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社労士試験の合否発表まで1ヵ月

2021年の社会保険労務士試験を受けました。2回目の受験です。

8/22試験・合否発表10/29

試験が終わって1ヵ月以上経ちました。それでも合否発表までまだ1ヵ月もあります。あまりにも気分が落ち着かない。とりあえず自分がどんな感じで試験を迎えたのか、まだ覚えているうちに書き出していきます。

教材は、通勤講座がうりのスタディングです。

≪要約版≫

訳も分からず天引きされている社会保険料などについて知る必要があるのでは、と元々考えていたところ、喫緊ではないものの転職の必要性が出てきた。しかし、小さな会社の一般事務しか経験のない・武器になるほどの若さもない・資格もない30の女ではほしい条件の整った会社には転職できない。すこしでもマシになりたい。「そうだ、社会保険労務士になろう」と資格勉強を始める。

1回目の受験は勉強も途中、お気楽な受験であった。当然不合格。次回受かるために知識を固めていく必要がある・小さな達成がほしいため関連知識を用いる給与計算実務能力検定・個人情報保護士を取得する。

うっかり何かやり切った気持ちになり社労士の勉強に身が入らない日々。このままでは去年の轍を踏んでしまう。あわてて勉強するも始動が遅い。試験10日前に模試を5つも解いてみたり、まったく万全とは言い難い状態で2度目の受験となった。

合否ラインの上でもやもやする2ヵ月を過ごす現在。


≪本題≫

1.社労士資格を取ろうと決意するまでの話

給料というものは何故か総支給から3割くらいひかれたものが実際に支給される額です。社会保険料とか所得税とかそういったものが控除されているらしい。訳も分からず控除されているというのもよくない、せめてどういた制度のために控除されているのか知る必要があると常々思っていました。しかし、腰が重くなかなか勉強することはないままでいました。

わたしは少人数の会社で一般事務として働いています。少人数だというのに2人も定年を迎えました。すぐに退職ということはなく、雇用延長・嘱託ということではありますが、遠くない内に2人は退職することが確定ということです。その場合、わたしはこの会社でどのような立ち位置になるでしょうか。とくに能力のない一般事務の人間に居場所があるでしょうか。そもそもこの会社にわたしはずっと所属していたいですか?いたくないです。ならば転職です。しかし、とくに能力もなく、ゆくゆくは中核社員になってもらうための若い人材となることもなく、資格・経験という武器もない30歳。うっすらと転職したいとはおもいつつ、ぬるま湯を手放すこともできないで数年いましたが、これは20代のうちに転職する必要があると強く思いました。

いまの会社で経験を積むことはできないので資格がほしい。多少は武器になるような、かつ、バックオフィス系の業務につながる資格を取得しようと考えました。そこで以前から気になっていた知識を必要とする社労士資格の取得を目指すことにしました。

2.1回目の受験の話

1回目の受験は4月ごろからようやく勉強をしっかりし始めた初学者であったため、試験範囲の勉強を1周することも間に合わずに試験を受けました。一発合格する方の少ない試験ということもあり、まるで模試でも受けるような気持ちで受けました。当然のように低い点数です。何教科かは合格点に達していたんでしょうか。それすら定かではありません。とはいえ、悲しさはありませんでした。それも当然。やりきっていないですから。

あまり試験に落ちるという経験をしていなかったせいでしょうか、あとから悔しい気がしてきました。(十分な勉強をしてもいないくせに何を、とも思いました。)来年は絶対に受かってみせる。そう決意しました。

3.2回目の受験に向けての話

1年後の試験までしっかり勉強するにしても、次落ちたら何の資格にもならないままに転職活動をすることになってしまいます。またモチベーションの維持のために小さな達成感がほしいと考え、『給与計算実務能力検定』(11月試験)を受けることにしました。

給与計算実務能力検定はその名の通り給与計算に関する民間資格です。給与計算そのものや社会保険・労働法令を試験範囲とします。この資格試験で社会保険等の知識をしっかり固めて自信をつけたいと思いました。試験難易度はあまり高くないとの評判だったので1・2級の併願受検しました。なお、わたしは給与計算の実務に携わったことは一切ありません。

1級・2級で難易度はそこまで大きくは変わらないように感じました。試験範囲はほぼ同様で、難易度が異なるものだったような気はします。給与計算実務能力検定の難易度と社労士の社会保険等の難易度はまったく違いました。うろ覚えの知識でもなんとか得点になる程度のものだったこともあり、無事に1・2級とも合格しました。

給与計算する以上、マイナンバーの取扱いについても多少学習しました。バックオフィス業務の中途採用は経験を必要とするものが多いですが、わたしには経験がありません。少なくとも知識は多少あると証明するために『個人情報保護士試験』(3月)も受けることにしました。なお、給与計算実務能力検定にしても個人情報保護士にしても、けして転職に有利になるといえるほどの資格ではないとされています。これらの資格により多少の勉強ができる・自分の進みたい方向性が伝わりやすくなるだろうという目的で受けました。

個人情報保護士認定試験は、個人情報保護法・マイナンバー法等の法令知識と個人情報保護のための対策について出題されます。資格難易度はそこまで高いものではありませんでした。しかし、普段なじみのない情報セキュリティ対策は用語を詰め込むのにやや苦労しました。受けたことはありませんが、ITパスポート程度の知識かと思います。

