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大谷翔平大好きニキこと ベン・バーランダー氏のPodcast「Flippin' Bats」を翻訳しました/その8


ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平を愛してやまないFOXスポーツのMLBアナリストであり、ポッドキャスト「Flippin' Bats」のホストでもあるベン・バーランダー (https://twitter.com/BenVerlander) が大谷が生まれ育ち、彼の野球人生を育てた日本と、その野球文化を学ぶために満を持して来日。ハマスタ、東京ドーム、花巻東高等学校、野球殿堂博物館、羽田空港の電話ブースと続いて7日目の今日は札幌ドームからお届けします。

*この記事だけ読まれると、ベン氏に申し訳ないため必ずYouTube/Podcasを流しながら一緒にお読みください。

*英語警察及びプロの皆様、どうかお目溢しを

*毎日頑張っているわたしにコーヒーでもごちそうしよっかな?っていう心がキレイでやさしい人、一番下のサポートからできます。お待ちしてます。


What's up everybody welcome into another episode of Flippin' Bats from Japan!

今日は7日目を振り返ります。僕はこの旅をエンジョイし続けています。そしてこのエピソードは札幌ドームで撮影しています。札幌ドームは日本ハムファイターズの本拠地であり、日本ハムファイターズは大谷翔平が日本でプロ選手としてプレーしてたチームでもあります。僕がこの場にいることにめちゃくちゃ興奮しているし、今日ここまでの一日も最高だったんだけどこの話は明日のエピソードでね。

7日目は移動日。だけどその前に、やんなきゃいけないことがあった。それは東京ドームの隣りにあるジェットコースターに乗ること。その名前は

サンダードルフィン

奴らは雷を連れてくる。ヤバかったw
もし僕が乗ってる動画が観たかったらtiktok見てみて。ほんとに楽しかった。ただ乗りたいなってだけで世界で最もアイコニックな施設の一つである東京ドームにあるってこと以外イマイチよくわかってなくて、でもそんな場所のすぐ隣のジェットコースターに乗ってみたいなとか思うのは至って当然では?って感じで行ってみたら思ってたより大きいの。そして最高なの。何が最高ってサンダードルフィン体験の一番最初、お金払うとこからなの。現金オンリーでもちろん日本円のみ。んでもちろん僕たち日本円持ってなかったの。チケット売り場のすぐとなりにあるATMに行ったんだけど特定の銀行しか使えなくて、僕たちは他の僕たちはその銀行に口座もってないし他のATM探さないといけなかったの。でもそこに至るまでのプロセスがおもしろくて、最初そのATMの使い方よくわかんないからカード入れたり出したりしてたんだけど、後ろにいた女の子が僕をなんとかして助けようとしてくれたの。最初は違う、違うってば、って感じで僕らを見て首を横にふってるだけだったんだけど「この電話出て」って。電話に出たけど全部日本語だったから、ちょっと時間かかっちゃったけど最終的にGoogle翻訳使って、最終的にそこの角曲がったとこにセブンイレブンあるから、そこでお金を日本円でおろせるよ、って教えてもらった。

(訳者注:今後困っている外国人見かけたらぜひ教えてあげてください。セブンイレブン(セブン銀行ATM)で日本円をおろせます。クレカの他、デビットカードでもイケます。わたしもいつもセブンイレブンのATMで日本円調達してます)

セブンイレブンいって日本円確保して速攻サンダードルフィンに戻って、お金払って列に並んだ。サンダードルフィン列ちょっとおもしろくて、大抵のジェットコースターって乗る前にポケットに貴重品入れとくなとか言うじゃん。ここ違うの。並ぶ前に金属探知機かけられて時計、帽子、スマホ、何でもバッグに入れないとダメ。
(訳者注:ベンはバッグって言いましたが実際はロッカーに預けさせられる模様。かなり厳しいことで有名)

SOURCE:https://www.foxsports.com/stories/mlb/a-rollercoaster-and-the-best-meal-of-ben-verlanders-life-japan-diary



その後いよいよサンダードルフィンに乗ったの。上に向かって登りはじめて速攻、これはガチのジェットコースターだって気づいた。ジェットコースターってどうやって進むか知ってるよね。基本的に最初の上り坂ってもうちょっと長いんだけど、ここは登るスピード早くて傾斜も90度くらいなの。まっすぐ上にむかって登ってるみたいな感じ。で、高いところまで上がって、まぁそのあたりで「あ、これマジでヤバいジェットコースターだ」とか思うのね。。最終的に下に向かって落ちていくほんっとに面白いジェットコースター。もし機会があったらサンダードルフィンは乗ったほうがいい。これは最高のジェットコースターだよ。

