見出し画像

シュリー ギーターマーハーットミャム (ギーターの栄光)

シュリー ガネーシャーヤ ナマッハ
シュリー ゴーパーラクリシュナーヤ ナマッハ

母なる大地が問う

1. 偉大なる至高の神様! 俗界でプラーラブダカルマに埋もれて生きている人類に、どのように『確固たる信仰心』を起こさせることができるのでしょうか? 神様、どうかお教えください。

ヴィシュヌ神が応じる

2. 社会的な義務に従事しながらも、ギーターやその他の聖典を定期的に勉強する者は、全ての束縛から解放されるだろう。現世に生きながらも至福を味わうことができる。なぜなら、そのような者は行為(カルマ)によって縛られることはないからだ。

3. 蓮の葉がきれいに水を弾き決して濡れることがないように、ギーターを定期的に朗誦する者は、いかなる罪によっても汚されることなく、それらを跳ね飛ばす力を得る。

4. ギーターや他の聖典を保管している場所、そしてそれらを読んだり勉強したりする場所は、巡礼で有名なアラハバードなどの聖地と同等に清らかな場所である。

5. 全ての神様、聖者、ヨーギー、聖なる蛇、ゴーパーラ(聖なる動物である牛の世話人でありクリシュナ神の友)、ゴーピカー(クリシュナ神の信者であり牛の乳搾りをする女性)、聖者ナーラダ、クリシュナ神の信者でゴピ達に智慧を与えたウッダヴァ、それに救済者である聖なるパールシャダイもその場所に宿る。

6. ギーターが読まれる所には、救済がすぐに訪れる。母なる大地よ、よく聞け。ギーターが読まれる場所、聞かれる場所、教えられる場所、そしてギーターについて瞑想される場所には、常に私が存在するのだ。

7. 私はギーターに宿り、ギーターこそが私にとって最善の住処である。ギーターの知識によって、私は三界(人間界、天界、神界)を守っている。

8. ギーターは、全く疑う余地もなく私が作り上げたものの中で最高の科学である。ブラフマン、永久不滅なるもの、聖音Omであるアルダマートラ、言葉で言い表すことのできないセルフの見事な輝きを形として表したものだ。

9. ギーターは、全能であるクリシュナ神自らの口から発せられたアルジュナに向けた言葉である。3つのヴェーダの要素、真理についての知識が詰まっていて、最高の至福に満たされている。

10. 日々、ギーターの全18章を清らかで揺るぎない心で朗誦する者は、完全なる知識を得て、最高の境地または至高の目的地に到達するであろう。

11. もし全章を読むのが難しいようであれば、半分の9章を読むことで、神様の遣いである雌牛を贈り物した時に得られるような御利益を得ることができる。これは確かである。

12. 例えば3分の1である6章を読めば、それは聖なるガンジス川で沐浴をするのと同等の恩恵が得られる。そして6分の1である3章を詠唱する者は、お祈りの儀式を行うのと同じくらいの御利益を得ることができる。

13. 深い信仰心と共に1章を読めば、シヴァ神の界(ルドラ)に到達しシヴァ神の従事者の一人(ガナ)となり、そして以後何年もそこに住むことになるだろう。

14. 大地よ、単に1章、もしくはある部分だけを毎日読むことによっても、その者はマンヴァンタラ(ヒンドゥー教の宇宙論であり、人類の始祖であるマヌの期間を特定する周期的な期間:308,448,000年)が終わるまで人間での生を約束される。

15. 毎日、10節、7節、5節、4節、3節、2節、もしくは1節やその半分でも復唱する者は、月の世界に到達し、そこに10,000年生きるであろう。ギーターの勉強を日常に取り入れられた者は、死んだ後も人として生まれ変われることを約束される。人でなければ、悟りは開けない。(16含む)

16. ギーターを繰り返し勉強し理解を深めることで、究極の解放を得ることができる。死の瞬間に「ギーター」という言葉を口にすれば、その者は人生のゴールである悟りを開くことができるであろう。

17. たくさんの罪を抱えていたとしても、ギーターの意味を知ろうとする意思がある者は、神様の王宮に到達しヴィシュヌ神と共に喜ぶであろう。

18. ギーターの意味について瞑想をし、たくさんの善き行いをした者は、死後、究極の目的地に到達する。そのような、現世に生きながら悟りを開いた者のことをジーヴァンムクタと呼ぶ。

19. 毎日の入浴で体の汚れを洗い流すのと同じように、ギーターというお風呂に一度浸かれば、輪廻転生(サムサーラ)という不浄な汚れをきれいに洗い流すことができる。

20. この俗世に生きていたとしても、ジャナカ王や他の多数の王様のように、ギーターに救いを求めれば、全ての罪が清められ至高の段階にある目的地に辿り着くことができる。必ずそのようになると、ギーターは歌われている。

21. 毎日、昼夜問わずに聖典ギーターを聞いたり読んだりしている者は、人間の域を超越し本当の神域に到達したと言える。

22. 意識的もしくは無意識のうちに犯してしまった、感覚器官や運動器官を通じた全ての罪さえも、継続的にギーターを勉強することで即座に消滅する。

23. 学識があり、善行を行い、物事を洞察する力があり、活動をして、苦行をし高名であっても、ギーターを勉強したことのない者は、実際は低い身分と言える。

24. 恐ろしい大海であるサムサーラを渡り切りたいと思ったら、ギーターという船に乗船すれば、いとも簡単に反対側の海岸にたどり着くことができる。

25. ギーターを読み終えた後にこのギーターの栄光(ギーターマーハーットミャム)を読まない者は、ギーターを読んだことによる御利益を得ることはなく、無駄な努力となる。

26. ギーターを学ぶ者は、このギーターの栄光も一緒に学ぶべきであり、そうすることでここまで述べてきた御利益などの結果や状態を得つつ、至福の境地に達することができる。ギーターの栄光の学びがなければ、それらの結果を得るのはとても難しい。

最後にスータが言う

27. この偉大なるギーターの栄光は永遠のものであり、私、スータの口から発せられました。これはギーターの勉強を終えた後に必ず詠唱されるべきであり、そうすることでこの中で説明された結果を確実に獲得することができるでしょう。

これにて、ヴァラハプラーナ(18種のプラーナの中の一つ)の中に書かれているギーターの栄光を終える。

Om Shanti Shanti Shantih

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?