#2.3 構図の種類

前回投稿したときは夏でしたね、季節はすっかり冬で今年ももう少しで終わろうとしております。
今回は長々と引っ張りに引っ張った三部作の最後「構図について」のお話になります、写真を撮る際に必ず意識するであろうこの構図ですが、様々な種類が有りそれらを組み合わせて一枚の写真が出来上がります。
現実でもVRでも、構図に対しての考え方の違いは変わりません。
今回はそんな中から良く使うものをいくつかご紹介します。
組み合わせて使う事が多いですが、単体にラインを引いて一つずつ載せていますので良ければ最後までご覧になって頂けると嬉しいです。

①日の丸構図

一番シンプルな構図です、見せたいものを真ん中に配置するので被写体が強調されます。
背景をボカしたりして使う事が多いですが、シンプル故に飽きられやすい為に工夫が必要で非常に難しい構図の一つでもあります。

②三分割構図

日の丸構図と同じ位聞いた事が有る方が多いのではないでしょうか、ラインの交点に被写体を配置する事で画面全体のバランスが良く見えます。
困った時は取り敢えず三分割って位基本的な構図で、撮り方分かんねぇよ!って方は先ずはこのラインを意識して撮ってみると綺麗に見えるのでお勧めです。

③二分割構図

水平線や建造物のラインを使い、画面を二分割にした様な撮り方です。
三分割と違い絵に安定感が出るので、風景や反射の映り込み等でよく使われる構図です。

④対角線構図

奥行を表現したい時に使われる構図です、ラインを斜めに引いた線上に被写体を配置します。
奥行だけでなく視線誘導にも使う事が出来る構図です。

⑤額縁構図

枠の中に被写体を入れる事により、よりインパクトの有る印象を与える事が出来る構図です。
トンネル構図と比べ、基本的に建造物によって表現する構図です。

⑥トンネル構図

額縁と似ていますがより見せたいものを強調する際に使う構図で、強烈な視線誘導効果が有ります。
額縁と違うのは、建物だけでは無く自然植物等でも表現する事が有ります。

⑦三角構図

三角のラインを意識する事により、安定感が出る構図です。
その他にも線路や階段、橋などの奥行を出したい時にも使われます。
奥行に関しては放射線構図が斜めの奥行に対し、こちらは真正面からの奥行表現になります。

⑧放射線構図

鉄道や風景を撮られる方が良く使われる構図で、奥行と広がりを表現する際に使われる構図です。
集点に向かうライン上に被写体を配置する事で、視線誘導効果が有ります。

⑨曲線構図

曲線のラインを取り入れる構図で、放射線構図と同様ライン上に被写体を配置する事により、視線誘導と奥行き感を出す事の出来る手法です。
こちらの方がより柔らかな印象で、他にもアルファベット構図やリーディングラインと呼ばれたりしています。

⑩四分割構図

三分割の応用で、さらに細かくラインを区切る事により大胆に空間を表現したい時に使用する構図です。
ラインを意識するだけですが被写体と背景の対比が重要で、アンバランスにならない様にする等少し慣れが必要です。

ラインや交点を意識する事により、人の目で見た時安定感や美しさを感覚で伝える事が出来る手法が構図です。
上記に載せている写真は複合的に構図が組み合わさっていますが、分かり易く一つ一つ取り上げて見てみると「なるほどねぇ~~、これなら自分も出来るじゃないか!」となって頂けるのではと思います。

今回は10点程ご紹介しましたが、この他にも沢山の構図があり表現出来る手法も様々です。
ただ、常に言っていますが私は構図だけが全てではないと思っております。
画角であったりシチュエーションであったり、構図よりももっと大事なものが有るのでいつかそのお話を出来れば良いなと思っております。

知っている方にとってはとてもありきたりなお話でしたが、写真で悩んでいる方にこの記事がほんの少しでもお役に立てれば幸いです。

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