@flippinbatspod

@Ben_Verlander rides the rollercoaster at the Tokyo Dome 🤣🤣 #tokyo #baseball #mlb #rollercoaster

♬ FEEL THE GROOVE - Queens Road, Fabian Graetz



そこから急いでホテルに戻り空港に移動して、飛行機に乗りました。そう、昨日は北海道に移動する日。そんなわけで僕は今、札幌ドームにいます。
東京はすっごく楽しかった。直近のエピソードは東京からだったしね。
でも、ほら、やっぱ東京を離れるのはちょっとさみしいって感じだよね。沢山の思い出があるからね。
北海道、札幌ドームにくるのは超楽しみだったの。東京から飛行機で一時間半くらいかな。そんなに長いフライトじゃないよね。着いてすぐ、北海道は美しい場所だってことに気づいたの。ちょっとテンション上がったよね。山が多くて、スキーで有名。1970年代には冬季オリンピックが開催された。もちろん食べ物がおいしいことでも有名。でも北海道の第一印象は美しい場所で、田園風景と山々が広がっててーみたいなね。想像してね。
ご飯おいしいって聞いてたからホテルにチェックインした後、当然ながらまず最初にディナーに行ったの。これが一番ってわけじゃないけど日本で食べた夕食で上位にランクインするようなディナーだったの。超 す ご い。
えっとね、お寿司でしょ、スープでしょ、ぜんぶちがう全部違う種類のお寿司。えっとね、ウニを生まれて初めて食べた。聞いて。僕は前にもいったけど、僕はこの国日本の文化に飛び込んで学べることは何でも学ぼうとしてる。このディナーもそう。個室で、専属シェフがいて、目の前でいちから作ってくれるの。あのねシェフは魚とかねなんでも目の前でスライスするんだけど、これが、完 全 に 完 璧  なの。なんていうの、シェフはまるで外科医で、超大きいナイフをつかうの。想像してみてよ、一ミリ単位の薄さでなんでも切るんだよ。シェフまじですっごいよ。ご飯食べる前に彼の仕事を見てでめちゃくちゃ驚いちゃった。一個一個出てくる寿司は何もかも最高で今まででベストの一つになった。

SOURCE https://www.foxsports.com/stories/mlb/a-rollercoaster-and-the-best-meal-of-ben-verlanders-life-japan-diary


でね、ご飯終わると僕の脳内は「デザート食おうぜー」ってなるわけ。だから僕はマサに、マサのことはわかるよね?伝説の通訳マサ。日本で僕のことをずっと助けてくれてるし、このFlippin' Batsにも毎日出てるよね。彼がデザート持ってきたの。デザート調達担当だったんだけど「マサ、デザートどうする?」って言ったら鼻で笑って「もう用意してあるよw」って。えーなんだろうと思って。そしたらデザートが運ばれてきたの。信じられないお事にマサがどっかに電話して用意しといてくれたのが出てきたわけ。これがめちゃおいしいの。

SOURCE https://www.foxsports.com/stories/mlb/a-rollercoaster-and-the-best-meal-of-ben-verlanders-life-japan-diary


うーん説明するの超難しいんだけど、アイスクリームサンド、みたいな?中に挟まってるのはバニラっぽい…でもバニラじゃないんだよね、これだって説明が思いつかないんだけど、バニラアイス的な何かの中にレーズンが入ってて、これが完璧においしいの。みんな食べるべき。食べればわかるから。食べたほうがいい。ディナーもデザートも非常においしかった。


(訳者注:寿司屋の名前が公開されています。鮨 田なべ ☆ 2012年にミシュランで三つ星を獲得したお寿司屋さんです)

(訳者注:わたしは先にお寿司屋をググってからこの記事書いてるので即気づきました。ベンが喜んでいたのは北海道の有名お菓子メーカーの六花亭、北海道内3店舗でしか食べられないマルセイアイスサンドです。☆ 鮨 田なべがあるのが六花亭ビルなのですよ。これは羨ましい)



そのマサですが、僕はマサにお礼を言う必要があります。マサに、日本での全てを感謝しなければなりません。聞いて。僕たちは日本の旅を彼無しでサバイブ出来たか、答えはYESです。しかし、彼無しでこの旅で今までしてきたのと同じ、数々の体験をできたかといえば答えはNOです。

