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(56)Marché de Noël(マルシェ・ドゥ・ノエル)クリスマス・マーケットの楽しみ

今頃、フランス各地で、
フランス語でMarché de Noël(マルシェ・ドゥ・ノエル)、
クリスマス・マーケットが催されていることでしょう。

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パリでも、
シャンゼリゼ通り、
ラ・デフォンスビル街の広場、
サンジェルマン・デ・プレ教会前の大掛かりなものから、
近所のマルシェがクリスマス仕様になる小規模なものまで、
ツリーのオーナメントを選んだり、ヴァン・ショー(ホットワイン)を楽しむ人たちで賑わいます。

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フランス北部、ストラスブルグ近くのコルマールは、
まさにMarché de Noëlで有名な、小さな美しい村です。
私のパリ在住時、ちょうど同じ時期に、
先輩ご夫婦がコルマールに駐在で住んでいらして、
村全体がおとぎの国のようになるクリスマス時期に夫と訪れました。

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コルマールのマルシェは、ツリーのオーナメントの品揃えが素晴らしく、
自宅に大きなツリーがあるわけでもないのに、かご一杯に買ってしまいました。


住んでいたNeuilly(ヌイイ)市庁舎前のマルシェは、
身びいきですが、シックでクオリティーの高い品揃えという点では、
フランス一番なのでは、と思っています。

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所謂土産物的なものばかりでなく、
後に作家さんの一人としてお取引をしたバッグ制作の女性も出店していたり、
ペリゴール地方から来ていたフォアグラのサンドイッチのスタンドが出ていたり、
食にもファッションにもお目が高いNeuillyの住人を楽しませるだけの良品が多数ありました。

マルシェドゥノエル

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大人も子供もサンタさんには大興奮。

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私もちゃんとボンボンをいただき、頬にキスもしてもらえました。

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実は、私も福岡のマルシェ・ドゥ・ノエルに出店したことがあります。

ダウンコートを二枚重ねで来ても、Chalet(シャレ、フランス語で小屋)の中で小さな電気ストーブをつけていても凍えそうで、
ショコラ・ショーやヴァン・ショーを一晩に何度も飲んでいました。

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初めての九州上陸がマルシェ出店となり、
土地勘もなく、最初は不安でしたが、
百貨店のフランス展とはまた違った高揚感のある場でした。
お客様との会話も弾み、そこから友人となり、
今でもお付き合いのある方もいます。

そうそう、そこで知り合った音楽家の青年が
その後パリに音楽留学をし、
数年後パリで再会した、なんてエピソードもありました。

雑貨はあまり扱わなくなっていることもあり、
これからマルシェ・ドゥ・ノエルに出店することはないと思いますが、
あの大人の文化祭のような高揚感は恋しいものがあります。

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