写真における表現方法②

お久しぶりです、前回は比較明合成の説明をしました、今回はその続き
二値マスク合成についてのお話です。
比較明についてはリアルカメラで本当に良く使用する技法なので、ご覧になられていない方は是非そちらもご覧いただけると今後何かの役に立つと思います。


二値マスク合成

そもそも二値マスク合成ってなによ??って方の為に超ざっくり言うと
二つの景色を融合して一つの景色にしちゃおうぜ! みたいな感じです、いやほんと雑ですいません・・・

正直な所を言うとこの手法、本来では在り得ない景色を生み出せる事が最大のメリットなんですが風景写真の概念を捻じ曲げているのでアリかナシの話題に良くなります。
VRChatで言えば 使い所を間違えてしまうとワールド製作者様の趣向に反する可能性もあったりします その点で特に注意しなければいけません。
完成すれば唯一無二の作品になりますが、それを十分に考慮して行う様にした方が良いです。

上記の事があるので今回は細かいやり方について触れません。
写真表現ってこんなやり方もあるんだ~!程度の軽い気持ちで見て頂いて、二値マスク合成ってこうなってるんだよっていうのを大まかに説明していきます。

準備するもの

まず、準備の段階が一番大事です。
この時点で絵の90%が決まると言っても過言ではありません。
自分が何を題材にしたものが撮りたいのかをイメージし、予め頭の中で絵を完成させておきます。

絵が決まったら実際に撮る訳ですが、ここで大事な事が有ります。
空や地面の境界線がハッキリしているほど良い。
これは後でマスクを作成する際にめちゃくちゃ大切で、境界線が細かったり曖昧だと後で苦労します。


実際にやってみよう

では、これから実際に作成してみましょう。
今回簡単に説明する為に、二つの画像を用意しました。


富士山の写真と天の川の写真、これが今回用意した写真になります。
これを一つの画像にしていきます。
まずそれぞれの境界線のマスクを作成します。


富士山のマスク作成


天の川のマスク作成

マスクが作成出来たらそれらを元に一枚の画像にしていきます。
今回は細かい手順は省いていますが、境界線をなじませたり色温度を合わせたりする事で違和感が無くなり完全に一枚の写真になります。


富士山と天の川が融合した一枚の写真になりました。

やり方はアレですが、これが二値マスク合成と言われてるものになります。
この様に本来では在り得ない写真を作成する事が可能で、画像検索でやたらと星と景色が綺麗な写真をたまに見る事が有りますがこう言った加工がされています。
準備をする段階で地上と空を撮り分けて、綺麗に処理したものを用意しておくとクオリティが上がります。

ただし何度も言いますが、使い所は気を付けましょう。

様々な撮り方や表現が有りますが、写真を撮っていく段階で少しずつ覚えて行く事も撮る楽しみの一つだと私は思っています。
ですがこれらは実際に目にしてみないと知り得なかった事でもありますし、撮り慣れている人はあまりこう言った情報は自分の手の内を晒す行為なので出したりしないってのが多いです。

人によっては余計な事しやがって・・・と思われる方もいらっしゃるでしょう。
頭の中では絵が出来上がっているけれどそれをどう表現すれば分からず困っている方にとってこそ見て欲しいですし、こういった情報は惜しみなく出していきたいと思っています。
写真は誰か一部の人の為のものでは無いですからね。

今後もこう言った撮影に関しての手法や、撮る際や現像時の便利技などをちょくちょく更新していきますので良ければまた見て頂けると幸いです。
ではでは、良き写真ライフを。


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