#明けない夜が来ることはない
10代の頃は、自分がどんな大人になっているかなんてそんなに深く考えたことはなかった。
世間的には割と名の知れた大学に進学したものの、特にやりたいこともないまま漫然と過ごす4年間。友人はそれなりにいて、恋人がいた時期もあったが何となくめんどくさくなっていつの間にか離れて行ってしまう… の繰り返しだった。就職も周囲の焦りをよそにあっさり決まった。はたから見ればエリートコースを走っているように見えるかもしれないが、実のところは「ただ何も考えておらず自分の意志がない奴」と言