見出し画像

わたしがオーストラリアにいる理由

「会社辞めて、ワーホリ行ってくる!」

夕飯を食べながら、こう家族に告げたわたしを
何を言ってるんだこいつは?っていう表情で見つめられたのを、今でも覚えてる。

とっさに思いついた事じゃなくて、ずっと考えてたこと。

もし、当時付き合ってた彼と、結婚の話が進まなかったら、自分がやりたい事をやろう。

それに私は、日本(東京)が大嫌いだったしね笑

その時は、彼のことが大好き過ぎて、
仕事にしても、友達との約束にしても、全て!
彼優先にしてた。

だから、大好きな接客業ではなく、オフィスワークを選んだ。
ただ単に、土日休みの彼と過ごしたいがために。

それが彼には重すぎたのか、わたしだけこんなに好きなのかな。。。と、不安に思う日々が続くようになった。

彼とは、なんだかんだで10年一緒にいたから、空気みたいな存在。
10年の間で、何度も喧嘩したり、大好きだけど彼と私とは違いすぎて合わないんじゃないかって、別れを考えたこともあった。

だけど、やっぱり彼のいない人生なんて考えられなくて、ずるずると関係を続けていた。

だけど、頭の中ではわかってた。
もうこれは愛情じゃない。
ただの執着心だって。

別れたあとの事を想像したときに、真っ先に頭に浮かんできたのは、彼が別の女性と結婚して子供と仲良く暮らしてるイメージだった。

今まで感じたことのない、屈辱を感じ、わたし以外の相手となんて、絶対許せない。と、思った。

さゆりさんの天城越えが染みたよね。
特に、「誰かに取られるくらいなら、あなたを殺していいですか」の部分がね笑

別れなければ私のもの。
という、おかしな考えがわたしを洗脳していた。

その反面、それで本当に幸せなのか?
本当にやりたいことなのか?
人生一度きりなのに、後悔してないって言えるのか?

と、考えるようになった。

そんな時にふと、また英語勉強したいな!
って強く思うようになり、彼に一年だけワーホリに言っていいか、話をしてみた。

もちろん答えは、no!
終いには、何考えてるの?頭大丈夫?くらいの事を
いわれた。

今でも覚えているのは、「あなたは(名前じゃなくてあなたって呼ばれてた笑)、二人の未来を考えてない」って。




これ聞いた瞬間、頭の中で何かがぷつーんって切れた。
今まで、散々わたしから結婚したい!とか、子供が欲しい!とか、将来は二人であーしたい、こーしたい!とか、色々話してたのに、まだ自分の仕事や身の振り方も決められてないのに、そんな話は出来ない。
って言われてきたのに、二人の未来を考えてないってどーゆー事!?!?

考えてないのは、あなたじゃん!!!

もう何が何でも、私は私を一番に考えて、自分のやりたい事をやろう!って思った。

ワーホリの話を彼にして以来、私の中では彼にさよならを言う準備を着々と整えていった。

それと同時に、ワーホリについても調べ始めて、ワーホリ協会という協会を見つけた。

それぞれの国の特徴、応募の仕方、学校の選び方等、様々なセミナーが用意されていて、休みの日は片っ端からセミナーに参加して、自分の未来像を考えるようにした。

彼とは普通というか、もともと会話があまりなかったので、最低限の会話だけして過ごした。

そんな生活を、2、3ヶ月続けていた中で、今ならお別れを言っても大丈夫!と、思えたタイミングが来た。

ワーホリ協会のセミナーに参加するようになって、将来に対して、とてもわくわくしている自分がいることに気付き、これはやるしかない!と、実感したからだ。

ワーホリに行く事を、彼は認めてくれないだろうし、結婚の話も出ない、既に冷めきった老夫婦みたいな生活だったし、ワーホリに行くと決めたからには、彼に別れを切り出さなきゃと思った。

