#5 理想と現実と自分

女性であるならば、誰しもが「自分のなりたい理想の女性像」というものを持ち合わせていると思う。
かくいう私も、今の自分以上に自分が愛せる自分が心の中に存在している。

私の理想はというと、たくましく、聡明で、知的で、品性を持ち合わせていて、
容姿端麗であるような、美しさを形にしたような女でありたい。

しかし、今日そこに「元気付けられる存在であること」が付け加えられた。
どんな時も、自分がどれだけつらくとも、相手の幸せに尽力できるような女でありたい。
女性的な女性でも、男性らしい女性でもありたい。
誰かの背中を、そっとではなく力強く叩いて、見返りを求めないような女でありたい。
そんな心の強い女性になりたい。

元はと言えば、私はもっと強い女性であったと思うのだ。最近は甘えを知ったことから、弱くなったと感じることがある。
ただ、強くなることの弱点は弱さを許せなくなること。
他人の心のキャパシティの小ささを許せなくなることがある。

壮大な心を持ち合わせて人に優しくするというのは、言わずもがな難しいことで
いわば心のマザーテレサなのである。
怒りを忘れて、常に穏やかで居られるような人になりたいと思いつつも刺激的な人生でありたい。

これはもはや、理想の追求ではなく、ないものねだりなのだと思う。
未来でもなく過去でもなく、今を幸せに生きることばかりを考えたい。
一番の理想はこれだ。やっぱり最初に言った言葉はナシにしよう。
こうした変化を伴う人生こそ私であり、私の全てだ。
自分を愛せれば、理想などなんでもよくて、そもそも志している時点でそれは「自分」なのだ、

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