井伏の冬は寒かった!


「三日不言詩口含荊棘

昔の人が言うことに、
詩を書けば風邪を引かぬ
南無帰命頂礼
詩を書けば風邪を引かぬ
僕は盲信したい

洒落た詩でなくも結構だろう
書いては消し、書いては消し、
消したきりでもいいだろう
屑籠に棄ててもいいだろう
どうせ棄てるもおまじないだ

僕は老来いくつ詩を書いたことか
風で寝た数の方が多い筈だ

今年の寒さは格別だ
寒さが実力をもっている
僕は風邪を引きたくない
おまじないには詩を書くことだ」

初恋を弔いたい!いやマジで!

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