見出し画像

LiT SONGプロジェクト発起にあたって

4月上旬から急ピッチで制作に没頭してきた『LiT SONG』がいよいよ公開となりました。もう見てくれましたか?

どうも、IRabBitsの麻衣子です。

始まりは本当に衝動。
3月にPulse Factoryがライブハウス支援のために数十バンドで曲を作って寄付を募りたいと誘ってくれた #インターネットを超えて というプロジェクトが本当に素敵だったし、参加できて良かったと思ったのがキッカケでした。

ライブができなくても曲は作れる。
どうせならこういう時しかできない事をやってみよう。
いくつかのバンドと共同で作曲して歌うというのはどうだろう。
”共作”となった時に真っ先に思い浮かんだのは、IRabBitsが生まれ育った新横浜LiT(ex.BeLLS)でお世話になっていた、CHURU-CHUW、N.U.、フロウズン、そして漣研太郎とピストルモンキーズのみなさんでした。

15年前、初めてIRabBitsが新横浜BeLL'Sに足を踏み入れた当時、
とにかくキラキラ輝いていて、めちゃくちゃ人気もあって、当時BeLL'Sの音楽シーンの中心的存在だったパイセン達になんとか喰らい付いていきたいと必死でした。
なかなかうまく行かず、悔しい思いをめちゃくちゃしてきたのを今でも覚えてるし、人は皆それぞれ忘れられない青春みたいなモノがあるとすれば、IRabBitsにとってそれはまさにあの頃のBeLL'Sでの日々だったと思います。

3年ほど濃い毎日をBeLL'Sで過ごした後、初めてCDを全国リリースしてからはひたすらツアーを回るようになり、年に数回しかBeLL'Sには帰らなくなったけれど、
そんな末っ子IRabBitsの提案に、皆さん二つ返事でやろう!と乗ってくださった時は本当に嬉しかった。
帰る場所は今もちゃんとあるのだと、今思えば私個人的にはこの時点で救われていたのかもしれません。

画像1

全国ツアーを回るようになってからは、ありがたいことに全国各地に大事なライブハウスができました。
どこも第二のホームと呼んでしまいたいぐらい、スタッフさんや各地のお客さんの顔が浮かぶようになって、
この新型コロナウィルスという青天の霹靂的な事態に陥って、心配に思う場所が沢山あります。
中には休業や閉店を強いられてしまったという報告を目にして、とにかく何か動けないかと思う反面、全ての場所を救う力は自分達には残念ながらないのだなと思い知る日々でした。
そんな中考えたのが、せめてまずは生まれ育ったホームのライブハウス新横浜LiTのために動こう、という事でした。
そんな動きが少しでも広がって、それぞれのライブハウスがそこをホームとするバンド達に守られる流れができるならという願いも込めて。

「リレー式で曲を書きませんか?」
自分を含め誰もやったことがないであろう提案に、いいね!分かった!と新幹線ばりのスピードで承諾してくれたのは、Aメロを担当したCHURU-CHUWのしんいちろうさんでした。
LINEでオファーした数時間後には「作ってみたー!」と歌詞まで送られてきた時に、15年前のギターヒーロー&作曲ヒーローは今も健在だと震えたのはきっと忘れないと思います。

一気に当時の憧れとか情景が蘇って、その後に私が担当したBメロの「胸弾ませ降り立った」「始まりの音が鳴った」という歌詞が降ってきた。秒だった。
あともう一つ、今回ギターソロが今のご時世に珍しく長めなのは、同じく当時の憧憬にかられたうちのベースの猪野がアレンジを担当している仕業だということも付け加えておきます。あしからず。

画像4

誰にも仕上がりが予想できなかったリレー式曲制作は、
続いてサビがN.U、ラストの大サビがフロウズンへと繋がれて完成しました。
一度も会うことなく制作された、違う環境でそれぞれの個性でデータが繋がれていった様子は、発売中のCDの2曲目にデモ音源として収録しました。
さらに、それぞれのメンバーのコメントも交えて超大作となったメイキング映像は、プランEの「全部見たい聴きたい歌いたいプラン」内のDVDに収録されているので、よければ検討してみてくださいね。
ミックスを担当してくれた凄腕エンジニアの石田ケンジロウ氏や、アートワークを担当してくれたセンスの塊mico65さんのコメントも含め、
本当にみなさんの想いがコメント映像から溢れまくってて、このメイキング映像を編集している私がすでに泣きましたから。
ぜひお楽しみに。

LiTジャケ

参加アーティスト総勢22組。
古くから知っているアーティストもいれば、最近になってLiTをホームとして活動してくれている若手のアーティストもいます。
正直、私は顔を合わせた事がない方々もいるのですが、本当にLINEでのやり取りで皆さんめちゃくちゃ迅速に協力してくださって。
ピストルモンキーズの漣研太郎さんが仕上げてくれたミュージックビデオを見た時、本当に感動しまくりました。
なんか、共演したことなんかなくても繋がっている感じがして、全員の根底の想いが同じだとこんな現象が起こるのだなと初めての経験でした。
だから、見てくれた皆さんも、全部知っているアーティストではなかったとしても、心の奥にグッとくる何かを感じてもらえるはずだと確信しています。
いつかこのアーティスト全員で新横浜LiTにて盛大なイベントを開催する予定です。
プランC以降でそのチケットも販売しているので、これはただの希望ではなく限りなく確かな約束です。
その時の空間は本当にとてつもないものになるだろうなと、想像するだけで泣けてきてしまう今日この頃です。
一刻も早くその日が来てほしい。

画像3

この世の中を一変させた新型コロナウィルスですが、
都道府県によっては既に緊急事態宣言が解除され、ここ横浜ももしかしたら今月には解除の兆しが見えてきています。
ただ、その特質上、ライブハウスという施設はすぐに元通りという訳には行かないであろう事は明白です。
まだまだ試練は長期戦となるでしょう。

ただ、"ライブ"という文化は絶対に消えないと私は信じています。
生でその場限りの爆音と歌が鳴り、その振動が空気をつたってフロアのみんなの心を揺らし、声や拳や手拍子と呼応して奇跡みたいな空間ができる。
あの感動に代わるものは、どれだけ技術が進歩してもネットや電波には起こせない。

だから、安心してまた我らがライブハウスで会えるまで、踏ん張れるだけの支援を頂けたらと、心から思っています。
そしてあなたの家族や友達、昔のライブ仲間など、できるだけ沢山の人に聴いてもらえるよう広めてもらえたら一番ありがたいです。
コロナはどうあがいても悔しいけれど、でもそれで出会えたり再会できるキッカケとなるなら、まさにピンチはチャンスとなります。

「階段を降りて そのドアを開けて」
共に笑って泣いて感情爆発できるその日まで、どうか元気でいてくださいね。お互いがんばりましょう。

▼支援はコチラから
https://litsong.stores.jp/
▼MV
https://youtu.be/FngJF08XKDQ

画像5

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?