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人生で衝撃経験第1位! !障害者がホストに体験入店した話。 〜後編〜

こんにちは!

車椅子芸人のコウキです!

今日は2つ前に書いた、

「障害者がホストに体験入店してみた」

の後編を書きたいと思います。

「障害者がホストに体験入店してみた」

の前編は下のURLから飛んでみてください。

https://note.com/main_hi_/n/n233797cefc81

なぜ、僕がホストをやろうと思ったかなどの経緯を書いてます。




というわけで、

いざホストの世界に突撃!!!

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(前回の記事から)

こんな感じで、

とりあえず面接までこぎつけたわけなんですが、

今まで全く関わったことのない世界なので

なにから考えれば分からなかったし、

言ってもまだ面接なので、なにも考える必要はないと思っていました。

そんな感じで、

面接までの数日間、呑気にYouTubeで

HOST TV(ホスト専門チャンネル)を見ていました。

ローランド「俺か俺以外か」

なにいうとんねん。

返答はやっ!

多分高い時計やろなー。

てかすごい服とかにお金かけてるんやろうなー。

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そんなことを思っていたのですが、

あっそうや、

俺、服ないやん

僕本当に服とかそういうのに興味なくて、

だいたいグレーのパーカーか、茶色のパーカー

パーカーしかないっす

さすがにパーカーで、行ったらあかんやろって思って

調べました。

「ホスト 服装」

と、検索すると出てくるのは、

こんなん

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中学生の頃、イキって読んでた

「men's egg」やん!!

なんか思ってるのと違う!

ホストと言えば

ビシッとスーツみたいな

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(こんなん想像してた)

よく調べて見ると、

今の時代は

「ホストっぽくない、オシャレでイケメンな男」

=“ネオホスト”


というのが流行りらしい。

(初めて聞いた)

まぁとりあえず、パーカーしかない僕は

服をメルカリで買い漁り、

人生初めての

金のネックレス(480¥)なんかも買っちゃって

全部でだいたい15000円ぐらいやったけど

まぁこれも初期投資。


そんな感じで今まで着ることのない服を着て

ちょっと恥ずかしい気持ちと

これからどうなるんやろうというドキドキした

気持ちでいざ当日ホストのお店へ向かいました。

(*ごめんなさい。やっとここからお店入ります)


20:00にお店に来るよう言われてるので

19:45ぐらいにお店近くに着きました。

どれがお店やろう?

そんなことを思っていると、

いかにもmen'seggっぽい人が

ビルに入っていくのを見て

僕も入って行きました。

途中お店の看板が壁にあったので

「ここかぁ。。。」

ちょっと逃げ出したくなりました

でももう逃げられへん

腹括って、

お店に入りました。

パッと見た感じ誰もいないので、

少し大きな声で

「すいませーん!今日面接に来た、林でーす」

奥の方から「はーーい。すぐいきまーす」

ホストA「はいはい!今日めん。。。」

(2秒空く。僕のタイヤから頭まで舐めるように見る)

ホストA「。。。せつの方ですか?」

この人は、おそらく障害者が面接に来るなんて思ってなくビックリしたのだと思う。

それでなければ、あの2秒はない。

まぁでもこうして驚かれるという状況は

過去、場面は違えど、何度も経験しており、


車椅子プロ

の俺からしたら、慣れっこ。

いつもなら、しょーもない冗談とかを言って

相手を和ますはずが



何故か、今日の俺は違った。

あがってたのか、

はたまた、

ホストという男レベル上かもしれんという錯覚を起こしたのか。

そんな俺は、

負けてられへんという本能が発動し


むちゃくちゃでかい声で

俺「はい!!林です!!2ヶ月前に上京してきました!25歳です!おねがいしゃっす!!」

ホストA「。。。あっはいぃ。とりあえず面接は奥のテーブルでしますのでどうぞ。」

とりあえず、なにが言いたいかというと、

この時点で雰囲気にのまれている。


10mぐらいホストAに

連れられ歩くと、


とりあえず光らせといたらええんやろ!!

っていうぐらい

ピカピカで真っ黒な

床と壁。

そして店の真ん中にはこれでもかっていうぐらい

ギンギラギンの

シャンデリア。


怖い!


夜の世界、怖すぎる!


なんなんここ!


そんな感じで席に案内されると

ちょっと奥に

ここのホスト達であろう

さっき店前で見た

men'seggのやつ含めた、

ネオホスト達15名ほどが、雑談をしていた。

men'seggおるやん。

オープンまでの間、休憩してるんかなー

そう思って何気なく見てたら

さっきのmen'seggのやつと目が合った。

men'seggは、すぐに目を逸らして

さっき雑談してた仲間になんか話してる。

なに話してるんやろ、

多分、

(客?ん?どいうこと?)

