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GMOペパボ退職とこれから


GMOペパボを退職しました

久しぶりのnoteです。カバー写真は2024年1月に西区の立石山から撮った日の出です。
丸4年と3ヶ月ほど勤めたGMOペパボを2024年2月をもって退職しました。思えば、あっという間の4年でした。
2019年11月の入社後、年明けの2020年2月にはコロナ禍のリモートワーク体制に入り、新しい会社の環境にやっと慣れた頃にまた振り出しに戻ったような感じがして、混乱が大きかったのを覚えています。バックオフィスや上長の方々が本当にいろんな工夫で混乱の中でも業務をできるだけ止めないように、また不安の中でも「もっとおもしろくできる」ように立ち回ってくださっていたのがとても印象的でした。
個人的にはリモートワーク直前に新しいチームに配属されてチームの立ち上げがあり、メンバーとの顔合わせもやっと終わったくらいのタイミングでした。オンラインでのドラッカーエクササイズなどを通してチームメンバー同士お互いを手探りで知りながら本格的な業務に入っていったのを覚えています。

Customer Reliabilityチームのエンジニア

私はロリポップ!やムームードメインを提供しているホスティング事業部に所属していて、新しく配属されたチームはCustomer Reliabilityチーム(以下CRチーム)でした。その名の通り顧客信頼性を高めることをミッションに据えたチームです。チームメンバー同士でミッションを何度も何度も咀嚼しながらCRチームの将来像を描いたり、向かうべき方向性をディスカッションしたりすることから始めたのですが、結局最後までそれをし続けていたのがCRチームだったと思います。(ちなみにこれは割とすごいことだったんじゃないかと思っていて、常に自分たちでチームの存在意義をアップデートしながら結果として業務範囲を広げていったのでした)
Customer Reliability Engineeringの領域は2020年当時、ほかのいくつかの会社でも導入されていました。ただ各社によって「顧客信頼性にどうアプローチするのか」の方法論や解釈がさまざまで、実際の業務内容や必要なスキルセットにも幅がありました。ホスティング事業部のサービスに当てはめた場合でも、対処すべき問題とそのために必要なスキルセットが多岐に渡りすぎていて途方に暮れた記憶があります。最初から全部に着手することはもちろんできないので、自分たちの軸を定めるために日々のお問い合わせを分析することから始め、試行錯誤しながら少しずつ前に進んでいきました。

正解どころか、正しい問いがなんなのかすら分からない状態ではありましたが、常に頭の片隅にミッションを掲げ、チームと一緒に成長しながら日々の業務に臨むことができた経験はとても大きかったと思います。メンバーに恵まれ、全く新しいチームをまっさらから作っていくことができる、このような環境だったからこそ、チームのことを自分ごととして主体的に関わりながら業務にあたることができたのではないかと思います。
4年間でエンジニアとして従事した具体的な業務は、ホスティング事業部が提供しているサービスのお問い合わせ対応や調査業務、ユーザーに提供しているコントロールパネルなどの運用、機能開発などでした。
周りの人たちに助けていただきながらの4年間だったと思います。感謝感謝です。

ペパボの環境

言わずもがな、かもしれませんが、環境はよかったです。素晴らしいエンジニアの方々が身近にいる環境で仕事ができることのすごさをいろんな場面で実感する4年間でした。また、事業部を超えたエンジニア同士のつながりができたり、職種を超えて仲良くしてくださる方に恵まれたり、本当に人に恵まれた環境でした。
CRチームの環境は、ホスティングの花形であるインフラエンジニアの方々の仕事ぶりをすぐ隣で見ることができ、PHPマスターのような方の的確なアドバイスを受けながら仕事ができる、そんな環境でした。このような場所でエンジニアのキャリアをスタートできたことは、今考えても贅沢すぎると思っています。

