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未来のスターを育む最高の施設。オリックスが舞洲に構えた新拠点がスゴイ!

<掲載日:2018年9月15日>

※こちらは過去に実施した舞洲Voiceのインタビュー記事になります。

兵庫から大阪へ


プロ野球のパ・リーグに所属するオリックス・バファローズは、もともと兵庫県をホームタウンとしていましたが、2008年に大阪府へと場所を移動。しかし、その時点ではまだ2軍のチームは神戸を拠点においており、完全に大阪府へ移行したとは言えない状況でした。


そんな中、球団は大阪への完全移行の計画を進め、2015年の12月7日に神戸市にある選手寮練習場の施設を2017年より大阪は舞洲に移転することを発表しました。
ちなみに、神戸市内の選手寮「青濤館」は、メジャーリーグで活躍した同チームのOBであるあのイチロー選手も過ごした場所です。

大阪市の所有物であった舞洲ベースボールスタジアム(現 大阪シティ信用金庫スタジアム)の敷地と、そこに隣接する私有地を市が貸し出すという形で一般入札を行い、球団が落札した形になります。そして、この球場を買い取り、落札した敷地に室内練習場やサブ球場、そして寮の建設をスタートし、2017年にそれらが完成しました。


完成してわずか1年半であるこれらの施設は、入団する選手にとっても非常に魅力あふれるものであり、舞洲エリアの新たな名物となり得るものです。
今回は、そのオリックスの拠点である新たな施設の魅力を紹介します。

JR桜島線(ゆめ咲線)の終着駅である桜島駅から発車するアクティブバスに乗り10分ほど。「ベースボールスタジアム前」で降りて道なりに真っ直ぐ進むと、右手に鮮やかな水色の建物が見えてきます。これが、オリックスの室内練習場です。

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更に進むと、チームロゴをかたどった銅像を入り口に置く選手寮がお出迎え。

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平屋型の建物はトレーニング場です。水色の室内練習場の裏には、練習や2軍の試合で利用されるサブ球場があります。今年1月には、2017年10月のドラフトで指名されたルーキーの選手たちが入寮し、新人自主トレーニングを行いました。

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NTT東日本からドラフト3位で入団した新人の1人で、大阪出身でもある福田周平選手は、施設を見て興奮を隠せなかったようです。


「施設がすごいですよね。東京には絶対にないなと。広いですし、野球をするには非常に良い環境だなと思いました。寮から室内練習場、トレーニングルームも近いので、すぐに練習に行けます。自主的にトレーニングをするにしてもすごく良い。トレーニングルームの機械は、僕自身もそれまでに使ったことのないものばかりですし、それを使ってトレーナーと話をして、やり方を聞きながらやっていければ、体力もレベルも向上していくんじゃないかなと感じています」

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福田選手。新人ながら一桁番号を背負い、今季はすでに90試合以上に出場。
そんな福田選手も驚く、施設の内部を紹介していきます。

寮の一室

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さながらホテルのような寮の部屋。選手はここで日常生活を過ごします。

トレーニングルーム

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福田選手が「それまでに使ったことのないものばかり」というのも納得。体作りのためには、これ以上ない施設です。

浴場とサウナ

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浴場と水風呂、高機能のシャワーとサウナを揃えたお風呂は、選手にも好評です。

トレーニングプール

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ウエイトルームの横に隣接されているトレーニングプール。人工の水流を発生させ、リハビリや全身のトレーニングができます。

このような施設を利用できる若手選手たちの躍動する姿は、選手寮の裏に位置するサブ球場「舞洲バファローズスタジアム」で見ることができます。
基本的に2軍のホームゲームはこの球場で行われ、ウエスタン・リーグに所属する広島、阪神、中日という普段は見られないセ・リーグの選手たちも見ることができるのです。

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バックネット裏の席から、臨場感満点の試合を見ることができます。

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取材に向かった日は広島戦でした。

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舞洲Voiceの選手対談に出てくれた吉田凌選手が登板。


大阪シティ信用金庫スタジアムで選手の躍動を

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「初めてきたのが小学校の時で、すごい球場だなと思ったんです。高校でも準決勝と決勝をここでやって。本当に良い球場だなと感じました。」
ドラフト8位でhonbda鈴鹿から入団した山足達也選手がこう語るのは、球団が持つ「大阪シティ信用金庫スタジアム」について。大阪生まれ大阪育ち、大阪桐蔭高校卒である山足選手は、プロに入る以前から舞洲でプレーをしていた選手です。それだけに思い出もたくさんあるとのこと。
「3年間ここでプレーして、いい思いも嫌な思いもしました(笑)。6年ぶりに大阪に戻ってきてプレーすることになって、地元の方たちや家族のみんなが喜んでくれたんですよ。それは自分も嬉しいなと思います。まさか自分が舞洲に住んで練習をするとは思わなかったですね」

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山足達也選手

高校野球・大阪予選の決勝をはじめ、多くのアマチュアの野球大会でも利用されるこのスタジアムですが、9月17日にオリックスvs中日の試合が行われます。
また、この日は「Bsファーム感謝まつり!」と題して、多くのイベントが行われる予定。バファローズのグッズやスポンサーの提供品が当たるお楽しみ大抽選会や、来場者全員を対象としたハイタッチというイベントだけでなく、外野席でBBQをしながら観戦できるプランなどがあり、野球以外の面でも楽しみが満載です。

舞洲からスターを輩出


「小さい頃は京セラドーム、その当時は大阪ドームですけど、そこへかなり試合を見に行っていました。まさかそのオリックス・バファローズに入れるとは思わなかったですし、このユニフォームを着られることは嬉しく思います。自分の地元には愛着もありますし、帰れたというのはすごく嬉しく思っています。活躍しなければいけないなと思いますね」
(福田周平選手)

「大阪から出ていったとはいえ、社会人では三重だったので、ずっと関西にいました。この地域へのこだわりは強いですし、帰ってこられたのは嬉しいです。まずは地元の方たちに応援されて、愛されるように自分ががんばらなければいけないし、関西だけでなく全国のファンの皆さんにも名前を覚えていただいて、応援されるようになりたいなと思います」
(山足達也選手)

地元への思いが強い大阪出身の2人の選手は、こう強く口にしました。彼らのように、大阪で過ごした野球少年がこの舞洲の地で育ち、選手として帰ってくる姿をこれからも多く見届けたいものです。
そんな未来のスターが成長していくこの舞洲の地に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。









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