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祖父母の空き家をかたづける 1

もう7年くらい空き家となっている、祖父母の家をかたづけました。

母屋だけでなく、蔵や農具入れ、井戸小屋などもあり、それぞれに使わないものが大量に放置、、、。さらにお稲荷さんがまつられた屋敷神様もいて。

祖父母の生前からずーっと気になっていて、母にも「かたづけようよ」と言うも、なかなか動く気配がなく。でも昨年末に、家庭のことで動きがあって、母もそろそろいろいろ整理しないとマズい、と一念発起したようです。

また「家族に片付けて欲しいときは、まず自分のモノを徹底的にかたづけるといい」というのは片付け界では定説ですが、これって同居家族以外にも通用するみたい。

我が家の場合も、私が自分のモノをかたづけまくった後、夫もかたづけるようになったのですが、今回母がかたづけに着手したのも、その余波を感じさせるタイミングでもありました。「早くかたづけなよ!」とイライラしていた頃はまったく動かなかったのですが、本当に不思議です。

かたづけ初日。
まず屋敷神様のお祓いをしたいと思っていたので、母と一緒に、ネットで調べておいた産土神社へ。きちんと管理されていて、すがすがしい印象を受けたので「やはりここだ」と感じるも、神主さんは常駐していないようでお会いできず、近所の方から「他の曜日ならいらっしゃる」というので後日電話で問い合わせることに。

つづいて空き家の現場へ。屋敷神様のところへいくと、扉が片方外れていたり、もう片方は動かなくなっていたり、虫の巣が張っていたりと結構な荒れよう。中の稲荷様も倒れて汚れていたりしたので、これはお祓いしてもらう以前の問題だと感じ、感謝をこめて拭いたり直したりしてととのえました。

荒れた屋敷神様を掃除するのは、なかなか勇気のいることです。うちの母、わりとこわいもの知らずなタイプだと思っていたのですが、屋敷神様は畏れ多いと感じたのか、神仏に興味のある私に任せたほうが安心と思ったのか、なにげなく避けている感じだったので、意を決して私がやりましたが、本当に勇気がいりました。中の紙垂もかなり汚れていたのでその場で少し浄め、あとで神社のお焚き上げに出しました。

屋敷神様の周りの草木をととのえてから、母家のかたづけです。

母がたまに窓を開けに行っていたものの、ホコリが多く、床も古くなっているので、部屋の中を歩いていたら一部分ボコッとへこんでびっくりしました。

古い家ならではの大きな遺影たちも壮観です。こちらも後日、縮小加工したり魂抜きなどの対処をする予定。

今回は祖父母のたんすや鏡台周りの整理です。引き出し1段ぶんずつ、中身を全部出して、母と要不要をチェックしました。古びた洋服やハンカチ、化粧品などがごっそり出てきて、あきらかにいらないものは母に確認した上でゴミ袋へ。2時間半ほど作業し、ゴミ袋10個ぶんが出ました。

祖母の通知表や着物など、思い出のものや売りに出せそうなものは厳選して残し、後日まとめて保管・処分するべくまとめました。

ずっと着手したかったかたづけをやっとスタートできたスッキリ感は大きかったです。ただ、たくさんのモノと向き合うのは、自分のモノもきついですが、家族のモノも結構ヘビー。とくに、長年放置されたものの波動はとても重いものがありました。

片付けから2日たってなんだか気持ちが重く、夜中に起きてしまい、その原因をさぐっていたところ、古い家で放置されていたモノと向き合ったことや、(自分がやりたかったことながらも)屋敷神様の掃除をその場で一任されたことで、もう本当にいろんな意味で世代交代なんだなと感じて悲しかったし、辛かったんだということを認めました。

「辛かったね」「よくやったね」と自分の体をさすっていたら涙が出てきて、だんだんと安心してきました。

2人の姉たちもかたづけられるときはやるとのことで、これからも祖父母の家のかたづけは無理のない範囲で続けていこうと思っています。

家や土地自体の今後についてもなかなか答えが出ないのですが、自分が小さなころからとにかく「かたづけたい」という意識が強くあり、かたづけの資格を取ったり、人様の家をかたづけてきた中、今先祖の空き家のかたづけに直面させてもらっていることも、自分が持っているカルマなのかなと感じ、向き合いながら、一つひとつ対処していきたいと思っています。

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さて、モノを持つということは、本来使ったり、管理することですが、それ以外のものは放置することになります。

モノの少なかった時代には、とっておくことが美徳とされ、今もそのスピリッツは素晴らしく、大切なものは管理できる範囲でとっておくことはよいと思います。けれど、モノにあふれた現代は、油断するとモノが増えてしまい、放置されるモノは重い波動を放ちます。(これ、心や体にも同じことがいえると思います)

いきなり大規模にかたづけることはむずかしくても、気づいたときに身の回りのモノをちょこっと見直すだけでも空間は格段に浄められるので、気負わず、不要なモノを処分したりゆずったりする習慣をつけるとよいと思います。






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