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バナナマンの関係性といじめ。

私は、バナナマン設楽さんのMCが好きだ。
ちょっと引いて全体をみて、同意しつつ自分は関係ありませんよって風を装って、突然とんでもない事をしれっとした顔でブッコんできたりする。

あのギリギリ攻めたバランスが好きだ。

バナナマンのちょっとブラックなエピソードで好きな話が2つある。
1つは設楽家の火事。


もうね、火事の話はそもそも自分のせいなのに、結局どっか他人事みたいな空気のオチ。

もう1つは、日村さんが中1の時にウンコ漏らした話。


そして、日村さんのウンコ漏らした話は、たしかに日村さんのトークも面白いんだけど、設楽さんが「この話、俺大好きなんだよ。元気が出るんだよ、この話聞くと」という、発言により面白さが増す。なんか他の番組でも「俺この話、元気ないとき聞きたくなるからしてもらうの」って話していた。

そもそも設楽さんはドSキャラとして有名だ。

SNSでも設楽さんのそんな部分が好きだ、苦手という人、賛否両論あって、自分はそこに面白さを感じるのだが、苦手な人はおそらくいじめっ子くささを感じる部分がどうにもあるのかもしれない。

当事者の日村さんはもう完全な面白話の鉄板ネタとして出しているから、設楽さんのこの発言が笑える。

私はそんな設楽さんと日村さんの関係性とこのバランスって絶妙だなぁと思う。もちろん2人とも芸人さんという前提はあるけども。。

そもそも会話中にもあるけど、中1でウンコ漏らすってアウトな出来事なのに、それを第三者である設楽さんが何度もリクエストするって、今ならセカンドレイプと言われてもおかしくない。

ただ、そこに設楽さんは日村さんに対しての愛情、面白さ、芸人としての尊敬もある。発言の最後「元気出るんだよ」に集約されている。こんな話を綺麗なオチにして、しかも話せるって日村さんってスゴイなって思う。

日村さんはこの会話の合間にちょいちょい「人気者」だからさ。といっている。以前、アメトーークでみんなの卒業アルバムを見せるところで日村さんの卒業アルバムが落書きを消したみたいになっていて、そこにいた全員が「お前・・いじめられてたんだな・・」といわれ、「いやいや人気者だから!」と必死に強調すればするほど、不憫になる。。という空気になったのを覚えている。

結局、本人は疑惑を否定していて、「人気者すぎるといじめられっ子に見えるんだよね」ともいっている。この動画で突然蹴られたって話のときには
設楽「よく俺にやられるヤツだ」
日村「いや、あれはジョークの範囲だけどね」
とか、エチケットブラシの話も
設楽さんの「日村さんにエチケットなんかあるんだ」って会話も二人の関係性だからこそ、許されるのであって成立している会話です。

設楽さんは「日村さんのその面白さを世間に伝えるっていうのが仕事」って番組でも話していて。それって、自分が日村さんのことを世界で一番面白いって確信しているのと、日村さんの一番の「ファン」だからなのだ。

冒頭のギリギリ攻めたバランスというのはバナナマンの二人は、ややもするといじめにみえそうな関係性をそうじゃなく、二人の確実な信頼関係によって見世物的な面白さが生み出されている。

実は以下の対談で設楽さんは昔このように答えている。

大井
もし、娘さんがイジメられたらどうしますか?
設楽
ヤバい。どうしよう? 可哀想だなあ。もしわかったらとりあえず事情を聞いて、「休んじゃえば?」って。「行かなくていいよ、別に」って言う。
大井
ほんとに行かなくなったらどうします?
設楽
ああ、こんなになっちゃったって(笑)。
大井
何年後に言うんですか?
設楽
30年後くらいに。でも幼稚園とかだと、女の子はとくに仲間に入れる入れないが男の子よりすごいんですって。「○○ちゃんはダメ!」とか。
大井
幼稚園ならまだ可愛いもんかもしれないですけど、もう少し大きくなって、イジメっ子になっててもイヤじゃないですか。
設楽
イジメっ子もイヤだなあ。ちょっとこれはヤバいって思ったら、一回ちゃんと話すことが必要なんだろうなって思うけど。ぶっちゃけ俺らが学生の頃とかもあったし、俺はそこまでじゃないけど、どっちかっていうとイジメるほうだったから(笑)   ”引用:大井洋一 実話ハッスルズ P.T.Aより”

おそらくこの(笑)は自虐です。親になったとはいえ、そんな自分自身を振り返るとそんな出来た人間じゃないなっていう。

というか、設楽さん面白いから好きなんだけど、こうも色んな方が表舞台から引きずり降ろされてると、時々大丈夫かなぁ、危ういなぁ。。いつか引きずり降ろされない?と感じるときはありますね。

これまでをまとめてみると、このニュアンスって、小山田さんの学生時代にも似ているような感じがするんです。ウンコ漏らした話とか、ちょっとキツイ言い方とか。「ファン」って言葉からも。

ただ、小山田さんの場合はその2人の関係性が片方からの発信だけかつ、相手側はどう感じていたのかが不明確、そしてその他の複数のいじめについて詳細を語ってしまったという点で批判されてしまったのかと思います。

最後に。いじめついては、今回の件で仮に設楽さんのようなポジションであったとしても、この先反省や後悔に基づいた上で加害側にいたという話をしてくれる著名人は恐らくいないと思います。

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