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社会不適合者と言われた私の就活

こんにちは。海外大学に正規留学をしていたゆきです。25卒として就職活動をいましたが、少し前に内定を頂き就活を終えました。


海外大に行っていた人かつボスキャリに参加せず就活をする人はすごく少数派だと思いますが、同じような状況で困っている人、内定をもらうことだけが目標になって苦しんでいる人に何か届くといいなと思ってこの記事を書いてみます。


自己紹介

まずは、私がどんな人なのかを少しお伝えします。

  • 小学生から日本舞踊と日本の歴史に夢中に!今も日本舞踊を再開したいと模索中。

  • 高校を一年で中退し人生のどん底を経験。

  • 日本の大学に行く意味が分からず海外大学に進学。

  • ミュージカル鑑賞と食べたいものを作ることが好きです。


就活前の私

就活を始めるまでの私は大学の授業とアルバイトで精一杯の生活をしていました。卒業後に何やるか、何をやりたいかなんて考える時間もなく、毎日を必死に生きていた気がします。卒業が近づく中で周りの友達から卒業後何をするのか聞かれてもごまかして答えていたほど。社会人として会社に入って働くことが遠い存在でした。

日本で働くことなんてありえないと考えていました。理由としては「日本の組織の中で働くこと=ストレスでしかない」、自分は日本の社会で生きていくことはできないと決めつけていたから。でも、一時帰国中に家族の大切さや日本が大好きな自分に気が付き始め、働いたこともない自分が「日本の組織の中で働くこと=ストレスでしかない」決めつける権利はないと思うようになりました。また、今の自分が日本で働くことで何を感じるのか自分に興味が出てきました。そこから日本で働くことと海外で頑張り続ける理由を真剣に考えるようになりました。

ポテンシャル採用

海外の新卒は新卒扱いをされるわけではなく、「あなたは何ができるの?」と経験と成果が面接の段階で求められることが多いです(すべての企業ではないと思いますが)。
特に留学生はビザの関係で自分が学んだ学部に関係した仕事である必要がありました。正直、その厳しさの中頑張って生きていく気力はその時はありませんでした。それに対し日本の新卒採用は、選びたい放題で企業が学生に寄り添ってポテンシャル採用をしてくれます。突出したスキルがあるわけではなく、自分の学部以外の世界にも興味があった私には日本での就活が現実的で安心感がありました。

就活の流れ

7月

就活初期に大事にしていたのは、広く情報を取り入れていくこと。特に海外大留学している人におすすめです!就活関係のスカウトサイトやエージェントに複数登録し、いろんな人と話す中で自然とたくさんの価値観に触れることができたり、自分の考えをより知ることが出来たりしました。

なんて偉そうに言っていますが、私の始まりは、日本の就活ってまず何かを知るところからでした。日本の大学にいれば先輩から、大学のキャリアセンターなどで自然と就活の話が出るものかもしれませんが、周りに日本人がほとんどいない私にとっては程遠い言葉。とりあえず自分の学部に関係のある大手の企業を見てはいたものの、ホームページで言っていることはどこも同じに見えたり、膨大な数から探す時間なかったりとすぐに嫌になりました。

8月

そんな中出会ったのがinteeでした。2023年の8月に初めて参加したセミナーで他の学生たちの勢いとレベルの高さに圧倒されたことを覚えています。というのも、私はただ就活に関しての確かな情報(いつからやるのか、具体的な流れ)を知りたかっただけだったので笑
ですが、セミナ―の中で自分を知ることが大事と知り、就活を通して一度立ち止まって自分の人生を考えるのは悪くないと思うようになりました。また、面接は会話であり、ただ人事の人は目の前の人がどんな人かを知りたいというマインドが出来ました。

とは言いつつも、何も準備せず初めての面接はボロボロでした。



8月~9月

本格的にinteeのメンターの方と一緒に自己分析が始まりました。自己分析と並行して私に合いそうな企業を紹介してもらい説明会にどんどん参加していきました。一日に3つの説明会に参加したことも多々。ここで大事なことは、興味があまりない会社の説明会にも参加してみること!
スカウトサイトを使っている人はとりあえず話を聞いてみることをお勧めします!

9月~10月

中期は早期選考に本格的に参加していく期間、個人的には一番つらかった時期でした。

たくさんの企業を見ていくと何となく魅力に感じる企業とそうでない企業の特徴が分かっていきます。ここのプロセスが面倒くさいけど時間をかけるしかないと思います。
魅力に感じる企業(業界関係なく)を選び、選考に進みながら、さらに自己分析を進めていくことで解像度が少しずつ上がっていきます。
私の場合は直感的に魅力に感じる企業が数社しかなかったので、自分が選んだ数が少ない企業に全力を注いでいくようになりました。

しかし、選考に進むにつれ正解を求めるようになり、将来像が分からなくなったり、集団面接で他人と比べて自分のガクチカが弱いと思って弱気になったりしました。辛かったもう一つの要因としては、大学の課題が膨大になり、勉強、アルバイト、就活を両立するには友達との時間をゼロにする必要があり、孤独に感じていたからです。それでも選考日程は待ってくれないのでやるしかなかった!!

11月~1月

このころはプレッシャーは大きかったものの、一番思考がすっきりとしていて何となく自信が付いてきました。その理由としては、自分が納得できる将来像やビジョンができたからだと思います。また、行きたい企業が一つに絞り込めていたのでそのためにできること(企業理解、聞かれそうな質問に対しての答え方)を考えて自分の言葉として相手に伝わる練習を繰り返していました。inteeのメンターの方は落ちた時の事を考えて、他の企業の選考に参加することも勧められましたが全く乗り気ではなく笑

一方で一つに絞っていた分落ちた場合のリスクは大きくストレスもかなりありました。そのストレスを減らす方法は対策を自分がこれ以上できないと思うまでやることに限ると思います!

