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こぎん刺し(青森の民芸刺繍)

 こぎん刺しを始めてそろそろ2年になる。細々と続けているので全然作品は仕上がってませんが、楽しんでやってます。
 こぎんは当たり前だけど大切なことを教えてくれる。
◆一段目が超難しいこと。一段目専門にやってくれる人がいるくらい。そして一段目を間違えると後で苦しくなる。
◆正解は自分で決めること。2段目以降は少し間違えても、新しいモドコ(模様)と思って先に進んでも良い。もちろん解いてやり直しても良い。
◆地球や自然からもらった材料はいつも微妙に異なる。自分の感覚を信じて一刺し一刺し調整しながら進めること。
◆同じ人が同じ糸と布で同じ模様を刺しても一つひとつ異なる別のこぎんになること。つまり同じと思っていても違うということ。
◆今この時、刺す一刺しは二度と来ないこと。一刺し一刺しが愛しく価値あるものであること。
◆出来上がっていく連続する美しい模様をみると心が癒されること。
◆自分で刺しはじめたら、自分以外誰も刺してはくれないこと。自分が刺し残していたら刺し残したまま。
◆やり続けていればいつか出来上がること。
◆刺したいことやりたいことはたくさんあつてつい糸も布も沢山買ってしまうのに時間がないと思ってしまうこと。
◆自分で手を動かして、新しいモノを作るのは苦しいこともあるけど深い喜びがあること。
◆刺すのは1人だけど、仲間がいると頑張れるし、アイデアが広がること。◆自分の作品の価値を高めこぎんだけで食べていくため、作品の独自性を強調するのは良いが、いきすぎるとこぎんの価値や業界全体が衰退してしまうこと。適度な競争は良いが短期的なゲームを想定して一人勝ちしようとすると、ゲームそのものが成立しなくなること。


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