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英語のロジック:行き先と目的をしっかり;始めの一歩

こんにちは。
TOEIC500点台以上の方の英語スピーキングコーチ、高橋です。
元アメリカの大学のスピーチ講師だった経験などをふくめた自己紹介は
こちらから。

月木で、スピーキング、プレゼン力がアップする方法を書いています。(今回は、明日の木曜日、朝仕事で早いので、今日中に発表します。)

さて、前回から始めた、英語のロジックを鍛える方法について。更に掘り下げていく第一回です。
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1.まず、話し出す前に、どこへ行くつもりなのか(結論)、そしてその道すがら、何をするつもりなのか(する予定のこと)を、決めて

2.そして、話しを聴いて居る周りにも、その結論と、する予定のことを伝えます。

具体的には、例えば、
1.私はXXというプロジェクトに賛成です。
2.そして、今回はその賛成の理由を述べます(お知らせします)、ということです。

ここでは、
結論賛成
するつもりのことは、その賛成の理由を述べる(そして それを共有する)、になります。
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上のこと、簡単に見えますか。
毎回、できていらっしゃるなら、大変結構。

しかし、なかには、(1)できない方/あるいはするつもりがない、あるいは (2)それが大切だとわかっていらっしゃらない方がいます。

そんな方達が話すとどうなるか。下に例を挙げましょう。
1.結論がぶれる:最初に到達地点を考える癖のない方は、話しながら考えるのです。すると、聴いている方は、何が言いたいのか、何が焦点なのか、見えにくくなります。
話している本人が、自分の言うことを整理せず、思いつくままに、(整理してみたら)大事なこと、大事でないことを ただ並べているからです。

2.結論がない:結論を出すことに、拘泥されていない方も散見します。議題への賛成、反対の理由を、思いつくままに、言うだけで、自分の立場はどう、それはなぜ、の説明がないまま 話しが終わります。

聴衆は、最後まで話しを聴いて、やれやれ、、、と疲れてしまうのです。人って、それぞれ情報をどう分析するか、どんな理由で賛成、反対するか、が違います(共通する所はあるにせよ)。だから、始めから、話す人が、考えを整理して、どんな立場で(賛成、反対)、どんな理由がある、って伝えた方がいいのです。

~するために、話すって伝えるのも大切です。例えば、「自分の賛成という立場を、サポートするために、理由を伝える、」ということです。そうすれば、聴いている方も、出されたデータにどのように向き合えばいいのか、わかり、話しの方向性が定まる、というわけなのです。

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ここで、いわゆる話しが長い、脱線する例を見てみましょう。上の分類のどこが、どうなっている状態なのか。そしてそこから、どうリカバリーするべきなのか。

その方の話が、「長い」「脱線している」という判断は、聴衆の側から起こることが多いのですが、それは、

上の「結論」を、(1)なかなか言わない、
(2)「その結論について、どう話していくのか」を なかなか言わない(まるで言わない)、あるいは、
(3)わかるように言わない、があります。
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(1)は、聴衆にとって、「今 話されていることは、結論とどのようにつながるのかな。」と思えることを、結論の前に長々と話す、

(2)これは、例えば、「今日は、A, B, C...について話す」と最初に、知らせないで、(ボードに書いたりしないで)言葉だけで、話しを続けていく、

(3)話している本人は、つながっていると思えること、関係があるだろうと思えること、あるいは話したいことを、思いつくままに話しているが、聴衆は、なぜそんなことを話しているのか、がぴんとこない、

があります。
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では、どうやれば、防げるか

(1)~(3)まで、話す人が、客観的な視点を持って、自分の話そうとしていることが、どれだけ 結論と、今日話す目的に合っているのか、考え、話す前に、言うことを整理しておけばいいのです。

その客観的な視点が欠けている方、そんなことは必要がない、と思って居る方は、永遠に上を繰り返します。第三者が指摘してあげるのが、いいのですが、耳をかせるかが、問題ですね。
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いわゆる有名人、講演者などの間には、自ら 「私は話しが長くって。。。」と おっしゃる方もいらっしゃいます。(それで そこを変えようというお気持ちは、ないらしいです。^^)その方らしい独特な話し方を聴衆が楽しむために、来ているのなら、いいかもしれません。

1ヶ月ほど前にも、そんな方がいらっしゃいました。でも、私は気になりませんでしたよ。3つの理由で。

①これから、どうお話しを進めるか、のアジェンダをボードに書かれていました。
②脱線した話しの内容が、興味深かった。
③脱線しても、必ず最初の議題に 戻ってこられていた。

からです。その方の教材を売るための、プレセミナーだったので、あの時はそれで、よし、としました。

今回は、以上です。ここまでお読みくださり、ありがとうございました。





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