社労士の勉強と並行して給与計算実務能力検定・個人情報保護士認定試験を受けるはずが、比重が逆転してしまいました。2つの資格を無事取得することはできましたが、本命の社労士の勉強があまり捗っていません。小さな達成を積み上げて最終的なゴールに向かうはずが、小さな達成でやや満足してしまったのです。

4.焦りと進捗の悪さについての話

4月、いまだにスタディングの社労士動画講座を視聴し終わっていません。試験範囲を1周しただけで理解が足りるような試験ならば合格率が6%前後になるはずがありません。何度も受験して受かるのが当たり前の世界なはずがありません。尻に火が付きました。猛勉強の毎日です。

という風になりたかったのですが、気持ちが焦るものの理解がとろく、スピードが出ません。気分があまり乗ってこないのです。そのくせ焦りだけは一人前、睡眠が不安定になりました。わたしは自分のことを鈍い人間だと思っていたのですが、無駄に繊細だと知りました。そして焦りから模試(LECと大原)の申し込み・電子書籍版の予想模試・問題集を複数冊買ったりもしました。

1周学習が終わったら問題集に手を付けようとしていましたが、このままでは問題集を1周することもできずに試験を迎えてしまいそうなので、ようやく問題集も並行することにしました。焦りにより買い足してしまった問題集は手つかずのままになってしまう予感がしました。

労務管理その他の労働に関する一般常識(以下「労一」とする)社会保険に関する一般常識(以下「社一」とする)これらの科目は試験範囲が明確でなくとても広く学習する必要があります。どこまでやってもきりのない勉強よりも労働科目・社会保険科目の優先が必要と考え、さらっと1周学習後は基本的な科目に注力しました。が、社労士試験はどの科目も基準点を満たしたうえで総合点を必要とします。切り捨てていいわけではありませんでした。

7月半ばです。問題集が終わったら模試に手を付けようとしていましたが、このままでは模試を解き終わることなく試験を迎えてしまいそうなので、ようやく模試も並行することにしました。問題集のときと同じです。手を付けるのが遅すぎるのです。「学習計画なんて必要ない。全部学習すればいいだろう」今まではそれでなんとかなっていましたが、今回は自分の実力よりも高いレベルの試験でした。長期の学習を必要とするとき、大まかな計画がないとこんな風に無計画な特攻をかますことになってしまうことが身に沁みました。

1回分模試を解いてはあまりの出来に心が折れました。とくに労一・社一は学習したけど答えられなかったというレベルではなく、はじめましてという気持ちになることが多くつらかったです。とはいえ、これらの科目もせめて基準点はとる必要があります。何が出題されるかわからないとはいえ、多くの予想問題を解くことで少しでもわかる確率をあげていこうと思いました。しかし、全体に学習が足りていないためなかなか手が回りません。

8月の試験10日前くらいから模試5回分あわてて解いたりしつつ、受かる自信も持てないままに試験日を迎えてしまいました。焦りで買い足した問題集は最後まで解くことはできなかったものの労一・社一を中心に少しは活用することができました。

5.試験当日の話

いざ試験当日。午前は選択式試験です。案外すらすら解ける。驚きです。そう思ったのにコレです。常識問題です。ほんとうに労一・社一は一般常識なのでしょうか。わたしには常識が足りていないということでしょうか。それ以外は基準点が取れているような自信がありました。昼休憩中に解答速報が出るらしいのですが、これでダメだったときどういった気持ちで午後の択一式試験に向き合えばいいのかわからないのでみませんでした。

午後の択一式試験です。1個めの労働基準法・労働安全衛生法でいきなり躓いています。これはまずいのでは?と思いながら解き進めていきました。文章量が結構あるように感じました。(各予備校の講評によると実際に問題文は長かったらしい)厚生年金保険法・国民年金法はそれなりの点数が取れているような気がしました。わからず後回しにした問題を解き、見直しをしましたが、試験終了まで1時間半近くありました。

社労士試験は途中退室してしまうと試験問題を持ち帰ることができません。今回は自己採点をしたいため、転職に何を求めているのか・自分の強みは何といえるだろうかなど考えて時間をつぶしていました。なお、一度しっかり考え抜いたうえで出した答えを、時間があるからと再び考えても途切れた集中力から出された答えととりかえるとロクなことにはならないと思っているので試験についてはすっぱり終了としました。

6.自己採点の話

資格予備校はすごいですね。当日の夜には解答速報が出ているのです。

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思っていたよりも点数がよかったのです。しかし、憎き労一は基準点割れでした。一定の条件下では基準点の引き下げが行われます。俗に言う「救済」です。各資格予備校の予想では選択式の労一は救済濃厚や、救済があるならば選択式の労一としています。しかし、救済の有無は合否発表があるまではわかりません。仮に救済があれば合格可能性が十分に見込める点数という結果でした。

これがわたしのモヤモヤとした日々の始まりでした。試験は8/22だというのに結果発表は10/29です。わたしはここからまだ1ヵ月もこの落ち着かない気持ちと共に過ごさねばならないのです。いくら基準点についての検討や印刷等について準備があろうと2ヵ月も必要でしょうか。先に結果だけでも通知してほしいと強く思いました。

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