エルデンリング外伝 「俺はそれでも生きている」

俺は俗に言うブラック企業に勤めているプログラマーだ。
エンジニアと言うと聞こえはいいが実際は安い金でこき使われるIT土方だ。
毎日朝9:00から午後2:00迄土日祝無し、、、かと言って残業代も出やしない。

狭い質素なワンルームに喧ましくなる朝のアラーム。もう無理だ、、、俺は死んでしまいたい。
疲れ過ぎだ。とにかく今は寝たいんだ。
俺は今まで一度も遅刻した事など無いがついに張り詰めていた糸が切れてしまった。
もうどうなったったていい、、、。
今は寝かせてくれ、、、
ああ、こんなに深く眠りに付くのはいつ以来だろう、、、。

あ、ヤバイ会社！、つかここどこよ？！
つかなんで変な仮面被ってんだよ？！
しかもこの仮面取れねーーし！
仮面イヤダーw
オヤジギャグでふざけている場合じゃねーし！

しかし何か古い建物の中だろうか。女性の死体もある。
俺はクソ重い両開きの扉を開けた。
いっきに空が広がる。心地よい風が吹く。
周りを見渡すとここは絶壁で覆われた小さな島らしい。絶壁の高さは飛び降りて海に着地するとしてもとても助かる高さではない。仮に助かったとしても海は果てしなさ過ぎて生き延びれるビジョンが見えない。

畜生！夢にしてはやたらリアルだし、いきなり詰んでんじゃねーか！
いや、、、しかしこの風景は見た事がある。
この変な仮面も覚えがある！
これはエルデンリングだ！間違いない。
仕事が忙しくてゲーム自体はやった事ないが、やりた過ぎて動画で良く見てたなぁ、、、。
やりた過ぎて夢で実現か笑

なんて思いながら吊橋を渡ると、、、なーんかいやーーーな感じがした。 それでも前へ出ると！
なんかどす黒い煙と共に蜘蛛人間見たいな化け物が現れた！
はぁ！？
俺は咄嗟にガードするものの凄まじいかっちゃき攻撃で断崖から叩き落とされた、、、

大丈夫よ、トレント。まだ、助けられるわ
やっと見つけたのだから
この人はきっと、エルデンリングを求める
…黄金律をはずれても

夢の中、女性の声がした。
俺はゆっくりと目を開けた、、、。
あ、あれ？ここどこ？