#3 転ぶこと


大人になってから「転ぶ」ことはなくなった
多分、みんなもそうだと思う

平坦な道で、何もないところで転ぶこと
でこぼこ道で、そりゃ転ぶよ!ってところで転ぶこと

それこそ、小さい頃はこんなことばかりだったように思います

でも、大人になってからは、精神的に転ぶようになってしまった
周りを気にしたり、ちょっと自分のペースが乱れたり。
そんなような小さい頃からどこにでもあったことが大人になった途端、心に大きく響くようになるのです、

七転び八起きということわざがありますが、
あれは一回転んだら起き上がって、また転んだら起き上がって
という意味合いであって、実際人生というのは
七転び一起きなんてことの方がよっぽど多いわけです。

一回転んで、「あれ、これ結構痛いな、起き上がるのにちょっと時間がかかるかも」なんて時にかぎって
また痛いことが起こる。


あれ、痛い、あれ、痛い、っていう風に
七回受けた傷から起き上がらなくちゃならない

こんなことの方が、歳を取るにつれて
増えてきているような気がします。


でも、必ず私たちは起き上がらなきゃいけない

傷もいずれはかさぶたになるし、
何度も何度も傷になると傷ができてた場所が固くなるように
私たちの心も強くたくましくなるものです

転んで転んで、「あ、無理だな起き上がりたくないな」
と思っても必ず傷は癒えるから

ひとまず起き上がってみてから考えたり、
一人きりで起き上がらなくても手を差し伸べてくれる人が
周りには必ずいる、私もその一人です

体を全部預けて起き上がらなくてもいいのだから、
少しずつ、もたれるようにしなくても、
少し手を添えるくらいの気持ちで一緒に起き上がればいい
そうしてでも起き上がれているのだから、立派なものです

転んでも転んでも、どれだけ辛い思いをしても、きっと1番近くにいるから
最も、転ばない人生よりちょっと傷ができちゃうくらいの方がお茶目であなたらしいでしょ

この文章を私のことを最も慕っている後輩に送ります
あなたがいつも穏やかで幸せでいられますように

あなたが読んでくれることを祈って

少し早めだけど、お誕生日おめでとう

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