とかいうてるんやろうなって思って

僕も目を逸らしました。

するとmen'seggを先頭に4人が僕の前に寄ってきて


(蛍光色多めの名刺を差し出し)

men'segg「こんばんは。ここでチーフを任されてる、綾波ルイと申します。」


見た目とは全然違う

むちゃくちゃ律儀な挨拶!!!

しかもチーフかい!

ギャップ半端ない!

続けて、

綾波ルイと同列ぐらいの役職を持った

3人が同じように丁寧に挨拶をしてくれた。

綾波ルイ「挨拶遅れてすいません。面接はもうすぐするのでもうしばらくお待ちください。何か飲み物は入りますか?」

俺「あっじゃあ、お茶で。」

もうルイが好きなってる自分がいた。

そんな感じでルイの気遣いのおかげで緊張がほぐれて、

だいぶ気持ちが楽なった。

10分ぐらい経ったあとに

明らか、ホストではないであろう

めちゃくちゃ身体つきのいい

40代ぐらいのいかついおじさんがきた

前田アキラに似てた

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いかつっ。

こっわ。

ふざけたこと言うたらどつかれんちゃうか

そんな雰囲気

アキラ「とりあえず、ここにあるプロフィールを書いて埋めて。」

(住所とか電話番号とかお酒飲めるかとかを書く紙を机に置いた)

うわーおれできねー。

実は僕、手に麻痺障害があって、

ペンが持てないのです。



だから自分で記入することができない状況。

いつもは介助者に代筆してもらってるけど、

今日はいない。

かと言って

アキラには頼みにくい空気

んーでも、

こんなん考えててもしゃーない

できんもんはできん

なんならおれのできんことも、

知ることが面接やし

そうポジティブに考えて

細い声で

俺「あのーすいません。」

アキラ「ん?(スッとした目で)」

こっわ。

俺「僕、手に麻痺があってこれ自分で記入できないので、代わりに記入してくれませんか?」

ここでまたドキドキが再発した


ドキドキ


アキラ「おう!全然いいですよー!全然言ってちょうだい!よし!じゃあ名前から聞くねー!」

俺「。。。。!」

アキラ「ちなみにLINEしてたの俺やで!!よろしくな!」


むちゃくちゃ気さくなんかい!!!!!!


ギャップ半端ないて!!

ほんでLINEの人

あんた、かい!!



うん。

ルイの時もそうやけど、見た目で判断したらあかん。

俺が常日頃思ってることを

俺が自然としてた。

見た目判断、ダメ絶対。


アキラ「ちょっと聞いていい??」

俺「はい」

アキラ「障害があるっていうてたけど、どういう障害なん??」

おっきたきた

さぁ俺のターンや。

(障害のことをポップに話せる自信はあったので。)

俺「実はね、僕関西のノリで障害者になったんすよ!」

アキラ「関西のノリで??!」

俺「話すと長いんですけど、高校2年の時。。。」

そんな感じで僕の全部を話しました。

アキラ「へー!ほんで東京にかー!面白いねー!」

めちゃくちゃ手ごたえあり

そのあとは気さくなアキラが淡々と質問してくれて、俺がそれにリズムよく答えてた。

でも質問の中で一つ答えに迷うとこがあった。

アキラ「あのー、林君。」

俺「はい!」

アキラ「源氏名どうする?」

俺「はい?源氏名??」

アキラ「いやだから、源氏名。ホストで働くにあたって、林という名前で行くわけにはいかんでしょ」

俺「あー!」

あー!とは言ったものの、

何にも考えてなかったし、思いつかんし

てか働くにあたって、ということは、合格ってこと?

そんなことを思ってた

俺「源氏名ってなんでもいいんですか?」

アキラ「うん。ほかのホストと被らなかったらなんでもいいよ〜。」

んーどうしよう

俺は多分ほかのイケメンホストと違って

喋りで勝負するはずだから〜。

面白い方がいいよなー。

ほんでどうせやったら、障害もかけたいよなぁ

そうや!!

俺「思いつきました!僕、この源氏名をお客さんと喋るきっかけにしたいので、車イスをもじって、ルマイス!!!!


ルマイスでいかせていただきます!!!」


自分てきに渾身の源氏名やった。

だって

・この源氏名で小さい話題ができる可能性がある

・ちゃんと障害を盛り込んでる

・ダジャレでクスッとくる

・ルイなどと比べても違和感がない

完璧や。

どうやアキラ!

俺にはこんなボキャブラリーがあるねんぞ!

っていう顔していたと思う。


アキラ「あっじゃあそれで〜。(無の表情で)」

すべったんか

なんか恥ずかしい。

まぁいいや。

するとアキラが

アキラ「面接は以上!次は実際にお客さんについてもらうよ!」

俺「え!?ほんとうのお客さんに接客するってことですか?」

アキラ「そうやで。」

(入り口の方から)

「お客様2名来店でーーすぅ!」

ホスト達「いらっしゃいませー!」

つづく。


次回!

ホスト完結編!






ここまで読んでくれてありがとうございました!

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