顔に色塗るとテンション上がるよね
最近は感染症の予防の意味もこめて毎日マスクをして通勤をしている。
マスクで顔が隠れてしまうから、化粧をする機会がぐんと減った。
皮脂のテカリを消す下地と申し訳程度のクッションファンデを塗るだけのルーティン。
土台を作る作業は色塗りに比べてあまり好きではないのだが、顔色悪いし一応塗っておかないとな……会社だし……という謎の強迫観念から渋々顔に塗りたくっていた。
そんなこんなで化粧はせずとも、毎月発行される美容雑誌を読むのは欠かせない。
美しいモデルの方々がキラキラと瞼を輝かせているのを見ると、久々に「化粧したい欲」が湧いた。
雑誌を読んだ次の日、私はお気に入りのくすみピンクのアイシャドウを瞼に乗せ、ついでにシルバーのキラキラした粉も乗せた。
アイラインは目尻だけちょこんと伸ばして、まつげはこれでもかというくらい天井に向かって引き上げた。
ほぼノーメイクの顔に見慣れていたので目元若干浮いてないかと心配になった。
''社会人らしいメイク''とは程遠いものだったかもしれない。
まぁでもマスクしてるし、目くらい派手でもいいだろうと自分を納得させた。
通勤電車に乗って、窓に映る自分の顔を見る。
真っ赤な口紅を塗ったり、髪をくりくりに巻いたりした時とは違って、目元を綺麗にしたくらいでは変化には気づきにくい。
ただ、でも何となく、しゃんと背筋を伸びるようなそんな気がした。
マスクをせずに好きなチークや口紅塗る。
思う存分化粧を楽しめるような日が、1日でも早く戻ってきてほしいなとそう思わざるを得ない。
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