決めたはいいが、やはり迷いはあった。
10年も連れ添いましたからね。
賭けじゃないけど、30歳の誕生日までに彼から結婚の話が出なければ、別れを告げようと決めた。

私が望んだ結果なのか、彼から結婚の話はなかった。
30歳になったら、ワーホリのビザが取れなくなってしまうので、念の為、ビザは取得しておいた。

自分で決めた道なのに、心臓はあり得ない速さで動き、みんなに聞こえるんじゃないかってくらい、ドクンドクン言っていた。

直接言うことは出来なくて、最後はメールで伝えた。
「二人の描いてる未来が違いすぎるから、別れましょう。」って。

彼からは、ちゃんと話をしよう!って言われたけど、もう遅いし、散々こちらから話をしようとした時に、きちんと向き合ってくれなかったのはあなたです。って告げて、彼からの連絡は全て拒否した。

10年も一緒にいて、こんな最後でいいのかなーっていう迷いもあったけど、また会って話したら
きっとさよならを言えなくなる。

辛いのは今だけ。
このままズルズルしてたって何も変わらない。
変わりたいなら、自分が一歩踏み出さなきゃ!

そう言い聞かせて、ワーホリの準備を進めながら過ごした。

正直、思ったよりも辛くなかった。
きっと、別れを告げる前にある程度、気持ちの整理をしてたおかげだな。

でもやっぱり、夜は辛かった。
何故か、色んな考えが頭の中を駆け回る。
そのほとんどが、いい思い出。

どうしても眠れない日は、お酒に頼った。
チビチビ飲んで、逆に悲しくなっても嫌だと思ったから、ウィスキーロック!笑

おかげで、すぐ眠くなってスヤスヤ眠れた。

不思議なもので、時間が経つにつれて、彼を思い出すこともなくなっていった。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは、よく言ったもんだ。

世の中に、どれだけ同じ境遇の人たちがいるかわからないけど、したいことがあるなら、悩まずにやった方がいいと、私は思う。

やらない後悔よりも、やった後悔の方がまし。

何か行動しても、後悔してしまうことはある。
だけど、自分から行動して何かを変えようとした事が大切だし、今後の成長にも繋がると思う。

あの時、ワーホリという選択が正しいのかどうか、わからなかった。
現実逃避な気もしていた。

だけど、彼との思い出がたくさんあるこの場所から逃げたかった。
そうしないと、おかしくなってしまうかもしれないと思ったから。

でも、逃げたっていいじゃない。

人生は一度切り、自分のために生きたっていいじゃない。

他人がどうこう言おうが、自分が幸せならいいじゃない。

ワーホリに行くと決めた私を応援してくれた家族に感謝してる。

そして、「その年で、ワーホリ!?仕事辞めてまで!?」と、半笑いを浮かべてた友人達に言ってやりたい。

私は、今が一番幸せ!
あの時の決断は、正しかった!ってね。

何も行動してないあなた達は、
同じ場所で今も立ち止まって、いつも同じ愚痴をつまみに、酒でも飲んでるんでしょうね。

一昔前に流行った、勝ち組、負け組という言葉。
結婚してたら勝ち組で、してなかったら負け組!?
意味わからないよね。

結婚してれば幸せなの?
結婚してないと不幸せなの?
独身だって、幸せなことはたくさんある!
自分のお金は自分だけに使える。
夕飯の支度の心配をせずに、いつでも飲みに行ける笑
ベッドを一人で占領出来る。
家で何をしようが、誰にも文句を言われない。
最高じゃない笑笑

私が思う勝ち組は、人生を謳歌してる人。

そういう人は、キラキラして見える。
話しててとても楽しい。

そんな人になりたいなーと、わくわくしながら、オーストラリアにやってきた。

あれから、もうすぐ3年。
キラキラしてるかわからないけど、色々な事から解放されて、のびのび暮らすことは出来ている。

これからも、人生を謳歌する事を目標に生きていきたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?