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にんかつ抽選会

初回公開date: 2015年03月27日 22時23分
※内容は初回公開時のものです。

『にんかつ』…と一般的に言われることをやっている。
一番ストレスが溜まるのは、所謂『女の子の日』が来る直前の期間。

なんというか、こういう言い方は良くないかもしれないけど、まるで何かの抽選会で当選を待ってるかのようだなと。
女の子の日が来ちゃったら、今月はハズレ。また来月頑張って。
予定日になっても来なければ抽選中。
当選かも!もう少し待ってね!という抽選期間が数日続く。
(まあだいたいハズレになる)

そんな感じで毎月ハズレ続きだったんだけど、今月は予定日になってもなかなか来なくて、「これはもしかして、もしかするかも…!」という気持ちで数日過ごした。
女の子の日が来ないことを気にしないつもりでも、気になって気になってトイレに行くこと自体にドキドキしていた。

「実家や義両親にはいつ言うべきだろう?会社に産休の話するのはいつが良いんだろう?出産予定日を計算すると…(←気が早い)、え~っと年末だから秋に計画してた旅行も無理かなあ…。あとベビー用品とか用意しないといけないなあ…」

そんなことを考えていたら、ハズレの知らせがきた。

正直、もしかして妊娠したかもと思ったとき、ワクワクよりもどうしようという気持ちが少し強かったのは確かだ。
いまの生活に新しい人間が一人増えたら、確実に世界が変わる。
結婚したときより遥かに変わる。
その変化を受け入れられるのか?
いまの慣れきった生活サイクルが180度変わることに耐えられるのか?
一人の人間を育てることに責任が持てるのか?
当選したいはずなのに、当選することにまだ戸惑っている自分の気持ちがわかった。

こんなふうに悩むなんて、私には、まだまだ親になる自信がないのかもなとは思う。
それでも。もし当選の日が来たら、そういう気持ちも全部ひっくるめて、ちゃんと受け止めていこうと思う。
それは私たちを親として選んでくれたということなのだから。