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マルチな彼③

🦍との日々はそれは幸せな日々だった
どれだけ私がワガママ言っても受け止める
🦍の懐の深さと優しさはあっぱれだった。
付き合って2ヶ月目に転職したいんだ
と話があり相談に乗ると
私のマルチ商法センサーが敏感に働いた。

私はマルチ商法の勧誘に3回あったことある
いわゆる、マルチ商法勧誘かどうか
見極めることができるプロである。
その紹介してもらった先輩の話し振りから
怪しいと思い、ググったら見事マルチで
有名な会社であった。
「🦍!見てみぃ!この会社はマルチ商法で稼いでいる会社だよ!こんなとこに就職したいの?」と言うと
その会社がマルチ商法をやっていること自体
🦍は知らず、ショックを受け
🦍は号泣し始めた。
尊敬しているパイセンから
まさか、マルチ商法を紹介されるなんて
思ってもいなかったのだろう。
そんなことで泣くな!と思ったが
純粋な🦍は傷つき号泣。
よくもまぁ、ここまで純粋に育ったものだ。
私とは正反対だなぁと感心した。
「マルチ商法なんて、できない。
もう行かないよ。」と諦めてくれたので
私は安心していた。

しばらくして、朝の5時に🦍から
電話があった。
「まるこに秘密にしていることがある。」
朝5時にまじ何?とイラついた。
私は朝が苦手で、大変機嫌が悪い。
「あの、実は男が好きなんだ。ごめん。」
はぁーーー???さらにキレる
眠気も一気に覚めた。
「ごめん。嘘!違う違う」
「はぁ?何で嘘挟むの?えっ何がしたいの?」
朝早く、電話がきてタダでさえも
機嫌が悪いのに、更に嘘だと?
この状況で何をカミングアウトするの?
私は怒るという選択肢しかなかった。
「実は、あそこの会社続けてて、
ネットワークビジネスっていうだ!
まるこが言っていた、
マルチ商法じゃないんだよ!
ネットワークビジネスなんだ。
まるこは誤解しているよ!」
ネットワークビジネスもマルチ商法も
やり方は一緒じゃ!
何、まんまと騙されようねん。
と呆れてイラついた。
「ネットに書いてあることは嘘だ
誹謗中傷受けているだけなんだ。」
と🦍は既に洗脳されていた。
ネットに書かかれるぐらい
やばい会社なんだと何故分からないのか
普通に考えれば分かることが
🦍には理解できなかった。
純粋とバカは紙一重である。

その日、私は仕事だったため
電話で話しても、ラチがあかない。
夜、落ち着いて話すことになった。

ここからが、地獄の始まりである。

マルチからの洗脳を解くための戦いが始まる。
勝敗はいかに!次回につづく🦍

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