とらドラ!

前々から知ってはいたんだけど、見るまでに至らなく過ぎてしまったとらドラを12年越しに視聴完走しました。ワホーイ!
私がこのアニメを知ったのはたぶんニコニコ動画のくぎゅううう患者動画からだったと思います。あのあたり、アニメのヒロインとしてめちゃくちゃ人気でしたよね釘宮理恵さん。
そこからDVDを借りてまで見る情熱がなかったけど、ネットフリックスに登録したので若干何かをしながらですが見てみました。

最初は大河ちゃんの暴力的な部分にびっくりしたんですけど
いろんなエピソードを経て、人生の背景だったり、成長だったりを見ているうちにかわいらしく見ていました。
外見も本当にかわいらしいんですけど、たまにドレス姿にドキッとするほどの大人っぽさを感じたりして。
お父さんは結局事業がうまくいかなくなってどこかに行っちゃいましたけど
あんなにかわいい娘をほったらかして、人生何を楽しんで生きてるんでしょうか。でもサンタさんが少なくとも一度は来ていたんですよ。それが父なら少し救われるような気持ち。あそこまでほっとかれる前に親子の情愛のようなものが少しでもあったなら。

噂ではラストがバットエンドだって見かけたので、ハラハラしながら見ていたんですけど、大河ちゃんのお父さんがいなくなったとか、お母さんに引き取られるみたいなんだけど、そちらにはもう家庭があってどうやら自分の居場所はなさそうだとか、そのうちに駆け落ちをしようという話になって、これはバットエンドに向かっていそうな感じ…
『卒業』のエンディングパターンなのか…駆け落ちをした後の苦労が垣間見えるようなエンドか。キャー見たくない(´;ω;`)とか思ったり
でもあそこまで陽の気のアニメでそんなラストを見せられたら落ち込むぞ!とか思ったりしていたんです。

勢いで飛び出した割に本当にいい場所に着地出来てよかった。
これが鬼滅の刃なら祖父母ともども鬼に食われているところなんですけど。
川に飛び込んだときもドキドキしていました。
うっかり寒さでショック死するんじゃないかと思って。

ついでに久しぶりに母と祖父母の仲もつながったみたいで。
よかったですね。

最初は櫛枝みのりのテンションが高すぎる~!これが年代物のアニメというものなのか、いつの間にかそういう時代を超えてしまったのか、私がいつの間にか変わってしまったのか、これを平然と見られるのが真のオタクなのか!と思ったんだけど、後半になるにつれて素の部分が見られて好感が持てるようになっていきました。
あみちゃんが出てきたときドロドロ!どうなる!と思ったけど、ストーカーやっつけてから途端に見やすくなりました。一番最初に好きになったキャラかも。あそこまで追い込まれてしまったのに、ストーカーのカメラを壊すくらいで納めるのは優しいですよね。
でも本人の上澄みをすくって、違う方向に育ちきってしまった虚像を殺す、殺されるっていうのは一番しんどいものなのかもしれないですけど。
北村も装っているのかと思ったけど、あれが素だった。
生徒会長もボコボコに殴り合って、本当は好きなんだって心情を吐露しちゃって、あんなことされたらもう諦められないですよね。
好きな女が自分を好きなんだってケガをするのは、一種の呪いのようなものがかかる気がします。

この後に『響‐HIBIKI‐』を見て、序盤の大河の暴れっぷりがすこし混ざって覚えているかもしれないです。
すごい映画だった。
こちらは本人の成長というものはあまりないような。見ているうちにどういう心理で動いていて、だから行動に移すのかがわかってきてしまって、どう考えても狂気のようにしか見えない行動がそれなりに、まいっか!と思えてきてしまう。自分の中の倫理観が動かされるのが恐ろしいきもち。
ある種の正義を貫いているというか、自己の曲げられなさというか。
賠償金も自分で払えますもんね。そういうところもすっきりして見えるのかもしれない。しゃーないなと思えてしまうというか。
実際目の前にいたら心底嫌なんだけど。

大河ちゃんは最終的にそこまで暴れることがなくなって、人を思いやるってことが多くなりましたね。人生の背景をみてしまったら、人へのぶつかり方も不器用でしゃーないなと思いました。
きちんとお礼が言えたり、物が渡せたりしているのは預けられた学校のおかげなんでしょうか。これぞツンデレ!という感じがしました。
グッドエンディングでした。
誰ですか、バッドエンドって言ったやつ!

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