ゼロから始めるアンダーワールド⑤:背後から忍び寄れ!【影より生まれし者】を紹介します
こんにちは、長野県でウォーハンマーを売っているマキヲGです。
さて今回のウォーバンドは
【影より生まれし者】
です。
2023/10/19、このウォーバンドとどう戦うか?を追記しました。2023/10/20、ルール略奪について追記しました。
この人たちは【サエてる奴ら】と同じネザーメイズのファイターで、『遮蔽ヘックス』に関する能力を持っています。
そのため、ちょっとだけ分かりにくく、使いづらいところがあります。
ただリーダーの戦闘能力はとても高く、ほかウォーバンドにはできない【影より生まれし者】特有の戦い方をします。
今回の記事では、そんな彼らの魅力をお伝えできればと思います。
それでは最後までお付き合いください。
はじめに:奮起条件
この人たちの奮起条件は
ダメージを1点以上受けている敵を対象として、攻撃アクションを実行したら奮起する
というモノです。
そのため
無傷なHP2の敵ファイターにダメージ2の攻撃をヒットさせ、一撃で倒した
といった場合には奮起できません。
そして
攻撃対象として選択したら
ではないので、攻撃が終わったあとに奮起します。
また、リーダーのスリザエルさん以外は、奮起しないと『影からの奇襲』が使えません。
なるべく早く奮起させたいですね。
ルール:略奪
![](https://assets.st-note.com/img/1700801333-eFr9UhO7zY.jpeg?width=1200)
利用可能な特殊地形トークンとは?
・1対1のときには2個まで使えるトークン(3人のときは3個、4人のときは4個)
・戦場に置くときは配置するプレイヤーが表か裏を選択して配置する(それぞれ『罠ヘックス』『遮蔽ヘックス』になります)
というモノです。
名前の通り、上に乗っていると特殊地形トークンに乗っているとして扱われます。
置ける条件がその攻撃アクションがなので、押し出して致命ヘックスで倒したときはダメですね。
例【影より生まれし者】では遮蔽ヘックスにいると、そこから『影からの奇襲』が使えたりするので、これは嬉しい要素です。忘れずに使いましょう!
![](https://assets.st-note.com/img/1700801334-uDtEfFKVG8.png)
リーダー:スリザエル・シェイドストーカー
このウォーバンドのリーダー。
カッコよくて好き。
ぱっと見、普通の能力ですが、
・アサシン
・シェイドストーカー
という名にぴったりの強力な能力を持っています。
ではここからは、強さのヒミツを説明していきますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1700886916819-A6ZBVQytCg.png?width=1200)
スリザエルさんの強さ①【従順】
攻撃するときに『鎧砕き』か『捕捉』のどちらかを選択でき、
この攻撃はその特性を持つ
![](https://assets.st-note.com/img/1700801338-VI9svVWDBi.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1700801339-Od7Ewpxzyl.png)
つまり、このファイターに攻撃をされたら
防御トークンを持っていない敵ファイターは、クリティカル出目『!』でしか防御できない
という強力な攻撃方法です。
![](https://assets.st-note.com/img/1700801340-swQtx6oXD6.png?width=1200)
クリティカルが出る確率は1/6なので、よほど相手の運が良くない限り、攻撃がヒットしますね。
また、上記強力な攻撃に加えてダメージが2点もあり、HPが2のファイターはすべてワンパン圏内です。
攻撃力が高いファイターは防御力が低い傾向にあるので(ヘックスベインのブリジットさんとか)、
そういった敵を行動させる前に倒せるのはとても強力だと感じています。
このファイターには、もうひとつ強いところがあります。
スリザエルの強さ②【影からの奇襲】このファイターが初期配置じゃない『遮蔽ヘックス』か『端ヘックス』から突撃アクションを開始するときに、ほかの『遮蔽ヘックス』『外周ヘックス』に再配置することができる
要するに
移動力を無視して、ほかのマス(遮蔽ヘックスか外周ヘックス)にワープすることができる
という能力です。
![](https://assets.st-note.com/img/1700801341-4XXbhOOb06.jpeg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1700801342-xbo2sONg4I.jpeg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1700801343-v3ruCn2c8x.jpeg?width=1200)
