東北6県グルメ紀行

震災前、唯一行ってた東北は青森だった。四国にいると湖に対する憧れが強く、十和田湖近くの宿に泊まった。民家のようなところだったが温泉もありせんべい汁や十和田牛も美味しいわりに安くてよかった。一人だと自殺を疑われるのか追い出されるように十和田美術館に行ったり、十和田湖は嵐で近づけなかったが、晴れた道の駅でニンニク料理とビールを堪能したのは最高の気分だった。また道中の奥入瀬渓流はバスの車窓から近く奥入瀬奥入騒ぐだけのことはあった。

震災後の青森は、青森市内に。味噌バターカレー牛乳ラーメンは美味しかったし、ねぶたは間近で見ると暖かく鮮やかな光で綺麗だったし、埴輪の街の下北ワインも美味しかった。

震災から2ヶ月後、仙台市に行った。駅の寿司屋で食べたのが思った以上に美味しくてついあらに日本酒に頼んでしまった。お土産に買った牛タンは家で焼いたらボリュームありすぎた。仙台は都会だけど木々も沢山植えられていて、歩くのが楽しかった。タクシー運転手もいい人が多かったので、私の中のタクシー運転手三大いい人都市に数えられた。

その年の7月、自治体学会で南三陸や気仙沼を巡ったが、泊まった気仙沼大島で食べた気仙沼ホルモンより海老フライがものすごく美味しかったのを覚えてる。帰り、一ノ関の酒造レストランで日本酒を試飲し、新幹線で銀河ビールやホヤの乾き物を堪能したのも、四国にない幸せそのもの。

年末、後期高齢担当OB仲間で、岩手の中尊寺のまばやかな金を目に焼き付けてから、奥州の小沢さん家の近くの店で美味しいと有名な肉を焼き付けた。次の日、陸前高田の海の風に吹かれた。自治体職員として役所を見るのは何とも言えなかった。道中の長く白い谷は東北の広さをちらつかせた。仙台空港から帰ったが、仙台駅からの景色がどんどん殺風景になっていった。

翌年四月、もやい九州で三陸へ。前入りして一ノ関の温浴施設で、岩盤浴や黒い花浮く質良い温泉にすっかりほぐされてから挑んだ。途中ツアーを抜けて宮古から盛岡にバスで移動した。山にはまだ雪が残っていた。盛岡からいわて銀河鉄道で滝沢村へ。岩手県立大学は白い岩手山が視界に大きく映っていた。その時受けたIPA試験は合格できなかったが、夜は初めて生のホヤを堪能したり、遠野料理の猫がウロウロしている店で、山葡萄や馬肉を楽しめた。盛岡は色白のスタイル良い美女が多い都会だった。

夏に松島でカモメにえさをやったのはとても楽しかった。カモメと一緒に泳いでいる感覚。松島のかっぱえびせんの売り上げが全国一位というのはこのせいだそうだ。カルビーの担当者が現地調査で理由知って落ち込んでたらしいが。東北最大の都市のBARでフルーツカクテルを呑んだのも良い思い出。

その年の秋、福島でじゃこカツ売るというので元上司に連れて行かれた。6時に東京の湾に着いて小名浜には10時に間に合う近さ。途中茨城のサービスエリアでホクホクの栗饅頭も買えた。愛媛出身の人に嬉しそうに話しかけられたり、昨日買って美味しかったからとまた楽しそうに買いにきた人もいた。会場は広々としていて、近くに工場もあった。会津に行った時は味噌カツ丼を食べたんだったかな。馬肉も美味しいし、いかにんじんもいけた。震災の起きた年に労組を通して買った國権の一升瓶は安くて美味しかった。

山形は米沢牛もホスピタリティも満足だったし、秋田もハタハタや稲庭うどんと美味しいものが多くて雪深さを十分堪能できた。岩手のワカサギも美味しかったのでワカサギ釣りのリベンジは命題。

秋田は日本酒と魚も美味しいが、クオリティの高いイタリアンもあった。稲庭うどん、グリーンカレーとも合う。

お酒好きにはたまらない味覚に溢れ、新幹線で行けて宿代も安い東北。次はいつどこに行けて何を見て何を食べられるだろうか。

長くなりましたがこれを読んで少しでも東北に旅行に行きたくなったり、美味しいものを食べたくなれば幸いです。

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