Talc『Sit Down Think』
サブスクリプションのデメリットの一つは、歌詞を参照できないことだ。と言いながらも、CDレンタルを主戦場にしていた時、同じ状況に陥ることがよくあった。歌詞が知りたい曲に出会った時、うまく聞き取れなければ"lyrics" とか聞き取れた歌詞の一部を検索にかけて、大抵の歌詞は何らかの神通力で参照できてしまうようだけど、見つからず、それでも知りたければCDを購入するという最終手段に出る。
そんな経緯で届いたのはTalc『Sit Down Think』(2006)の紙ジャケ。2021年にこれを超えるアルバムには出会えないとか言ってみたくなるくらいだ。2021年がはじまって1ヶ月。こんなに最高なアルバムに出会うことができたなんて、今年は相当イケてる年になるぞと期待してしまう。
Steely Danフォロワーと呼ばれているが、Pilotの1stと、ほのかにCorduroyの『Out of Here』を感じる。
音楽のことを語れば、音楽は常に参照可能なので、気が紛れるという寸法だろうが、切ないことに「セブンイレブン 水とテクノクラート」で検索してもヒットしない。
あの曲を聴いて「水とテクノクラート」を思い出した人はぼちぼちいると思う。ただ、その中で誰もインターネットでそのことをつぶやなかったということだ。
かつて、思いついたダジャレをヤフー検索にかけ、他の人がすでに思いついてるかなわんわというボケをしているインターネッターがいたことを思い出す。
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