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東京タラレバ娘が面白い

 最近東京に関する話が多いのでマンガも東京を舞台にした作品をおすすめしよう。これも姉がTUTAYAで借りてきた漫画だがとても面白い。リターンズを読んでやはり改めて面白い作品だと思った。恋に結婚に悩むアラサー女子の物語である(なお彼女らの出身地はたしか埼玉の片田舎だ)。


たらとれば

 もしあのとき付き合っていた相手と結婚していれば・・・とかもしあのときの出会いをものにできていたら・・・とかそういったたらればの話である。倫子たち3人の女子会はいつもそんな愚痴ともしもの話で満ちていた。彼女たちは色々な男と出会い、よりを戻し、不倫をしたり、傷つきながらも幸せを探していくのだ。
 とにかく女性の生々しい恋愛や結婚の話が多く出てくる。同じ位どうしようもないクズ男もたくさんでてくるし、ダメンズウォーカーという病の深刻さをうかがわせる作品だ。なお、独身のアラサー男子にも耳が痛いし、刺さる表現が多いので見る際は注意が必要だ。よせ、俺のライフはもうゼロだ。


擬人化たらとれば

 酒に酔った倫子が居酒屋で頼んだタラとレバーが喋っている幻覚を見る。そのキャラクターが見た目はかわいいくせにやたら毒を吐くやつでそのギャップがたまらない。こいつらは要所要所で出てくるし倫子に毒を吐いたり決断を迫ったりする。いわゆる口が悪い天使と悪魔だ。
 本編だけでなく巻末のリアル女子恋愛相談コーナーの主役でもある。このコーナーは一騎当千の強者女子の壮絶な経験談や悩みが展開されるので本当に覚悟を決めて読むことをおすすめする。事実は小説より奇なりという表現のような内容だし、ぶっとんでいる感覚を持っている人間も多いのだなと感じる。正直茶化しながらもちゃんと相談に乗っている作者先生が凄い。


作者の周囲ネタも面白い

 同じく巻末に作者が出てくる実体験アラサー女子遭遇話も面白い。こちらも仕事を優先しすぎた結果別れた彼氏と結婚しておけばよかったと後悔している悲痛な女子など色々な人が出てくる。街に出るだけでファンの知らない女性に声を掛けられるなど一部では相当な有名人らしい。
 迷えるアラサー女子に対する作者目線のアドバイスも理にかなっているし応援の気持ちがこもっていて励まされる。それにしてもキャラが立っている人間しか出てこなくて本当に面白い(面白がってはいけないのだろうが)。


おわり

 東京という大都会でそれこそわんさか人がいてもこれだけ困っている人が多いのはそういう時代なのだろうか。もう私の周囲の結婚ラッシュは終わってしまったが、最後まで何があるかはわからないものだ。そしてリターンズでも言っているが結婚はゴールではないのだ。離婚率は3割を超えるというデータもある。真の幸福への道は長く険しいが千里の道も一歩からなのだ。

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