のための変更届け受付係が座ってるが、特に会場案内のアナウンスも表示もない。

受験票に会場には11:30から入室できるとあるので、階段を上り始めた。
ちょっと早いけど、入り口で待とう、と。

受験票によると会場は5階。エレベーターは無い。
マンションの5階なら毎日上り降りしているので、辛くはない。
しかし、これは校舎の5階。運動不足の体にはキツイ。
ふだん学生はここを階段で上り降りしてるのか...?若いから苦にはならないのだろうか?
それにしても不便...

階段の途中で無言で降りていく人々とすれ違うのに軽く違和感を感じつつ、階段を上り続けた。
上りきる手前で、大きな荷物を持った50代とおぼしき女性が大きくため息をついて肩を落とし降りてくるところとすれ違った。
どうしたのだろう...

会場の入り口に到着すると、扉が閉まっている。(想定内)
すると、後ろから係の女性が声をかけてきた。
「開場は45分からです。それまでは入室できません。地下の食堂が解放されてますので、そちらで待機できます。」

エッ?!

そ、それは...

どうして1階で教えてくれないの...?!
しかも開場30分じゃなくて45分て、受験票に書いてあることと違う...

そうか、それでさっきの女性はあの様子だったのね...
しかも今まで勉強した本とか持ってきたのだろうか?荷物も重そうだったし、気の毒...

係の女性も不手際に申し訳なさそうにしている。

それにしても、降りていく人誰一人「開場45分からだってさ」なんて教えてくれる人いなかったのには驚き。
そうか、もうここから戦いは始まっているのね。
自分以外全て敵。

地下の食堂まで下りてトイレを済ませ、おにぎりを食べ、テキストを読んで開場を待った。
しかし、この食堂のテーブル、なんか食べカス散らかってて汚いな...
コロナコロナ言ってるわりに不衛生感...

さて、時間がきたので会場に向かう。
入り口を入ると、そこは広い広い講堂だった。さっむ!
前方はるか彼方に黒板があって、うっすらチョークで列ごとの座席番号が書かれている。
しかし...

見えない...

遠すぎてwww

試験官が入り口付近で受験生を一人一人案内している。
受験番号を確認して、持ってる座席表を見て、「ここの列の右側後ろから何番目です」などと案内...
そんなの、入り口にホワイトボード立てて座席表貼っとけば皆自分で見て探すって...

ちなみに、私の席は後ろから2番目。
試験始まるまで、ずっとこの座席案内を聞き続けるはめに。

試験の開始30分前から説明が始まる。
説明が始まったら、試験が終わって、良いと言われるまで席をたつことはできない。
トイレに行きたくなったら、挙手して試験官に付き添ってもらいトイレに行かなければならない。200~300人いるだろう受験生、一人ずつしかトイレに行けない。
離席できなくなった途端にもよおす尿意...

席にはあらかじめ受験上の注意書きとスマホ等の電子機器を仕舞う用の封筒が置かれている。電子機器は鞄に仕舞えるのなら、封筒は使わなくてOK。(ちなみに管業は電子機器はスマホだけでなくスマートウォッチもイヤホンも全て必ず封筒に入れさせられた)

受験上注意は、席に着いた時に端から端まで読んだけど、この、30分前からの説明というのは、ただ、これを、たどたどしく、おじいちゃん試験官が読み上げるだけ。

勘弁して。

しかし、会場の寒さ。
食堂は地下なのに、窓から日差しが入るよう外の地面が堀りこまれた造りになっていて、ポカポカしてたのに、5階のここはどうしてこんなに寒いの?!
それは...すべて窓には暗幕をひいてあるから!暖房も無し!何の試練?!

