かわいいおばあちゃんをめざす おばちゃんライターのひとりごとvol1

私自身は「おばちゃん」と呼ばれることをけっこう気に入っていて、そう呼ばれることが決して嫌ではない。というよりむしろ好ましく思う。

ところで、私はあるグループに所属して歌っている。
先日、新曲を練習しているときに、「ここはおばちゃんたちが歌うところだったよね」と口にしたところ、「おばちゃんじゃありません」と、にらみつけられた。

え? そこに反応するの? 確かに指導の先生は、「年齢の高い方」とおっしゃいましたとも(^^;) でも、そんなに怒らなくてもいいじゃない!? と思いながら、はたと気付いた。

子育てをしている間、いつも「●●ちゃんのおばちゃん」と呼ばれてきた私にはある意味心地いい「おばちゃん」という言葉も、お子さんを持たず「おばちゃん」に触れずに過ごして来た彼女には、不快だったのだろうということを。ごめんなさいね。

何年か前、混んだ電車の中で、「おばあさん、どうぞ」と席を譲ろうとした青年に、「私はあなたのおばあさんではありません」と激怒されたという話を、新聞で読んだっけ。

でもね。もし、「おばちゃん」や「おばあさん」という呼び方が不快に感じたとしても、顔や態度に出してはいけないとも思うのよね。その場の雰囲気が凍ってしまうからね。そこは年の功。不快でもやんわりその場をやり過ごすくらいの器の大きさが必要じゃないのかしらね。

そういえば、あるお宅にお呼ばれしたとき、そのおうちの子どもに突然「おばあちゃん」と話しかけられて、一瞬、「誰のこと?」と周りを見渡したら、私しかいなかった(^^;) おばちゃんを通り越しておばあちゃんかよ……と、ちょっと愕然としたけど、子どもは正直だからね。

でも、彼が悪意をもって「おばあちゃん」と呼んだわけではないし、残念だけど、子どもの目には「おばあちゃん」と映る歳になったというわけで。実際にお孫さんがいる友達もちらほらいるしね。それなら、かわいい「おばあちゃん」を目指そうという、新しい目標が見つかったというわけ。

おばちゃんライターは、まだまだがんばる!




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