一年半前マサが僕のところに来て、日本のテレビ局で何かやらないかと誘ってくれました。それが日本でニュース、日本でのメディア出演のきっかけになり、今回、実際ニュースに出演しました。信じられないことです。彼が声をかけてくれたことが僕たちの関係のはじまりでした。そして今僕たちは日本にいます。誰を日本に連れて行くべきかを考えた時、真っ先に思い浮かんだのがマサでした。マサは、毎日日本語を教えてくれて、僕を助けてくれて、そして本当の友達になってくれました。ここに彼がいてくれることは本当に素晴らしいことなのです。


話は変わって、MLBニュースのコーナー。今日はまずワールド・ベースボール・クラシックについて。

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が来年3月にされます。(3/8-21)
WBCは通常4年に一度の開催ですが、2020年の第5回大会は新型コロナウイルスの発生で開催が延期されました。アメリカチームにとってWBCはワールドカップ、もしくはマーチマッドネスのようなもの。たくさんのチームが参加するトーナメントで、最後に2チームが進んで優勝を決めるというよくあるものですが、その規模、注目度は回を重ねるごとに大きく成長しています。

(訳者注:マーチマッドネス/March Madness NCAA Division I men's basketball tournament 全米大学体育協会NCAAが主催する男子バスケットボールトーナメントのこと。 開催地には全米から観客が集まります。2022年の開催地は当地サンフランシスコでした。男子バスケットボールトーナメントだけの呼称でしたが2021年に選手がtiktokに投稿した待遇差が問題になって今年から女子にもこの呼称が一応使われています)

Team USAはには既に信じられないメンツが集まっています。正式に確定はしていませんが、新しい選手が参加します。その選手の名前はMookie Betts (ムーキー・ベッツ/LAドジャース)です。僕は彼の加入のニュースにとても興奮しています。その他、Mike Trout (マイク・トラウト)、Cedric Mullins (セドリック・マリンズ/ボルチモア・オリオールズ)、Bryce Harper (ブライス・ハーパー/フィラデルフィア・フィリーズ)、そしてMookie Betts、彼らは外野手、内野手にはNolan Arenado (ノーラン・アレナド/セントルイス・カージナルス)、Paul Goldschmidt (ポール・ゴールドシュミット/セントルイス・カージナルス、二塁手にTrevor Story (トレバー・ストーリー/ボストン・レッドソックス)、このチームには更にPete Alonso (ピート・アロンソ/NYメッツ)、J. T. Realmuto (J.T.リアルミュート/フィラデルフィア・フィリーズ)も参加します。打撃コーチにはKen Griffey Jr. (ケン・グリフィー・ジュニア/元シアトル・マリナーズ)、監督にはMark DeRosa (マーク・デローサ)。このチームは最強のチームとなるべく編成されています。
Team USAのメンツも非常に素晴らしいですが、他のチームもまた同じように素晴らしいのです。ドミニカ共和国チーム、ベネズエラチーム、もちろん日本チームも素晴らしい、そしてキューバチームもまた最高のチームになるでしょう。
このトーナメント熾烈な戦いが予想されますがTeam USAはよい戦いをするでしょう。直近の開催ではビッグプレーがありました。Adam Jones が(アダム・ジョーンズ/元ボルチモア・オリオールズ、元オリックス)右中間への長打を完璧なタイミングでジャンピングキャッチ。負ければ敗退となるペトコ・パークでのこの試合の勝利は信じられないものでした。(*2017年3月18日の第4回WBC・2次ラウンドのドミニカ共和国戦/この大会でアメリカは優勝している)
僕はWBCがとても楽しみです。一つ目はこのすばらしいTeam USAも参戦するWBCが野球界にとってのビッグイベントになること、もうひとつはこれを僕ははじめて取材することになるのです。今からとても楽しみです。

次にBryce Harper (ブライス・ハーパー/フィラデルフィア・フィリーズ)です。昨年、MVPを獲得したBryce Harperの復帰です。チームがプレーオフ進出をかけていい順位で戦っていますが、チームにとって良いニュースの一つがBryce Harperの復帰です。彼はロースター枠に登録されました。彼は手を骨折し戦線を離脱していましたが(*6月25日左親指骨折)先日チーム傘下の3Aでリハビリとして打席に立ち、いきなりホームランを打ちました。驚きましたよね。僕は「復帰に向けて準備万端では?」と思いましたが実際復帰します。フィリーズは現在ワイルドカード争いでパドレスと一緒にワイルドカードの最後のスポットを押さえていて、ミルウォーキー・ブリュワーズとは1.5ゲーム差。 そこから5.5ゲームほど後ろにジャイアンツ。
 
