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贅沢貧乏

これからの暮らしについてボーっと考えていました。

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この状況が長くなったら、どうやって生きていくのが正しいのか。

ボーっと考えていたら、森茉莉の『贅沢貧乏』が浮かんできました。

森茉莉は、森鷗外の長女なのですが、「そこらのお嬢様とはお嬢様が違う」だけあって、頭に”赤”がつくような貧しさの中、安アパートで暮らす境遇にあっても、王侯貴族のような気概で暮らしていたようです。

室生犀星が哀しみを感じたというその生活を力強く書き綴っている森茉莉の姿に、元気をもらいました。

講談社文芸文庫には「黒猫ジュリエットの話」「気違いマリア」「マリアはマリア」など12篇のエッセイが収載されています。


「だいたい贅沢というものは高価なものを持っていることではなくて、贅沢な精神を持っていることである。」(森茉莉/エッセイ『ほんものの贅沢』)

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