スリザエルさんのまとめ
・相手の防御に合わせた攻撃ができる『従僕』
・ダメージが2点もある
・移動距離をムシしたワープをしてくる
とても強力なファイターですが、注意しないと敵ファイターを倒したのはいいけど、そのあと囲まれてボコられたということになっちゃいます。
また
どこにでもワープできる
と聞くとめちゃくちゃ強そうですが、結局は距離の長い突撃をしていると同じです。
このウォーバンドには『突撃カウンターを取り除く』といった戦術カードもないので、1ラウンド中に1回しかできません。
対戦していると忘れがちですが、ワープせずに普通の突撃もできます。
![](https://assets.st-note.com/img/1700801345-BhwIjQldtZ.png)
奮起していると重傷も追加されますね。
ドルシーラ・ヴィセラックス
![](https://assets.st-note.com/img/1700889031751-C9BkNKJW2n.png?width=1200)
個人的に見た目がとっても好きな方。
このウォーバンド唯一のダメージ3の攻撃(奮起)を持っています。
攻撃が6面サイコロの中で成功出目が1つしかない『剣』なので少し心もとないですが(サイコロ3個振ったとき、クリティカルを含めて攻撃成功出目が出るのは70.3%くらい?)、
移動力4
攻撃射程2
でのダメージ3はとても魅力的です。
また戦術カードには
ラウンド終了時まで対象のファイターを遮蔽ヘックスにいるとして扱う
&
射程1~2はダメージ+1
といったカードもあります。
対戦している方からすると6ヘックス離れたところから、ダメージ4点を持っていきなり突っ込んでくるってのはかなりの恐怖でしょう。
そして奮起すると『薙ぎ払い』という特性を持っている攻撃がひとつ追加されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1700801348-JaRJIry7Oa.png)
薙ぎ払いは周囲にいる敵に1回ずつ攻撃できるという特性がありますが、
突撃からは2体以上の敵には薙ぎ払いができないという弱点もあります。
※薙ぎ払いについて
twitterなどでも意見が分かれていますが、当店では
突撃から2体以上の敵へ薙ぎ払いはできない
としています(敵1体には可能)。
公式からは↓画像の文章が出ているんですが、
ちょーっと分かりにくいんですよね。
![](https://assets.st-note.com/img/1700801349-Tmtc7jxiKN.jpeg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1700801350-fSHKdNIsq8.jpeg?width=1200)
このウォーバンドにはファイターを〇ヘックス押し出すといった効果の戦術カードはないので、今のところぼくは上手に使えていませんが
『影からの奇襲』
を持っているので使う機会が多いかもしれません。
※リーダー以外のファイターは、奮起しないと『影からの奇襲』が使えません。ぼくは初めて使ったときに勘違いして使っちゃいました笑。注意しましょう!
ヴァリッサ・アンブレイル
![](https://assets.st-note.com/img/1700891782878-w3f43LPDF3.png?width=1200)
前使ったときに1回も攻撃がヒットしなかったので、個人的に評価がビミョーな方笑。
攻撃回数は3と多く、奮起すると『重傷』と『鎧砕き』を持つので、
パンチ力には期待できそうですね(攻撃がヒットすれば)。
※突風について間違っているかもしれませんが、ルールブックを読む限り
『攻撃アクションが成功しており』=攻撃によってダメージを与えた
ときだと思います。
そのため相手に攻撃を防がれてしまうと、コンボの追撃はできないと解釈してます。
シラルク・グレイブラッド
![](https://assets.st-note.com/img/1700891712405-S3P8ZGqFwo.png?width=1200)
このウォーバンドでは、3ヘックス以上の射程を持つ唯一のファイター。
ぼくはこのウォーバンドにおいて攻撃の起点だと考えています。
【暗黒のヤツメウナギ】呪文アクション詠唱に成功すると、このファイターの4ヘックス以内(もしくは遮蔽ヘックス内)にいるダメージをくらってない敵ファイターに1点のダメージを与える(たぶんウィザードレベルに対応して、振れるサイコロが増える)呪文による攻撃ではないので、(たぶん)防御ができないダメージを与えます。そのため敵ファイターの守備が『盾2』とかなら、この呪文を使った方がヒット率が高いです。
これ
『遮蔽ヘックス内』にいれば、どれだけ離れていてもOK
って解釈でいいんですよね?