ただ、そんな恵まれた環境にも関わらず、最初からバックエンドエンジニアとして目の前の課題をコードを書いてバリバリ解決していく機会をたくさん得られたわけではありませんでした。これは私のスキル不足が一因で、目の前のお問い合わせの対応にいっぱいいっぱいで、なかなか次のステップに進むことができない時期がありました。
Will, Can, MustのうちMustとCanを中心に、まずは少しでもチームに貢献できる状態になることに重きを置きすぎていたように思います。結果としてWillの部分、つまり自分がエンジニアとして何をやっていきたいか、などを固めるのにも結構時間がかかってしまい、モヤモヤした日々を過ごしたこともありました。エンジニアの場合はエンジニアの専門職上長と所属上長、それぞれの上長との1on1があったので、その場でもいろいろと相談に乗っていただきました。
私がもっと器用だったりもっとスキルがあれば、あるいはもっと早く成長できていれば、きっともっと早くからより多くのことにチャレンジできたのかもしれないな、という悔しさも少しあります。

ペパボに入ってよかったこと

先に述べた通りエンジニアのファーストキャリアをペパボで始めることができたのは本当に幸運だったし、とても環境に恵まれていました。挙げだすとキリがないですが、すでに書いたこと以外でも特に私にとって影響が大きかったことを列挙したいと思います。

  • 一緒に働く同僚、先輩、上長に恵まれたこと。エンジニアとして、人として尊敬できる人にたくさん出会うことができたこと。

  • たくさんのお客様に使っていただいている、歴史の長いサービスの運用に携われたこと。

  • ホスティングやドメイン販売というtoC向けサービスの中でも一風変わったサービスに携われたこと。

  • (歴史が長いゆえの)レガシーなアプリケーションやレガシーな構成に対して愚直に立ち向かうエンジニアリングを目の当たりできたこと。

  • 開発のフローや環境が整っていたこと。またはそれを整備する過程を見ることができたこと。

興味がある方はペパボの採用情報もご覧になってみてください!!

1点補足ですが、少し前に事業部内の再編成がありチームの形が変わっています。現在のホスティング事業部には先ほど紹介したCRチームという名前のチームは存在していません。

転職とこれから

環境としては恵まれていたのですが、いちエンジニアとしてだけでなく、もっといろんな帽子をかぶり分けながら仕事をしてみたくなったので、転職を決意しました。次はホライズンテクノロジー株式会社というところでお世話になります。クライアントワークをメインとした会社です。
私が未経験からエンジニアになった理由は、作ったプロダクトで誰かの課題を解決したい、誰かの成功に貢献したい、というものでした。
今でもそれは変わっていないのですが、エンジニアリングだけでなく、プロダクトを成長させるために付随する他のさまざまな業務にも挑戦してみたいと思うようになりました。
事業会社であればひとつのプロダクトを通してお客様に価値を届けるのですが、よりいろんなサービスに関わってみたいという気持ちがあり、いくつかの会社でお話を伺った上で最終的に決めました。

これからどのようなエンジニアになっていきたいか

純粋なエンジニアリング領域でも引き続き成長していきながら、いろいろなロールにも挑戦できる環境で、自分のできることを増やしていきたいと思っています。
私はひとつのことを深く狭く掘り下げていくより、いろんなことをやるほうが性に合っていることをペパボの4年間でも実感したので、とにかくいろんなことに手を挙げて挑戦していきたいです。
今現在イメージしているのは、エンジニアリングを軸としつつ、さまざまなアダプターを持つインターフェースのような役回りで、事業(やプロジェクトやチームなど)がスムーズに流れていくことに貢献できるような人材になりたいと思っています。

抽象的でふわっとしていますが、自分の中では特定の職種とかロールとしての名前がついたもののイメージよりも、こういうのが一番しっくりきたので、今のところこれで落ち着いています。
実は、2023年の初めくらいから自分のキャリアの将来像をモヤモヤと考えていてうまくイメージが湧かなかったのですが、ペパボにいた時の上長との1on1で話したことがあるキーワードと、退職にあたって次の会社でやりたいこととか転職のモチベーションを整理していく中で自然と出てきたキーワードたちをくっつけると、しっくりするものになりました。

退職エントリ、次が決まって落ち着いたら書こうと思っていたら、延ばし延ばしになってしまいました。
そういうわけで、私は元気です!これからもよろしくお願いします!!

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