エンジニア未経験・異業種からの転職で早くも1年経っていた

この記事は、GMOペパボエンジニア Advent Calendar 2020 - Adventarの9日目の記事です。8日目はたかぴーさんの「オープンソースのSNSをDockerで動かしてみたら懐かしすぎた」でした。

さて、表題の通りなのですが、私は2019年の11月にエンジニア未経験で異業種からの転職でGMOペパボに入社しました。
入社しておよそ3ヶ月後の2020年1月末に、GMOグループ全体で在宅勤務が始まり、時を同じくして現在私が所属するチームが発足&立ち上げということで、キックオフからリモート下で進めることになったり、ただでさえ慣れない転職後の環境で2020年は激動のスタートでしたので、振り返っておこうと思います。
ポエムなので、ペパボいい会社だよ、という以外に特にお役立ち情報はないです。

結論から言うと反省の方が多い1年だったと思っているのですが、いろんなチャンスも与えてもらって本当に充実した年でした。充実しすぎたせいか、あっという間に年末が来ていてびっくりしています…
いるだけで成長できる環境」という言葉は、私が入社前にGMOペパボのテックブログで見た言葉です。
1年とちょっとが経ったいま、その言葉を改めてかみしめながら、成長できた部分もできなかった部分もある自分を振り返ります。

正直、在宅勤務が長期化することに不安もあった

私が所属しているのは、ホスティング事業部CR(Customer Reliability)チームです。CRチームは私を含むエンジニアが3名、カスタマーサポートから1名の4名が集まって2020年1月に発足しました。
1月〜3月頃はCRチーム立ち上げ期という感じでインフラチームからのお問い合わせ対応業務の引継ぎ、チームの方向性づくりなどを中心に活動していました。
CRチームの活動について詳しくは、GMOペパボエンジニア Advent Calendar 2020 - Adventarの5日目の記事で、チームメンバーのkunitさんが「CRE、はじめ(て)ました」という記事で説明してくれているのでよかったらご覧ください。

とにかくチーム内ではコミュニケーションを密にとりながら、ミッションのもとで何をやっていくべきなのか、また何をやっていきたいかというのを幾度も話しあった記憶があります。(ちなみにこれ以降もOKRの設定と振り返りの一環で定期的にこういう話をチームでしています)

業務としてはこの時期、ほとんど知識のないインフラ関連のお問い合わせの調査を教えられるがままに必死でこなしている状態でした。
なかなか思うようにできることが増えていかず、せっかく丁寧に教えてくれている先輩に対して心苦しくもあり、焦る気持ちも大きかったです。
慣れないオンラインコミュニケーション、整っていない自宅の作業環境、外出できないストレス、など在宅勤務が長期化することに対して当初は不安もありました。

そもそも異業種から来た私にとって、出社して顔を合わせながらでもめちゃくちゃハイスピードで流れていく社内Slackのテキストコミュニケーションについていくのがやっとの状況だったので、これ以上テキストコミュニケーション増えたらどうなるんだ、というのもありました。(いまはもう慣れましたが)
チーム内では、毎日meetを繋ぎっぱなしで作業する時間などを設けてコミュニケーションをとる工夫をしてくれていたので、コミュニケーションが不足することはなく、その点はありがたかったです。
それでもやっぱり、話したことや聞いたことを逐一テキストに残していくことの大切さと大変さは、このリモートワーク初期に痛烈に感じたことです。慣れないうちは同じことを別の人が何度も聞く、というような状況が発生してしまっていました。

一方で、この時期に在宅勤務が続いたおかげで良いこともありました。当初は準備だけに関わる予定だったGMOグループの新卒研修に、オンラインで当日も関わることができたのです。リモートワークによる新しい働き方で場所の制約がなくなり、チャンスが広がったと感じた瞬間でした。
当初は私のような経験の浅いエンジニアにできることが果たしてあるのか、と思っていたのですが「より初心者に近い目線でフィードバックして欲しい」ということを最初に言ってもらったので、遠慮や気後れせずに一緒に研修を作り上げることができました。
この研修を機に東京のエンジニアの方々と仲良くなれたのも、個人的に今年最も嬉しかったことの1つです。

在宅勤務の長期化についてはペースを掴むまで少し時間がかかりましたが、現在は非常に快適です。
社内制度の整備が進んだおかげで働きやすくなったのもありますが、いま思うと単に慣れないことがいくつか重なっていただけだったのかもしれません。

夏頃にはいろんな意味でペースを掴んでいた

オンラインでのコミュニケーションや、業務そのものにも慣れてペースが掴めたなと感じたのはGW明けから夏前にかけてでした。
とはいえ、ありがたいことに春先からサービスの需要が伸びていたこともあり、お問い合わせは増加する一方だったので、やはり目の前のお問い合わせ対応に追われる毎日でした。

お問い合わせに関わる業務の効率化・自動化を考え始めた頃に、とっかかりとしてドキュメントの整備を行うことにしました。
この作業を通して、半年ほどかけて引き継いできた様々な種類のお問い合わせの対応やサービスの仕様を改めて整理することができ、意味を理解した上で情報を再構築できるか、という自分の知識の棚卸しができました。

知識の棚卸しができたことで、すでに身につけたことに対しては自信を持って作業にあたることができるようになったし、次はこれをやっていこうというのもしっかり決めることができて、やっとペースを掴むことができました。

作業としてただ手順を追っていた3月、4月頃に比べて分かることもかなり増え、中身をちゃんと知るようになってきたので、いまはホスティングサービスそのものに興味津々です。

エンジニアリング以外でもどんどんやる

私はエンジニアとしては経験が浅いのですが社会人経験はそれなりにあるので、過去の経験や自分の強みを生かしてできそうなことは積極的にやりました。

具体的には先述のドキュメント整理や、チーム内外でのコミュニケーション、チームビルディングに関わるミーティングでの積極的な発言、OKR運用へのチャレンジなど、エンジニアリング以外でできることも色々やっています。

そんな風に過ごしていると、OKRの先行導入例として社内の100人以上の前でオンラインLTをさせていただいたり、私自身もお世話になったDAIMYOエンジニアカレッジをお手伝いさせていただいたり、貴重な機会を与えてもらうことができました。(この辺は別途アウトプットしていきたい…)

エンジニアリングをもっとやっていく

本当はこの1年、もっとエンジニアリングで価値を生み出したかったし、周りのすごい人たちを横目に思うようにできない自分に対して腹立たしい気持ちや情けない気持ちがたくさんありました。
そしてあっという間に1年が経ってしまっていました。

しかし振り返ってみると、そもそもエンジニアという働き方を知らなかった私は、課題発見のプロセスそのものが仕事のスタートラインであるという感覚を掴むのにも時間がかかっていたように思います。
社内評価制度などを通して言葉として知ってはいるものの、実感として乏しかったんだなと反省しています。

ホスティング事業部のエンジニアがチーム横断で技術の話をするチャプター制度、CRチームでの読書会、毎日のインフラチームの朝会とCRチームでの夕会、そのほか業務の中のいろんな場面で触れる情報は本当に学びが多いのですが、まだまだ行動に還元できていない現状です。
学べる環境を提供してもらってるのでそれをどんどん取り込んでいければいいなと思っています!

ホスティングというサービス、私はとても面白いなと思っていて、そこに対してもっと貢献していきたい気持ちがあります。そのためにも、これからも日々学んで手を動かし続けていきます。
CRチームの活動も、もっともっとアピールしていけるようにやっていきます!

見てくださってありがとうございます。サポートは本を読むときのお供のコーヒー代にあてさせていただきます。