Mrs.GREEN APPLEのことを知らないけど何となく良い人な気がしている


早くおさまって、気持ちよく音楽をしていて欲しい。
ぴかぴか輝いて、私みたいな音楽にわかの目にまで留まるような才能だから、こんな場合になるとどんな声でも大きくなってしまうようだ。


私はミセスは、大好きと言えるほど熱烈なファンではないけれど、好きだ。
明るく博愛的な彼らの曲は、まぁ捻くれた私には陽すぎて眩しいきらいもあるが、それでも聴き入らざるを得ないパワーがある。

知ったきっかけはSNSだった。
確かInstagramで、闘病中の幼い子供を育てる母親が支えにしていると書いていたSoranjiを、それは一体どんな曲だと聴いてみたのが初めだった。
あまりにもその母親にぴったりと寄り添っていて驚いた記憶がある。

その後ワンピースの映画を観て、劇中歌の私は最強をひたすらリピートするようになった。
楽曲提供を調べたらミセスで、点が線になり、ミセスの曲を聴くようになったというわけだ。


さて、コロンブスはMVで炎上してしまった。
悲しいことだ。
ミセスの人たちの生い立ちなどは知らないけれど、ウィキべディアに書いてあることくらいは知っている。
バンド名に、初心を忘れないという意味を添えるような人達だ。
曲はどれも愛情に溢れていて、楽しいパーティーに連れて行ってくれたり、応援してくれたり。
18歳の時のライブ映像を観た時は、この時ライブハウスに来ていた誰かの心が動かされたであろうと感じられる才能に痺れた。
それからエンタメとして洗練されていくライブ映像の数々。
彼らの人間性を疑うような要素は、今の私は持っていない。


コロンブスという曲は解釈が難しい歌詞だけれど、今までのミセスの延長線上であることは感じられる。
だとすれば込められているのは、差別ではない。
失敗と後悔、葛藤、君を知りたい。
フィクションの世界でなら、その時に戻って、今度こそ仲良くパーティーができるだろうか。
現実は戻らないけれど、良い方向に進んでいけるだろうか。


思うに、猿が良くない。
侮蔑の意味を込めてyellow monkeyと呼ばれる立場の我々に受け入れられるものではない。
これは聖徳太子とか清少納言とか、時代の古い偉人にしたり、民族衣装の人間にしていればどうだったろう。

またコロンブスらが教える立場なのも、表現としては誤解を生む。
文化に優劣はないし、技術レベルがどうあろうと上下はない。
お互いの文化を教え合うような表現が良かったのではないか。


それにしたってセンシティブだが、元々ミセスは割と時々、規模の大きい踏み込んだ表現をすることがあるし。
時代に合った且つミセスらしいMVになる可能性はあったんじゃないかと、思えてならない。

あと今回のことで知ったけど、コーラ好きらしいね。
ミセスの肩を持ってコカ・コーラを批判するような投稿を見ると、知ること・想像することって大事だよなぁと思う。

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