#6 私の取り戻し方

日曜日の18時前にスターバックスで
パソコンを打ち込んでいるのは他でもなく、
一年ぶりとなるnoteの執筆に取り掛かるためである。

というのも、久しぶりにSATCを観た。
最近は映画版の方を観ることに夢中だったので、
ドラマ版の方からは距離を置く形になっていた。
ファンじゃないとわからないことだけれど、
映画版のキャリーブラッドショーは
執筆をするシーンはなかったと思う。

元々文章を書くことが好きだったことにプラスして
SATCにハマったが故のnoteだったので、
ドラマ版のSATCを見なかった私は
何の創作意欲を受けることもなく
一年が経ってしまった。

では一体、この一年私は何をして過ごしていたのか。
もちろん、noteに書くようなことがなかったということである。

毎日社会人として仕事をこなし
同じルーティンで刺激のない毎日を過ごし、
休日にはスーパーでお菓子を買い無駄遣いをし
これまた同じルーティンで刺激のない毎日を過ごし
月曜日を恨みながら眠る。

こんな風な同じような日々を一年ほど続けてようやく、
「私はこれでいいのか?」とハッとした。
好きなことが何もできていないことに
気づいてしまったのだ。

一人暮らしを始め、社会人が始まり
兎にも角にも休む時間はなく、仕事、家事の繰り返し。
仕事が終わればご飯を作り、寝て起きたらまた仕事。
平凡で刺激のない生活が苦手な私には
これがまたとにかく苦痛で、飽き飽きしてしまった。
部署の移動や転職を考えるくらいに。

ところがこんな一年を経てようやく、自分を取り戻せた気がする。
ほんの1シーズンのSATCが私の大きな刺激となり、
執筆魂とデジタルデトックス魂を同時に目覚めさせた。

スマートフォンの電源を切った時の
通知に追われない開放感、
普段は高いからと全く足を運ばないスターバックスで
ドリンクとフードを頼み一人で一息つく安心感、
SATCを見てインスピレーションを受けて、
ちょっと変わったコーディネートを組む喜び…

これほどまでの幸せを感じたのはいつぶりだろう
という感じで、すごく「しっくり」来ている。
すごくしっくり。幸せ。

この、「一人でも十分充実している」この気持ちを
得るために私は毎日を過ごしているんだと
迷うことなく答えられる感じ。

普段の無駄遣いのお菓子¥500を遥かに上回る
¥500のスターバックスの心地よさに、
今までの一年間のお菓子を全てスターバックスに
変えてしまいたいくらいの喪失感と気づき。

刺激を求める私を安定させるnoteでのアウトプット、
欠けていたもの全てが染み渡ってきて、有り余っていた語彙力が止まらない!

私は、周りの人みんなに恵まれている。
でも、そう気づくためにはこうして一人で過ごし、
普段のありがたみをグッと噛み締めることも確実に私を彩るために必要な時間。

あとはここで本を読み切り、ギリギリまで過ごし、
家に帰って、家に帰ってきた喜びに胸を暖かくさせるだけ…

私は今、最強にキャリーブラッドショーなのだ、
ああ、キャリーブラッドショーになりたい。
でも、私らしさも忘れたくない。

欲張りゆえの探究心で、一日一日を無駄にしないように、やりたいことがわからなくなっている私に、
こうした「経験」で道標をしてあげたい。
海外かぶれな私をもっと海外かぶれに仕立て上げたい。

じゃないと、このままではミスタードーナツが好きすぎてミスタードーナツになっちゃう。
私にとってミスタードーナツはなるものではなく負けるものだから。私の欲にね。

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