シラルクさんの攻撃はたった1点ですが射程が長い攻撃が多く、ほか味方ファイターの奮起条件の達成に寄与してくれます。
また、後述の【目標カード】の条件達成にも活躍してくれます。
そのため、ファイターカードを見たときの印象より痒いところに手が届くファイターという評価です。
目標カード
専用のライバルデッキ(買ったときに付いているカード)には『衰弱』に関する目標カードが何枚か入っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1700801356-HvMpicfkRK.png)
たとえば
・終了フェイズに衰弱状態の敵ファイターがいたら1栄誉点
・即時:衰弱状態の敵ファイターが戦闘不能になったら1栄誉点
などです。
ほかウォーハンマーゲームもそうですが、相手より多くの点数を取ったプレイヤーが勝利になるので、1点のダメージしかない『ヴァリッサ』や『シラルク』にも1点の攻撃を当てて栄誉点を取るという活躍のチャンスが十分にあります。
これは多人数戦での話になりますが、敵が終了フェイズまで残りHP1で生きていないとダメなので『はじめに』で書いたように、自分が一番最後になるように先行を譲るのがいいんじゃないか?と考えています。
せっかく衰弱状態にしたのに自分より後手番の相手に倒されてしまった
だと、何ももらえませんからね。
ぼくもまだまだ使い込みが足りないので、これからもっともっと精進して行きます。
※『遮蔽ヘックス』に関する目標カード【サエてる奴ら】のときも書きましたが、ネザーメイズのウォーバンドには、『遮蔽ヘックス』に関する目標カードが入っています。たとえば・2体以上の敵ファイターが『遮蔽ヘックス』の中にいると達成などです。幸い、このウォーバンドには『相手を遮蔽ヘックスにいる状態にできる策略カード』があるので、達成できない事はないんですが・・・結構大変です。なので今ぼくは、そういったカードが手札に来たら、ラウンド終了時に捨てちゃってます。いい使い方を知っている方は、教えていただけると嬉しいです。
追記:戦術カードで付与された『遮蔽ヘックス(影トークン)』の効果ぼくの解釈違いかもしれませんが、目標カードには終了フェイズに、2体以上の味方が『遮蔽ヘックス』にいると栄誉点という条件のカードがあります。そして戦術カードには『ファイター1体に影カウンターを与え、フェイズの終了まで遮蔽ヘックスにいるとして扱う』というカードがあります。この戦術カードの効果はフェイズの終了時になくなるので、ぼくは終了フェイズの栄誉点をもらえるときには、遮蔽ヘックスにいないと解釈しています。なのでゲームボードに『遮蔽ヘックス』がないと達成できない条件になってると思っています。
戦術カード
前述しましたが『遮蔽ヘックス』に関するカードが多々入っています。
それでも自ら影カウンターを置くことで、
実質遮蔽ヘックスにいる
としてカウントされるので【サエてる奴ら】のカードよりは使いやすいですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1700801357-6umcqDcyv7.png)
遮蔽ヘックス内にいると少しだけ防御力が上がる(両目の出目が成功に追加される)ので、
とりあえず影トークンを与えておく
といったカードの使い方もいいと思ってます。
これ
両目が成功出目に追加される
でいいんですよね?
強化カード
強化カードには「これつえー」みたいなカードはないと感じています。
唯一、シラルクさんの「弓攻撃がもう一回できるよ」ってのは強いと思います。
(先日のゲーム会では、2ターン(4回)も攻撃したのに1回も当たりませんでしたが・・・)
このウォーバンドの戦い方
『シラルク・グレイブラッド』が
・射程3、ダメージ1の攻撃
・射程4、ダメージ1の呪文
を持っているので、今ぼくはまずシラルクで1傷を与えて、残りの味方で叩くという戦法を取っています。
また、個人的にこのウォーバンドは
1対1で使うより、3人以上で遊ぶときの方が強い
と思ってます。
これは
・すでに傷を負っているファイターに攻撃した方がメリットがある
→先に行動してもらい、殴り合って欲しい
・リーダーの殺傷能力が高い
→HPが2以下になったファイターを狙いたい
・衰弱状態(残りHPが1)のファイターを、ラウンド終了時まで生かしておきたい
→目標カードのところで前述
という理由からです。
そのため今は先攻が取れるときでも、あえて一番最後になるように先行を譲るという戦法を試しています。
ココはもっといい戦い方があったら追記しますね。
2023/9/26追記:相性の良いライバルデッキ
今今遊んでいたんですが、『大胆不敵な探索者』のライバルデッキが
・自分のリーダーが自軍テリトリーにいないと達成できる目標カードがある
→リーダーがワープできる
・戦術カードでダメージを与えるカードがある
→奮起条件を達成しやすい
と、相性良さそうでしたね。
すでに絶版商品なので手に入りにくいと思いますが、見かけたら急いで買いましょう!
2023/10/19追記:【影より生まれし者】とどう戦うか?
