無題まとめ(随時更新)

くそうくそうと悶えども ひとつも戻らぬ眩いひかり

指先で潰した虫の息を吸う 夏がこわれて秋が飛び散る

手のひらで捕まえた途端失う熱 まるで自分がおばけみたい

嫌わないでと飲み込んだ その毒幾らでお買い上げ

ひどくにがいこころを擦ってミルクに落とす 溶かしてしまえばちょうどいい

名状しがたい感情をなみなみと注いで映画でも見ようか

灰色の空には真っ赤なきみがよく映える

銀河の夕暮れ捨てゆくデブリ

終点まで一緒に乗ってくれないくせに まだ私のことを親友と呼ぶのね

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