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ハラールなラーメン(鶏白湯)

誰もが、おいしく・楽しく・安心して食べられるをモットーにこのnoteをつづります。「誰もが」には、イスラム教徒やユダヤ教などの信仰に則って生活を送っている人も含みます。

イスラム教徒すなわちムスリムは、ハラールかどうかを基準に考え、行動し、飲食しています。経典『コーラン(クルアーン)』やムハンマドの伝承録『ハディース』に則り、豚由来の食べ物やアルコールを含んだものは口にできません。規律をどの程度守るか、ハラールとして食べる(受け入れる)か、どうかの最終判断はムスリム個人にゆだねられているようです。しかし、基本的にハラールであるものしか食べません。

このように食事の制限があるムスリムでも食べられるハラールなラーメンがあるのを知り、さっそく行ってきました。

恵比寿ガーデンプレイスから程近い「帆のる」ホノルル出店を目指しての命名だそうです。「帆のる」は大阪と東京で数店舗展開しているのですが、店員さんに伺ったところ恵比寿店と浅草店がハラール(ムスリムフリー)で、ほかの店舗は違うようなので気をつけてください。

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お店は一階は厨房とカウンター5席程度ですが、二階もあるようで、上からは外国語で盛り上がっているグループの声が聞こえてます。店員さんは3名、うちふたりはヒジャブを被っている女性で、調理担当は日本人と思われる男性でした。店内は英語が併記してあり、マレーシアの人気テレビ番組が取材に来たと告知していました。

ラーメンはいくつか種類があり、スパイシー麺や魚介系のつけ麺もありましたが、一番スタンダードと思われる鶏白湯麺(880円)をいただきました。思った以上にこってり&どろっと濃いスープに、細めの麺が絡み美味!お肉はチャーシューの代わりに鶏モモをトロトロに煮込んだものと鶏そぼろが入ってます。青ネギが色彩だけでなく、しっかりした味をさっぱりさせるアクセントになってました。テーブルには柚子胡椒があり、香辛料好きにとってはたまらない、味変もできます。「麺大盛りにすれば良かったかなー」と思う(おいしくないラーメンはたくさん食べたいと思わないので)、好みのラーメンでした。ちなみに大盛りは+100円です。

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コストパフォーマンスについても触れておきます。恵比寿店ではノーマルな鶏白湯麺とつけ麺以外は1000円超え、餃子5個で680円なので、単純にラーメン屋としてみるならコストパフォーマンスはやや悪いと感じました。同系列の浜松町店では鶏白湯麺730円なのでハラール認証の食材でつくると割高になるのでしょう。系列店というくくりで同じ金額で提供するか、ハラールのお店は別の価格設定するか、経営判断は難しいのかもしれませんが日本人のファンを増やしてこそだと思います。

こちらのお店、私が来店した時はお客さんは全て外国の人(欧米人もいらっしゃいました)でしたが決して外国人向けのラーメン屋じゃありません、日本人が食べてもおいしいです。ムスリムでない日本人は数あるラーメン屋から選べるので、ほかのお店に行ってしまうのかもしれない心境もわかります。しかし、このお店の「世界の人々に美味しいラーメンを提供したい、という思いの元(中略)研究に勤しんでおります」という、ハラールラーメンをつくるという企業努力に敬意を表し、応援したいと思う日本人が増えればいいなと記事を書きました。

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途中、食レポのようになってしまいましたので、店舗情報を載せます。


麺屋  帆のる  恵比寿店

住所       渋谷区恵比寿南1-23-1 亜米利加ビル1F

電話番号 03-5734-1667

公式HP   http://halalramen-honolu.net/#top

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