様々なことを経て、無事に第一志望の企業から内定を頂き就活を終えました。最終面接はすごく緊張しましたが、自分の考えとやってきたことが面接官の方に伝わりますようにと願いながら自分の言葉でしっかり伝えることを意識しました。それができたのは、面接は会話!ということと、自分に嘘をつかずありのまま話すこと大事にしていたからだと思います。あとは、鏡を見て練習すると人の目を見て話す練習になるので面接が苦手な人はやってみてください。


自己分析

就活において一番大切で、疲れるのが自己分析です。就活が終わった今でも自己分析の旅は終わっていません笑

私が自己分析において一番大事にしていたことは自分に素直であること

モチベーショングラフとか自分史とか一人でやる自己分析もいっぱいありますが、私はどれもできず人と話しながら自分の考えを知って、気が付いていくような自己分析の仕方をしていました。分からなくなったら家族に電話したり、友達にすぐ聞いていました。inteeのメンターの方との面談は、友達と話すようにありのまま思っていることを話すようにすることで、自分を知れたように思います。または、いろんな企業の人事の方と話して、素直に自分の考えを話すことも私にとっては自己分析の一つでした。人に話すと自分の当たり前が人にとっては当たり前でないことに気が付き、そこから自分の強みとか自分らしいエピソードが生まれていきました。

私のガクチカがいい例かなと思います。私は海外の大学にいたもののやっていたことは真面目に勉強してアルバイトを頑張ったことだけ。インターンや学生団体に所属したこともありません。アルバイトも売り上げを上げたわけでも、集客を頑張ったわけでもない。なので私は自分が素直に頑張ったと言える大学の勉強をガクチカとして話しました。大学の勉強を頑張ることは私にとっては当たり前でしたが、人と話すことで意外と当たり前ではないと知りました。

今までの人生、かなり自分で考えて決めて生きてきたので過去の話は私にとっては少し整理をしていく感覚でしたが、未来のことはさっぱりわかりませんでした。
メンターの方と将来について話した時はかなり欲深いことを言って、自分ってこんなに欲深い人間なのかと恐ろしくなりました笑 それでもメンターの方はそれでいいんだよと肯定しつつ私の一つ一つの欲に向き合ってくださいました。そこから将来ビジョンが開けていったように思います。


メンタル

就活中のメンタルはびっくりするほど繊細です。選考結果の連絡が来た時には気にしていなくても気にしてしまいます。
特に私は相談できる人が日本人の友達数人、inteeの方、と家族くらいでした。友達と家族は就活が何かわかっていなかったので相談しても答えが返ってくるわけでもなく、ただ愚痴を聞いてもらっていました。愚痴を聞いてもらうのは結構大事かも!!

始めた頃は謎に就活が楽しくて予定が分刻みになるような予定の入れ方をしていましたが、膨大な大学の課題とアルバイトとの両立は簡単ではなく生きてる心地がしないほどに疲れていました。勢いで進んでいくのも大切ですが、自分の体の声は大事にしてあげてください。あと、メンタルが下がっているときにする面接と自己分析はうまくいかないことが多いです!メンタルが下がったら友達や家族に会って自己肯定感を上げてもらうのがいいかなと思います。

私自身就活中の飲み会とか友達とのお出かけは正直あまり楽しくなくて笑
なので大学の課題をやったり、出かけるわけでもなく近しい友達とひたすら話したりしてバランスをとっていました。

私にとって就活とは

自分にとっての就活はもしかしたら他の人と少し違ったものだったかもしれないと終わった今思います。
内定が絶対に欲しいと思って始めた就活ではなく、今の自分が日本の社会にどう受け入れられるのか知りたかったのだと思います。それはは働き始めてからも思うことかと。

高校を辞め、周りの大人から将来社会で働くことができなくなるなど言われたことで心のどこかで自分は日本の社会で生きていくことは難しい、孤独に自分の生きる道を見つけなくてはいけないと思っていました。
ですが、就活をする中でたくさんの日本の大人の方々と話して考えが変わりました。高校を辞めた時は敵だった大人と今の自分は楽しく自分らしく会話をすることができる。そして、私の人生に興味をもって話を聞いてくれ、受け入れてくれる人がいることに感謝も生まれました。そのことに自分の成長を感じられたようで単純にうれしかったです。そういった些細な気付きをくれるのも就活のいいところだと私は思っています。

今思うこと

何となく始めた就活ですが、結果と関係なくやってよかったと思えることがたくさんあります。
一つは今まで支えてくれた人や環境に対して感謝が深まったこと。二つ目は、総合的に自己肯定感が上がったこと(下がった時も多々)。三つ目は、今まで交わることのなかった人たちと交わり、価値観を共有できたこと。単純なことかもしれませんが、このタイミングでこういった感情に出会えたのはこれからの人生にプラスになっていくと信じてます。

日本から離れた地で孤独に就活を始めるのはかなり大変ですが、その経験も自分を強くしてくれたように思います。ですが、一人で抱え込まずinteeのメンターのようにを誰か定期的に話を聞いて疑問や心配を解消してくれる人を見つけるのは、心のために大事かもしれないですね。

最後に

長々と書いてしまいましたが、読んでくださってありがとうございます。

就活=内定をもらうことではないと思いますし、就活をやることがすべての学生にとってプラスで必要なことだとは思いません。やりたいことが分からなくて困っているのであれば、自分を知ることから始めて、それが就活に繋がるのであれば就活を本格的にやってみるといいのかなと個人的には思います。
私もまだまだ自分探しの旅をもがきながら、楽しみたいと思います。

読んでくださった方に何か新たな気づきがあればうれしいです。





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