小岩。
小岩。
実は私最近引っ越しをしました。
引っ越しする前は総武線の小岩という、東京だけど限りなく千葉寄りの
お世辞にも綺麗とは言えない下町に住んでいました。
何で自分が住んでいた街の名前を明かすの、明かせるのって理由に関してですが、
引越しの理由がストーカー(女性)であり、その方がお捕まりになられた事と、
その他言えない理由は色々有るのですが、
もう余程の理由がない限り小岩に行くことが無いだろうと判断したからです。
だがしかし小岩。
あまり知られていない小岩という街(各駅しか止まらない)ですが、凄い面白い街なんですよ。
そもそも先に述べた様に「お世辞にも綺麗とは言えない」街小岩に住んだ理由。
私は生まれてから高校生までを神奈川の所謂高級住宅街と呼ばれる地域に住んでいました。
(ただしここで言う高級は本当の意味で言う高級では無く、どちらかというと‘成金’。
簡単に言うとマツコデラックスさんが某番組でディスるような街。)
午前を過ぎれば、窓の外からフルートの音やピアノ、バイオリンの音が聴こえ、
ゴミを捨てに行くにも、コンビニに行くにも無駄に身なりを整え毛皮を着て挨拶を交わす様な
(成金)マダムたち。
そしてそこに「生えてきた」のでは無く、飽くまで外観を整えるために「植えられた」
異様に美しい木々たち。
道行く人が美しく、
たいして面白いものが無いのに無駄に物価が高い建物(T急を筆頭)。
一部の人は知っていると思いますが、
思春期を迎え、歩くサーカス団の様なビジュアルをしていた私はもう。。。
蕁麻疹が出るっっっ!!!!
というくらい居心地の悪い街だったのです。
(実際に10代後半から私は過度なストレスがかかると最悪呼吸困難に陥るくらいの病気を発症した)
そして18歳になり逃げる様に家を飛びたし、
(当時の詳しい話もいつかできる日が来たらします)
さあ、小岩にやって来ました。
小岩、どうでしょう。
まずね、
汚ったないんですよ!!!
駅前にはホームレスのグループが朝から晩までおり、(後で出てきます)
飲み屋や風俗店が軒を連ね、全ての建物が薄汚れなんとなく灰色、
道行く人もビール片手に便所サンダルで歩いてるおっさん(おばさん)が多数。
でも当時の私にとって街行く人がどんな見た目であろうと、何をしてようと気にしないこの街が心地よかった。
そんな汚い街(めちゃくちゃディスってますが、凄い好きだし、面白い街なので最後まで読んでください。)小岩ですが、
まず小岩で出会った様々な人々の話をしますね。
小岩駅、改札を出てからスタートしましょう。
まず改札を出てすぐ、小岩名物「ばかさくおじさん」
ビニール袋を常にぶら下げ、黒のニット帽を常に被り、
毎日改札〜改札付近の道路で某宗教団体の悪口を一定のリズムに合わせ歌うおじさん。
本当に、本当に毎日居ます。
Twitterで「小岩 ばかさく」と調べると沢山出てくるので調べてみてください。
過去に壮絶な何かがあり、そうなってしまったのではという想像と悲哀のある小岩名物です。
確かにインパクトはありますが、
ここ小岩では特に奇異の目で見られる事もなく普通の日常の一部として受け入れられています。
次。
小岩駅改札を出て南口を降り、手を繋ぐ親子のブロンズ像の前に毎日居るホームレス集団。
ホームレスを見ても見慣れた光景過ぎて特に何かを思うことが無くなってしまった都会生まれの冷たさですが、
小岩のホームレス集団の変わったところは明らかにグループのリーダーであろうホームレスが女性であった事。
そしてその女性が所謂新宿や池袋にいるホームレスの様に外見がボロボロで栄養失調から動作が遅い、といったホームレスの特長が一切見られず、
着ている服こそボロボロなものの、ふくよかでまるまるとしており、そして何よりコミュニケーションが円滑にできた。
(以前Twitterに書いた通り、私は顔見知りより自分の人生に関わりが今後限りなく薄いだろうなという街中で出会った人、気になった人には躊躇なく話しかけれるんですよ。
逆に顔見知りには人見知りを少なからずしてしまうという。
これはナンパを躊躇なくする方のメンタリティにも通ずると思う。)
これも以前Twitterに書きましたが、
小岩の駅ホーム内ベンチで買ったパンをベンチの手すりに置き、
前を向いてボーッとして、横を向いたら
私のクリームパンをホームレスがむしゃむしゃ食べてたことが有ったんですよ。
ああ、お腹空いてたんだな〜とその時はやり過ごしたのですが、
このホームレス集団リーダーのおばさんがその私のクリームパンを食べたホームレスと一緒に居るという現場にのちに遭遇し、
「この人に私クリームパンこないだ食べられたんですよね。あはは。」
と話しかけたらそのおばさんに
「すまんねえ、でもボーッとしてるお姉さんが悪い!」
って言われたんですよ。まさにその通り。
そしてなんで毎日駅前に居るんですか?と尋ねた結果、
・他に行く場所がない。・人通りが多く落し物が多い(食べ物、小銭etc)
でした。至極真っ当。
色々話を聞くうちになるべくしてなったのではなく、しょうがない事もあるのだなあ、と思えたそんな人でした。(全てのホームレスがそうとは限らない、そしてホームレスなのになんでまるまる太ってるかは未だ謎)
はい、もう少し、駅前から奥へ進みましょう。
南口からまっすぐ行き左右に曲がると飲み屋、風俗店が軒を連ね、
南口を出て左に行くと美容室やバー、カフェがあります。
そこでずっと気になってたにもかかわらず行かなかったバー?があり。
その名前が「独楽」。
「独楽」と書いて「きらく」と読みます。
なんで気になってたのに行かなかったのか。
「独り」全然気楽じゃねえ!
って思ってたからです。
「1人」は気楽だけど「独り」はねえ、、
でもそんな名前をつけちゃうセンスはなんかいいなぁと思うので、
このnoteを見て気になった方は是非小岩に降りて「独楽」に行ってみてください。
小岩、ここ「独楽」以外にもお店の看板のセンスがハイセンスなお店が沢山有るので
私と同じ様なフォントフェチの方には「なんかエモい看板、良いフォント探しの旅」をしに
小岩に降りるのも良いかも知れません。
はい次。
.....と言いたい所ですが、
小岩について全て書くと中々の内容量と長文になりそうなので
次回noteへと分けたいと思います。
次は小岩のおすすめ純喫茶、バーetc お店について、またお店で出会った人について、
そして引っ越して直ぐに家具を買うために行ったリサイクルショップで出会った‘ゲイのインド人’
と私がプロデュースしたアイドルグループのPVのお手伝いをしてくれた人との小岩での出会いについてなどです。
人生って、出会いって面白いですよね。
それでは次回もディープな街小岩について、お楽しみに。
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