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オッドタクシーの感想と考察

 面白くて一気見した。台詞回しが独特でツボにハマる。なんとなく池袋ウエストゲートパークっぽさを感じた作品。
ホラー映画みたいなラストも好き。

 しっかり立っている群像キャラ、会話の妙、犯罪を中心したサスペンスと謎で引っ張る力が充分にある良作でした。

 伏線回収と謎の解明は尺をとられるが、1クールで収まるスケールにちゃんとなっているので大きな破綻はなく大成功とまでは言わないが、かなり上手に風呂敷を畳み、かつ全部畳まないでオープンエンドにする上手さがあるのは見事。

そしてなにより今井くんと田中くんと矢野さんがかわいい

 ここからは僕が疑問に思ったことと軽い考察を書いていこうと思う。

1.白川さんが突然登場した理由

 10話で小戸川が山本に殺されかけていた時に、工事現場のような所に白川さんが突然登場して、ケイシャーダで山本を伸したシーンだが、なぜあのだだっ広い工場現場に白川さんが突然現れたのだろうか?

 僕の意見としては白川さんの行動がファンタジックなことが多いのは、脚本上の強引な展開だと僕は思っている。

 白川さんが冬の海に飛び込んで小戸川を救出して上がってきたシーンとかも少し違和感を感じたけど、怪我はしてるから幻覚とかではなく筋道としてはちゃんと通っている。
 でも白川さんの活躍って全体的に見てるとやっぱり現実的じゃない行動が少し目立つ。

 白川さんのアニメチックな行動には少し説明を入れても良かったんじゃないかとは思っているが、そういう部分は恐らく尺の問題や脚本の間の問題でカットされたのではないかと考えている。

2.dich-11とは誰だったのか?

 本編中でもなんかdich-11ははっきりしない部分が多い。
 ズーデンのTOPプレイヤーとして降臨していることは分かっているが、名前の横にあるポイントの数字が他のプレイヤーと比べておかしいと感じた。

 dich-11のポイントは82万ポイントだけど、下に書いてある2位プレイヤーのポイントは567万ポイントでこっちの方が数字は高いのである。見ていて少し違和感を感じていた。

 あと馬場のIDとドブのIDが被っていたのも変に感じた。
 このドブのIDが高値取引されていて馬場がその関係者だったのではないか?など他の方の憶測も色々見てきたがどれも筋が通っていて面白い。

 自分の解釈を含めて考えを言うと、まずこのdich-11に関しては田中とドブのやり取りがあって、田中もドブも嘘をつきながら情報の牽制をしていたからより混乱も生まれたようだ。

 もともとdich-11というのは幼少期の田中を騙した悪どい偽のオークションアカウントだったのだが、結論から言うとこれは単純にドブのアカウントで間違いないと思う。

 ドブが他の人に委託してるかどうかは、どちらかと言えば委託はしていないんじゃないかと思うが、ここで仮にドブのものだとして考えたとしてもこのやり取りは田中の方が上手だったということになる。

 田中が「連絡を入れたけど返ってこなかった」と言ったがドブは「いやそんな連絡は来ていないぞ」と言って混乱した人もいたかもしれない。

 これはドブ自身このゲームのアカウントも自分で管理しているし、オークションのアカウントも自分で管理していたという部分の繋がりになってくる。

 ドブが「連絡なんか来ていないぞ」と言ってしまったことで、ドブは墓穴を掘ってしまったということになる。

 この辺の流れを考えると、例のオークションに関しても、むかし笑風亭呑楽消しゴムも黒田経由から貰ったドブがそのまま白川さんにあげたという流れになると思うが、ここで1話を思い返すと白川さんはやっぱり小戸川のことを気になっていて、気持ちを切り替え未練を断つために小戸川に消しゴムを渡したのかなぁと考えるとなかなか良い話に思える。

 結果的に嘘のつき合いは田中の方が上手だったという形になり、あのオークションはドブがやっていた。
 恐らくセコいシノギと言っていたのは人を殺さずお金を稼ぐ方法をドブは模索していたのではないかと思っている。

 そしてドブと馬場のIDが同じなのは、これは単純に作画ミスなのではないかという憶測が多く飛んでいるが、もう一つポイントを言わせてもらうとこのアプリ自体があんまり信用できないゲーム会社のものなのかなと思ったりはする。

 ポイントの数字も変だし、IDも被っていたりするところを見ると、実はあんまり信用できないアプリの可能性があると思う。

 この辺は田中がドードーを引いたのにドードーが消えていたところからもあるように、若干アプリのサーバーとかシステムのバグが発生していそうな感じがする。
 そんな感じの見方も出来なくはないかと思ってしまった。


 長々と書いてしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございました。
 これからも気の向くままに文を書いていこうと思っていますので、読んでいただけたら幸いです。

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