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参加リポート「First Step #6 専業主婦後、あなたはどう生きる?」~薄井シンシアさん×飯沼ミチエさんトークショー~

2020年8月1日(日本時間)にオンラインで開催された、薄井シンシアさんのグッドモーニング。企画6回目となる参加リポートです。
17年間の専業主婦生活を終え、47歳で再就職されたシンシアさんが、今一番気になるゲストをお招きして繰り広げる対談形式のトークショー。

今回は、北京・上海・シン ガポールに計5年半滞在し2013年に日本ご帰国。専業主婦期間やご自身の経験を活かし、2018年に世界の駐在妻をつなぐ海外生活情報・交流サイト「駐妻café」を立ち上げられ、自ら事業も展開されている飯沼ミチエさん。

とても大きな駐妻コミュニティの代表者である飯沼さんと、私は今まで直接のご縁はありませんでした。シンシアさんとミチエさんのトークショーからお話をお聞きして感じたポイントを、今回も自分なりにまとめてみたいと思います。

●第一印象から自分の成長はあるか?

シンシアさんとミチエさんの出会いは、3年以上前とのこと。
その最初の出会いについてのエピソードについてミチエさんは、
「シンシアさんから初対面でダメ出しを受けたことが印象的だった」と話されました。
その当時を振り替り、シンシアさんから和やかにその理由が改めて伝えられると、「そういう事だったんですね!」と納得感があった様子のミチエさん。
そして、「今回のようなお誘いがあったことで、私も少しは成長しているかな?」と感じられたという一言を聞き、自身の変化や成長を確認し合える関係はとても魅力的だと感じます。
その為に、私自身も第一印象や初めての出会いについて、お互いが詳細に思い出せるようなご縁を持っていきたいと感じました。

●女性の弱み?「ネットワークの弱さ」について

ミチエさんの様々な構想を見聞きされたシンシアさんから、「良いコンテンツやアイデアを持っているのに、事業化してブレイクするための人脈ネットワークが弱い」とのコメントがありました。いま注目されているスタートアップ相当の事業を、既にミチエさんが以前から考えておられた、という点も多いそうです。

今の時代に、事業をブレイクするために、営業リソースやマーケティングリソースの課題は大きく、そこに繋げる「人脈ネットワークの弱さ」が女性全般の課題だとのご指摘でした。
それを受けて個人的に感じたのは、「事業化に欠かせないポイントが、女性や同じ境遇の中という閉じたターゲット要因に限らず、以前より社会全体で考えるべき課題に変化してきたからでは?」という点でした。


環境の急激な変化によって受けるストレス、選択肢のない中で、不本意でも一旦はその状況を受け入れざるを得ない状況、というものは、今後は誰もが体験する時代になると思います。
だからこそ、以前は同じ境遇の仲間と分かち合った経験や知恵も、多様性あるキャラクター間での共有が今までより必要になりそうです。また、その時に「あの人だったから」といったバイアスを持ち込まず受け止める力を身につけていきたいとも感じます。

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●海外生活から得るものを整理するために

セレブという言葉で表現されがちな駐在妻ですが、今ではセレブか否かを議論する意味はないと感じます。海外生活から得るものとして最も大切と言われたのが、「現地の人との交流」。これはビジネスにおいても似ているのでは?と感じます。一方で、立場によって、経験から語られるものは全く違うようにも感じます。
これらの違いを整理するために、例えば


「なぜそういう経験を持ったのか」・・・経緯の整理
「それによって何を得たのか」・・・結果や成果の整理
「それは何故か」・・・因果関係の整理
「今後も続けるに値するか」・・・可能性の整理
というポイントがあれば、どうでしょうか?


これらは、ビジネス/留学/帯同・・・というそれぞれの立場や背景によって、違いはあるはずなので、その違いを知ってみることが思考のヒントとなると感じます。
改めて、これらのポイントを意識しながら、今後の経験を重ねていき、海外生活を経た上での自分をブランディングしてみようかと考えています。

●時代の流れと今、これから

60代のシンシアさん、40代の飯沼ミチエさん、30代の私、20代の若手社会人の方や学生さん。
それぞれの方が海外生活を経験する理由や背景は、時代や市場と共に変わっていることを、自分が当事者になり、様々な年代の方のお話を聞くことで、強く感じるようになりました。
中には、シンシアさんやミチエさんなど先輩方がご経験されたような状況や心境を、私は感じていない、というケースも多くあり、「その理由は何だろう?」という点に、今いちばん興味を持っています。


「そういう時代だったから」で片づけず、そこに具体的に何があったのか?を考えていくことが、これからの若い世代の方々へのコミュニケーションや、自身の子育てそのものにも、重要かもしれません。
今の時代の情報に偏りがあるなら、その偏りを正すために何が出来るかを、考えていきたい!とも感じます。

今後は、ジェンダーレスな選択肢や常識が増えていくとすると、時代の影響を受けていくのは「女性だけ」ではなくなると思います。その時に、女性の経験上の知恵を、年齢や性別を問わず共有できる社会にしたい!と感じています。

●この日からのFirst Step

最後にミチエさんからの参加者に向けた言葉に、「続けることに縛られないこと!継続することを目的にせず、やめてもOKだと気持ちを持つことも大切」というコメントがありました。
私はココに「自ら思考すること」を必須にしたいと感じています。時代に流されて何かをする、という選択に限らず、自ら選択肢を作り出そうとすることで、それを継続すべきか、やめて別の道に進むべきかも、決めることが出来るように感じます。
このFirst Stepに参加するか否かも、自分自身で考え選択していることで、こうして充実しながら振り返るモチベーションを得られているかもしれません。