幼児期あまりしゃべらなかった息子

今でこそ一人でずっと喋っているような息子だが、3歳頃
ほとんど話をしなかった。声をかければ答えはするが、
他の子に比べると全然話をしなかった。
担任の先生からも発達障害ではないかとやんわり心配されるほど。

けれど、3歳半健診の時。
事前に送られてくる紙にいくつか家でやっておいてほしい検査(?)の
一つで指を耳の後ろでこすって振り向くかの検査を家でやってみたら無反応。
何回やっても無反応だったので3歳半健診で聞いてみたら、紹介状を渡され
耳鼻科で検査をした。
検査の結果、滲出性中耳炎を発症しており、まわりの音があまり聞えていなかったことが判明した。
話をしなかったのは発達障害ではなく、まわりの音がちゃんと聞こえていなかったからだった。

その後、1年ほど外来で治療したが良くならず、総合病院を紹介された。
それが4歳の時。
鼓膜に水が溜まっている状態なので、両耳の鼓膜に穴を開け、2mmほどの小さなチューブを入れて水が溜まらないようにするのだが、
大人は部分麻酔で外来で出来るけど、幼児は暴れてしまって危ないので全身麻酔をして手術をするので入院が必要だと説明された。
のだけれど、息子が大人しく診察されているのを見た先生が、この子なら
全身麻酔しなくても出来るのではないか。と言ったので急遽、部分麻酔で
手術開始をした。
私が椅子に座って息子を抱っこして、動かないように腕ごと抱きしめ、足を
私の両足で絡めて動かないようにした。
頭は看護師さんが抑えていたような気がする(この辺は記憶が曖昧)
転んでも注射でも泣かない息子が「痛い!痛い!」と泣き叫んでいる姿を見るのはつらかったが、そこで私が手を緩めたらもっとつらい事になると思って必死に耐えた。
おかげで、無事両側の鼓膜にチューブを入れることが出来た。

チューブを入れてからまわりの音が鮮明に聞こえるようになったのか、
見違えるほど喋るようになった。
健診で気づけなかったら難聴になっていたのだろうと思うと、とても怖くなる。

今では左耳は完治して、右耳のチューブはもうすぐ取れそうとのことだ。

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