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「保険をかけることに、時間をかけてますね」と言われて


セーラー服を着ていた頃、私は「占い」に懐疑的だった。
当時、雑誌の後ろのページにあった「今月の●●座のあなたは~」の占いは、私には、必要のないページ。
目をくれることも、なかったと思う。

大学生になってから、友達が「よく当たる」占いの話をした。
流れで、「このまま3人で占いに行こう」となり、車で向かった。
しかし、途中でどこかのお店に寄った後、3人で車へ戻ったら、トラブルが発生していた。
車のキーをなくして、車に乗れなくなってJAFを呼んだんだっけ・・・?
今となっては、そのトラブルが何だったかも覚えていないが、とにかく、占いに、行けなくなった。

車のトラブルが解決した後日も、リベンジで、その占いへ出かけることはなかった。
私にとっては、「友達のつきあいで行くことはあっても、自ら出かけることはない」、占いとは、そういう類のものだった。
「ハイジのおじいさんみたいな人が出てきて、水晶玉を見ながら、話すのかな~。それって、大丈夫なの?」くらいのものだった。

そんな私が、社会人になって、占星術、易経など、目に見えない領域を自主的に学ぶのだから。。。人の人生は、わからない。


私は、飽きっぽい性格だ。
ある時期、自分のなかで、ワーーーーッっと勢いよくうまれた興味が、長続きせず、シューーーンとなることが、続いていた。
今日は、そんなことを講座のグループコンサルで、相談した時のお話。


ある日、私に『ブログをやってみたら?』と、薦めてくれた人がいた。
当時は、『わ、わたしが???』と思った。
でも、人から、もらった言葉は、すごい。
その言葉は、私の意識に残り、数か月後、私はブログの講座を購入していた。

初めてのことばかりだった。
サーバーとドメイン契約、インストールするプラグインについてなど、知らないことを体験するのは、楽しかった。
面白かった。
でも、勢いのあった興味は、あっという間に、シューーーーンとなくなっていった。
興味があった期間は、1週間くらい・・・。


そんな頃、勤務先で、資格の取得をすすめられた。
全く学んだことのない分野だった。
私の脳みそだと、本を買うだけでは、無理そうだった。
そこで、ネットで口コミを見て、オンライン講座を2級・3級のセットで購入した。

はじめは、楽しかった。
講座を買った時点で、資格の試験日が迫っていた。

ちょうど、コロナの緊急事態宣言中だった。
「外出できないんだから、土日は、8時間やろうー!」
とカレンダーに、試験前までの勉強予定を書いた。
学生のテスト前みたいで、面白かった。
初めての分野も、講座で学びだすと、意外と楽しいな、と思った。

勤務先で読む文書や、社内のeラーニングの理解度も、少しだけ高まった。
嬉しいな、楽しいな。

ワーーーーッっという勢いのある興味が、あった。
2~3週間くらいは。。。
また、シューーーンと、やる気がなくなった。
勢いがもつのは、一瞬だった。

このワーーーーッっという勢いが、シューーーンとなる現象。
約1か月間で、2回続いた。
不思議だった。

また、興味が戻ったら、手を出せばいい・・・。
だけど。。。

自分でも、
『私は、大丈夫なの?
いったい、私のこの現象は、何なの?』
と思った。

そんな話をグループコンサルで、相談した。

すると、講師は、途中で飽きても、OKだが、
「自分と深いコニュニケーションしてますか?」
という話をされた。

飽きて、学ぶことをやめても、やめなくても、OK。
でも、
「へぇー、私、飽きたんだー」
という、浅いコミュニケーションではなく、
「どうして、飽きて、やらなくなったの?」
と深いコニュニケーションを自分としているか?、という話だった。

深いコニュニケーション…。
もちろん、出来ていなかった。。。

また興味が戻ったら、学べば良いと思ってた。
「何故、飽きたか?」は、スルーしてた。
それが、自分とのかかわりを密にみる、ポイントなのに。


「でも、これ以上、何したらいいんだろう・・・??」
と、私は、つぶやいていた。

すると、講師は
「成果につながりそうなこと、求められそうなことをやって、飽きてる。
本当にやりたいことをやってないですよね?」
と、教えてくれた。

言われみれば、まさに、講師のおっしゃる通り。

例えば、資格。
●勤務先が、推奨してる
●社内文書の理解度が、高まる
●上司との面談の際に「資格取得に向けて、動いてる」と言える
などと、後付けしてた。

心から楽しんで、やっているわけじゃなかった。

さらに、講師から
『自分が、本当にやりたいことをいったん置いといて、
とりあえず、保険をかけることに、時間をかけてますね
と、言われた。
(私の理解度をあげるため、言葉を選んでくれたと思う。)

この言葉が、響いた。一瞬、言葉を失うほどの衝撃だった。

あ~~、
私は、これまで、自分の人生の時間を保険をかけることに使ってきたんだ。
このまま、おばあちゃんになって【もう、やりたいことをする時間がない
って、言うことになるのかな。。。
それ、さみしいな。。。

今、振り返れば、本当にやりたいことに向かって、動くのが、こわかった。
怖いからこそ、他のことへ気を散らすことで、やらなくていい状況を作ってた。

私のように、目をそらし、逃亡を繰り返していても、自分との深い関係を築くことは、できない。
自分と深い関係をつくるということは、自分がやりたいことを実行すること。
保険をかけることでは、ないのだ。


こんな貴重な気づきをいただくチャンスがあって、嬉しかった。
1人では、気づけなかったこと。


素敵なプロに出会えて、本当にやりたいことから逃亡していることが、わかった。
【あなたに会えてよかった】という貴重な時間だった。

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