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そっちがダブルバインドでくるならこっちはダブルチャンスなんだよ

IMARU

IMARU(生きてるだけで丸儲け)。
IMARU最高。

「この世の全ての時空に於いて、勝敗/正誤/美醜などが「明確に存在している」と仮定している人が、袋小路に追い込まれたとき、「はい・いいえ」のどちらを選んだとしても勝てる」状態を用意しにいく動きのことを、私はひとまず「ダブルチャンス」として扱っている。※

この世には無数の時空がある。私に見えるだけの時空を見た上で、「間違ってもいい」「いい子じゃなくても愛しています」「してもしなくてもよい」というスペルに具体的な肉付けを行う詩、リリックのことを私はダブルチャンスと呼んでいる。皆さんがご存知の「IMARU」という詩は、ダブルチャンスです。

ダブルチャンス

私が「ダブルチャンス」だと思う詩を紹介する。

・原始、女性は太陽であった。©︎平塚らいてう
・君に届くな©︎大森靖子さん
・「別に」©︎沢尻エリカさん
・そんなの関係ねえ©︎小島よしおさん
・お茉莉がすれば上等よ©︎森鴎外さん
・いまる(生きてるだけで丸儲け)©︎大竹しのぶさん/明石家さんまさん

ダブルチャンスは時空/文脈によって無数に用意されているのだが、パッと思いつくものは上のような話になる。強度とノリの問題なんだよ。

ダブルチャンスへのクソリプとダブルチャンス

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