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左右分離型キーボードを求めていたら自作キーボード(Corne Chocolate)にたどりついた話

TL;DR

自作キーボードはいいぞ(楽しいよ)

キーボードには特にこだわりがない人生でした

最初はキーボードを自作するつもりもなかった。
押して文字が入力できればオッケー!ってぐらいの感覚だったので自作するなんてクソ面倒くさそうだなと思ってました。

でも左右分離型キーボードの魅力に惹かれはじめてからというもの、日を追うごとに「キーボード 分離」「split keyboard」という検索ワードが増えていき、気づいたらamazonで分離型キーボードを漁り、遊舎工房さんのサイトを漁り始め、自作キーボードの作り方をググりまくり、自作キーボードをポチって組み上げていた。
この記事はそういうお話です。

買いたいモノを色々調べている時って楽しいよね。

なぜ人はキーボードを割りたがるのか

左右分離型キーボードを求めるようになったのは「ErgoDox EZ」の影響。

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まず見た目がよい。欲しくなるよね。
あと、左右分離してるから姿勢が前かがみになりにくくなるのでよい。
そしてマウスとキーボードが離れすぎないから姿勢も変な感じになりにくくて体への負担が軽い(はず)

でも、これお高いんですよねえ(記事作成時: $354)

周りの同僚も使い始めていたりして俺の中の分離型キーボード熱が沸々と...


結局買いました(2年ぐらい前)。

キータッチの浅いキーボードは好きですか?

買ってもらったばかりのおもちゃを開けるかのように、うきうきでErgoDox EZを開封、にんまりしながら使っていたんですが、使っているうちに「ナンカコレジャナイ」という気持ちが...

使ってみて初めて分かる大きさ、なにこれデカい(手が大きい人にとっては良さそう)。
キーが沢山あってカスタマイズ仕放題じゃんと思っていたけど、使わないキーありすぎて完全に持て余す。
キーキャップとストークが高くてなんか打ちづらい。


今ではお家のクローゼットの中で出番を待っています。

だいぶ後になって、俺が欲しかったのは浅いキータッチのキーボードなのかなと思うようになり、そこから自作キーボードの世界へ足を踏み出してしました。
(Macbook Proの打刻感が好き)


分離型キーボードは市販でも完成品はいくつかあれど、Macbook Proのような浅くてパチパチ打てるストロークのものはなかなかなく、再び「キーボード 分離」でぐぐりまくる日々。

そして自作キーボードの世界を開けてしまう。

「なるほど、わからん」の連続

実は、自作キーボードという選択肢は前から薄々気づいていたけど、いままで全くこだわりがなかったので、キーボードは自作してまでやるのもじゃないというスタンスだったのでなかなか踏み出せなかった。

あと、気軽にパーツを買える環境も整ってなかったりと心理障壁は高かった。


いよいよ俺が求めているのは自作しか道はないなと決めてから調べ始めると初めて出会う用語達。

40%キーボードを初めてみたときの「これ、本当にキーボードとしての役割果たせるのか」という衝撃

自作キーボードを作るために必要なパーツと道具の多さ...


さてやろうと決めて見たものの、何が必要なのか調べてる時間が長くて実際に作り始めるまでに時間がかかりました。
遊舎工房のおかげでかなり買い揃えやすくなった。

作りたいものがハッキリすると、やるべきことが見えてくる

僕がほしい(作りたい)キーボードは

・左右分離型
・キータッチの浅いもの
・大きくないキーボード
・色は黒がいい
 ・LEDとかはなくていい

というところに落ち着き、Corne Chocolate をつくることに。
(実際のところは Lily58 Pro をつくろうとおもって黒バージョンあるか問い合わせしてところ無く、生産予定も無いということだったので変更してる)

キーボード自作経験がある人はお分かりですが、一応説明するとこのキーボードはCherry MXの互換がないため、使用できるキースイッチが限られます。
このへんは何も知らないとハマりそうだったので、社内の自作キーボード部員に聞いててよかったなと感じてます。

組み立て方とハマりどころ

組み立て方

別の方が動画で丁寧に説明していたのを見つけたので基本的にこの動画を見ながらつくってました。
制作時間は9時間ぐらいですが、3時間ぐらいファームウェアがうまく入らず苦戦したのでそれを差し引くと約6時間ぐらい。