(訳者注:ワイルドカード争い、わかりやすい日本語の順位表を見つけたんでどうぞ。順位一覧の右横、チーム名が縦にならんでいるのがそれ)

フィリーズはいい位置にいて、適切なタイミングで布陣を整え、プレーオフ出場をかけて邁進しています。僕は最終的にワイルドカード獲得するのは、フィリーズ、パドレス、ブレーブスだと予測しています。ここにBryce Harperが復帰するわけです。彼は当面の間DHとしてスタメン入りし、守備に傘下することはないでしょうが、フィリーズは9月、レース終盤、最高、最大完璧なタイミングで彼をロースター入りさせチームを固めるわけです。



最後は日本から、毎日、毎日最後にお届けしているJapanese word of the day、マサを呼ぶ時間です。 

まず昨日の復習から。Triple Crownはなんだっけ。サンカンオウ。Okey.
(覚えてる?と聞かれ)うん、大丈夫、信じて。trust me.
マサがやるのを聞きたかっただけ。

(訳者注:アメリカ人のtrust meは信じてはいけないw)

 So now for today's Japanese word of the day. 
What do we got

速球 そっきゅう


えっこれやったよね?????やらなかった?チョッキュウ 意味は何?Fastball、そうだね。じゃあたらしいのやろうw
What do we got

球場 きゅうじょう

キュウジョウ stadium いいねこれも好き

サンカンオウ/Triple Crown
ヤキュウ/baseball サンシン/strikeout うーん難しいね。ダイダ/pinch hitter カンゼンジア(イ)/Perfect game ソッキュウ/Fastball
…今日のなんだっけ?あそのまえに、ニトウリュウ/Two-way Player
キュウジョウ/stadium

僕の日本語どう?
(いや毎日上達してるよ。野球に関する用語だけじゃなくて、はじめまして、どういたしまして、最後のワードもそうでしょ。)
そう!ゴキゲンヨウ!

ありがとうマサ、僕に日本語を教え続けてくれてありがとう。それから最初の方に言ったけど、全てに関してありがとう。なにもかも素晴らしかった。

みんな今日も聞いてくれてありがとう。きょうは札幌ドームからお届けしました。日本で過ごすのもあと少しになったし、家に帰るのはなかなか大変だけど(遠いの意味)明日もこの旅を皆と共有するのがまちきれない。アメリカに戻ったら全体を振り返るエピソードを共有するのも楽しみ。

(全てのSNSをフォローしてねのいつものお知らせのあと)

Thank you all for listening ゴキゲンヨウ 
See you next time!

PEACE


今日もお読みいただきありがとうごさいます。YouTubeの最新動画に遂に!日本語字幕がつきました!(これ https://youtu.be/jKYlRSkIRSU )
もしこの先、わたしが訳したものにも公式字幕がつくようであれば、記事は全て削除しますのでご了承ください。

速球は奥州市役所に行った回でやりましたね。(直球に聞こえた…)

ところで、マサさんとの出会いについてベンが話していたので経歴を紹介します。あとで訳そうと思ってる回でお名前が出てたんでググりました。マサさんのフルネームは丹羽政善さんです。


1967年、愛知県生まれ。立教大学経済学部卒業。出版社に勤務の後、95年秋に渡米。インディアナ州立大学スポーツマネージメント学部卒業。シアトルに居を構え、MLB、NBAなど現地のスポーツを精力的に取材し、コラムや記事の配信を行う。3月24日、日本経済新聞出版社より、「イチロー・フィールド」(野球を超えた人生哲学)を上梓する。

https://sports.yahoo.co.jp/column/writer/816

レジェンドとか伝説と言われる所以がわかりました。ちなみに、わたしの世代には相当懐かしい雑誌、Fineの出版元である日之出出版に勤務されていたそうです。



みなさんコーヒーご馳走様です。わたしのこの更新は残り4回です。
あともう少しです。がんばります。

頂戴したサポートは拙宅のイヌ(100lbs/45kg)のおやつ/アイスクリーム代になります。サポートをくださったかたのお名前(アカウント名)をアイス画像投稿時に記載することを考えております(メッセージ欄にご希望等書いてください) どうもありがとうございます!