退職金が出ない人
2019年12月発行の『退職金がでない人の老後のお金の話』(横山光昭)という本を買っていました。
タイトルが、私の不安にドンピシャ過ぎるので。
以前、情報誌の編集部にいたとき横山さんには何度かお話をうかがいに行ったことがあり、お人柄と姿勢には信頼を置いていることもあって、出版されてすぐ入手しました。
章立ては3つ。1章_退職金が出ない人、2章_年金が少ない人、3章_貯金がない人、です。それぞれ架空の質問者の相談にのるという会話形式なので、簡単に読み進められます。
また、この質問者のレベルがちょうどいい。
質問者「年金はもらえなくても貯金でカバーできればいいわけですもんね。」
横山さん「いや、義務なんで。」
ここから始めてもらえて、解決策まで提示してくれるなんて!
「退職金に法的な根拠はない」というのも驚きでした。「退職金がもらえないからといって社員が会社を訴える権利はない」そうなんです。知らなかった。「勤め人はいいなー、退職金があって」の前提が崩れました。
フリーランスだけが不安なのではないんですね。そして、横山さんは言っています。「データに一喜一憂せず『自分の場合は』と冷静に考えて老後設計を描いてみる必要がある」と。
コロナ禍でこんなことになる前に手を打っておけば良かったと思ってしまいますが、後ろを向いても横を向いてもしょうがない。まずは「自分」を軸に考え始めたいと思います。
「過去のことは忘れて、これからのことだけを考えましょう。前向きになることが問題解決の第一歩なのです。」(横山光昭/『退職金がでない人の老後のお金の話』)
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