このキーボードはホットスワップというのに対応してて、キーキャップを基盤に直接はんだ付けする必要はないです。

Corne Chocolate ビルドガイド

ハマりどころ

ファームウェアがうまく入ってくれない(キーボード端末認識しない)
ファームウェアを入れるところだけ動画と同じ手順でうまく行かなかったので制作者さんのビルドガイドの方法を参考にしてファームウェアを入れた感じ。(ここで3時間ぐらいドハマリした。WinとMacでもしかして違うのかも)

ダイオードめっちゃ小さくて気をつかう

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小指との比較

最初のダイオードのはんだ付け工程で、ダイオード小さすぎて苦戦。
ピンセットを持ってなかった(後から見たらはんだ付けのキットに入ってた)ので、溶かしてないはんだの線をつかってなんとか凌いでた。
動画でも説明されてますが、逆作用ピンセットがあると便利です。

逆作用ピンセットは通常とは逆で力を入れると開き、力を抜くと閉じます。
このダイオードは1つ2mmぐらいなので力の入れどころを間違えて弾いてしまうとどっか飛んでいって見つけるのが困難です。2,3個無くしかけましたが幸い1つも無くさずにつくれました(予備のダイオードとして多めに入ってるはず...)

はんだ付けする面を間違える
両面どちらでもOKなものもありますが、このキーボードのはんだ付けは裏面のみしかできません。最初から分かっていたんですが途中の工程で気を抜いてしまい、予備はんだをつける面を間違えてしまったので、はんだ吸い取り器で頑張って吸い取りました。
片方だけだったのでそんなに時間かかりませんでしたが、両方間違えてたらえらいことになってたなと。

どっちを表/裏にするかは決まってないので、自分で表と裏を決める必要があります。もう一度いいますが、はんだ付けは裏面のみしかできません。

必須なパーツと道具などの紹介

必要なパーツ

・自作キット: https://yushakobo.jp/shop/corne-chocolate/
・キースイッチ: https://yushakobo.jp/shop/pg1350/
・キーキャップ: https://make.dmm.com/item/1009205/
・TRRSケーブル: https://yushakobo.jp/shop/trrs_cable/
・USBケーブル: https://yushakobo.jp/shop/usb_cable_micro_b/

注文時にキーキャップの黒の在庫がなかったのでDMM.makeで注文。
当初はKailhロープロ刻印キーキャップを注文するつもりだった。

DMM.makeの種類の指定
・MJF
・A12 ブラック磨き(MJF)

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TRRSケーブルは左と右のキーボードを接続するものなので必須。
USBケーブルはPCとキーボードを接続するものなので、Micro USBだったら何でもいい気がする。

必須な道具

はんだごて
・温度調節ついてるやつが便利。
・コテ台とセットが面倒くさくなくてよい
・リンクの商品は「ハンダゴテ(温度調整)」「コテ台」「吸い取り器」「ピンセット」「コテの先」がついてる


コテ台(セットについてた)
・セットでついてない場合に個別で買う必要あり。


ハンダ吸い取り器(セットについてた)
・これがないと間違ってはんだ付けしたときに詰む


はんだ
・はんだごてのキットに入っている場合もあるが、細いほうがやりやすい
・これは鉛フリーなので溶けにくい(鉛入ってたほうが扱いやすい)


逆作用ピンセット
・予備ハンダを溶かしながらくっつけたりするので便利
・今回のダイオードは特に小さいのでピンセットは必須

キートップ引き抜き工具
・キートップを取り外したいときにつかう
・素手で取れなくはないが部品を痛めそうなのであるとよい

ヘッドルーペ
・視力の良し悪し関わらず、ずっと小さいものを見続ける必要があるので疲労感が軽減される(視力両目1.0以上の感想)
・卓上のものもあるけど、今回は利便性を優先してヘッドルーペを選んだ

買ったけど使わなかった道具

今回は使わなかったけど一応紹介。

テスター
・今回はピンセットで通電確認したので使わなかった

リード線折り曲げ器
・ダイオードの足を折り曲げるときに使うやつ
・今回足が長くないやつだったので活躍しなかった
・ダイオードの足が長いやつもあるので、そういうのには使う

つくってそれから

キースイッチが微妙にしっくりこなかったので、これを書いてる途中に新しいキースイッチをポチってしまってる。

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左右分離はまだ自宅でしか使ってないけど、快適になったのでゆくゆくは会社用にもう一台とか考え始めてる。

自作すると自分でカスタマイズする敷居が低くなったのか、右側のキーボードにトラックポイントかトラックパッドを追加でつけれないか情報を集めるぐらいには沼にハマりはじめている自覚はある。

キーボード沼ははじまったばかり。


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