数日前にテレビで貧乏ゆすりが冷えに効くという実証実験やってたのを思い出し、しばらく貧乏ってました。
なんか、ほんと貧乏くさいな。
私女性なんでだいぶ恥ずかしいんですけどね。
まぁ、これからの8パーの戦いに勝つにはなりふりかまってる場合ではないわね。

ふと、顔を上げて周りを見回すと、髪をむしって床に捨ててる人や、試験官に目をつけられてやたら注意されてる人なんかがいて、何だか変なところに来ちゃった感あり。
自分も貧乏揺すってる時点で十分変人だけどね。
席が後ろの方なんで、目立たなくて良かった。

会場に入ってるのが200人とすると、合格するのは8%、この中で16人か。
私の他に15人しかいないのか、少なすぎてビックリ...。
なんてボンヤリ思ってたけど、どこから来るんだその自信は、とその時の自分にツッコミたい。
結果的には9.9%だったけど、よく考えたら5問免除ない会場だったから、合格率はもっと低かったかもしれない。

さて、試験が始まると寒さのせいか、緊張のせいか、手が震える。
しょっぱなから見たことの無い問題。設問の文章がまず頭に入って来なくて焦る。

試験1時間経過時、残り30分、残り5分で試験官からアナウンスがある、ということになっていたけど、忘れちゃったのか?最初のアナウンスがあったのは1時間15分後。

...

試験が終盤に来ると、試験官たちが回収について後ろで打ち合わせし始めた。まだ試験中なのに...気が散る...

斜め前の受験生が挙手して試験官を呼び、紙に書いたものを指差して何か伝えている。
そのあと席を立って行ったので、トイレだったもよう。他の受験生のためにスマートな行動!惚れてしまう!(試験官の無神経さと比べてって意味で)

試験終了後は答案用紙の回収状況を確認して解散になったけど、まずはトイレトイレ!
3時間ほど座りっぱなしはやはり辛い。生理だったら正直無理だったかも。本当、時期がかち合わなかった自分はラッキーだった。

試験会場のゴミ箱は何かの嫌がらせかというほどことごとく「使用不可」の張り紙がされていて、そんな捨てるもの無かったのでさほど不便しなかったけど、トイレットペーパーのロール芯捨てることもはばかられた。
張り紙無視して捨てたけど。

トイレを済ませて階段を降りて行くと、途中で人の流れが滞り始めた。
階段を降りる人々がそのままバス待ち行列になっている。

受験生って来るときは皆パラパラと来るわけだから、バスは何分かおきに出ればそれで良いけど、帰りは基本的に皆速やかに帰りたいわけで。
しかし帰りのバスは...用意された台数が出てしまったらそれが戻ってくるのを待つのみ...。
歩く?いやいや歩ける距離じゃない。ざわつく受験生たち。
30~40分待ったように思う。そりゃ片道20分だもんね。
バス会社のスタッフのアナウンスも行列の後ろには全く届かない。

11月も末の寒空の下、暮れかけた弱々しい日差しにわずかな暖を期待することもできず、試験を終えた受験生たちは震えながらバスを待った。

建物内で待たせてくれ...
どぉして...

一緒に受験したみんな、5問免除無かったってことは、来週管業試験を控えているんでしょ...風邪ひいたらどうすんのよ...

ブルブルブルブル...

バス会社のスタッフも受験生と一緒に、何をすることもなく立ち尽くして待っている。
試験の運営は何してんの...バス来るまで建物内待機させて、来たら案内するとか...

しないの?!

長蛇の列だから、次来るバスに乗れるかどうかも分からない。
だいたいの人数数えて、並んでる段階で列を区切っておくとか、事情があって帰りを特別急いでいる人は先に出るバスに優先して乗せてあげるとか、高齢者は優先的に席に座れるようにするとか、そんな配慮があってもいいはず。

ようやく来たバス...
座れてほっとした自分。
座れなかった方々に、申し訳ないと思いつつもクタクタで席譲れなかった...

何だかすごく消耗する試験でした。
寒さ対策、必須!!

(管業は暑すぎ死んだ)

(記事終わり)

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