強力な攻撃方法を持つリーダーが目立つこのウォーバンド。
どのように戦うのがよいでしょうか?
ぼくが使っているときにやられていてイヤなのが
『影からの奇襲』で攻撃できない場所にダメージ2点以上 or 捕捉を持ったファイターを配置されること
です。
いくらワープできると言っても、所詮1ラウンドに1回だけ。
1ゲーム中に3回しかできません。
また、リーダー以外は攻撃の成功出目が『剣』のため、ダイスが少しでも下振れると攻撃がヒットしません。
そのため使っている側は、できるならスリザエルさんで3体の敵ファイターを倒し、3点の栄誉点を取りたいんです。
相手に
・1体倒されるのは仕方ない
・その代わりワープしてきたら全力で叩く
という戦い方をされると、一気にワープしにくくなります。
ほんと『剣』って攻撃当たんないんですよ!
スリザエルさんは奮起してなくても
・『回避2』の防御力
・HP4
があり、そこそこ硬いファイターです。
![](https://assets.st-note.com/img/1700893924071-YR9QArQRTj.png?width=1200)
『影からの奇襲』でワープした先=もう一度『影からの奇襲』が使える場所で、元々飛行を持っているので囲まれても生き残ればカンタンに逃げられます。
![](https://assets.st-note.com/img/1700801361-y25JqGavB0.png)
対戦するときは、1回捕まえたらそのラウンド中に倒すという気持ちで殴りましょう。
もちろん使っている側も『スリザエルさんがやられるとマズイ』というのは分かっています。
なので捕捉を持っているファイターは優先的に狙いますし、一撃が重いファイターには近づかないようにします。
ただ
スリザエルさんがワープしない=栄誉点が取りにくい=ゲームに勝てない
になるので、使っている側からすると『どうにかしてワープをさせたい』と考えています。
まとめ
今回は『影より生まれし者』を紹介しました。
ぼくは昔からこういった
暗殺者やシーフ
といったキャラが大好きで、ゲームの使用キャラにいたときは良く使ってましたね~。
【影より生まれし者】のまとめ
・リーダーは攻撃性能が高く、奮起してなくてもHP2のファイターにベラボウに強い
・ほか3ファイターは奮起させたいけど攻撃成功出目が『剣』なので、
無傷の相手にモジモジすることも間々ある
・影トークンを上手く使って、ワープさせて戦うとカッコいい!
ワープができ、攻撃の射程も長いのでハイエナ(という言い方はあまり好きではないんですが)が得意です。
栄誉点は取りやすいウォーバンドだと思いますが、
目標カードの達成のため衰弱状態で放置していたら、対戦相手に倒されてしまった
ということもあったりして、使うのが難しい人たちだなぁ~と感じています。
でもカッコイイから頑張って使っちゃう笑。
総評
ふつうのウォーバンドには飽きてきたから、ちょっとムズカシイのを使いたいという方にオススメ!
最初はなかなか勝てなくて、もどかしい思いもしますが、ぼくといっしょに頑張りましょう!
公式にエラッタを期待するとしたら
・全員じゃなくていいからファイターの攻撃成功出目を『剣』→『ハンマー』に
・奮起条件を『攻撃アクションを実行したら』→『攻撃対象として選択したら』
にして欲しいですね。
他ウォーバンドは奮起してから殴れるのがいますが、この人たちは殴ったあとに奮起ですからね~。
『ネザーメイズの好敵手』に入っている【スキッターシャンク】も、使いごたえのあるウォーバンドです。
こちらも記事にしますので、また見てください。
最後に宣伝です。
僕は長野県でウォーハンマーを売っていますが、BASEにも出品しています。
この記事を読んで
【影より生まれし者】使ってみるか!
と思った方は、当店を利用してくれると嬉しいです。
今なら
奮起状態のイラストが違うファイターカード
が付いてます!
※ネザーメイズの好敵手を買っても、ゲームボードが付いていません。
ゲームを遊ぶためにはボードが必要なので、
ゼロから始めたい方はスターター系の商品をご購入ください。
ほかアンダーワールド商品はこちらからどうぞ。
それでは今回はここまでです。
良いゲームライフをノシ
おまけ
最近当店でメインに遊ばれている
アンダーワールド
という遊び方があります。
・ミニチュアの数が少なくて
・それでいてゲームも楽しい
と、初心者にとってもオススメです。
ぼくの書いたアンダーワールド記事をまとめているので、興味を持った方はこちらをご覧ください。
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