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赤い糸(60代の夢)①

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

赤い糸ってみなさん信じますか?
好きな人ができる、それも一目惚れに近い、わずか数回で他の恋愛とは違う勢いで
自分の心がその人が見えなくなる。。。。

そんな経験ありますよね?
Mahouもかつては。。。(遠い目笑)

とはいえ、人生幾つになっても、このような出会いがあるものです。

【60代女性 バツイチ 事務職】

子どもも成人して、ようやく落ち着く日々が始まりました。
離婚してからは、生きるのの必死でしたが、一杯のお茶を楽しむ余裕が
出てきました。

ある時、SNSで見かけた老舗の紅茶専門店に一人で行ってみたんです。
たくさんの紅茶が用意してあって、お店の雰囲気も最高でした。

欲張って3杯も、紅茶を一人で楽しんでいたら、
隣の席の人に声をかけられたんです。

「お一人ですか?紅茶好きなんですね」

3杯も飲んでいるのを見られていたのが恥ずかしくて、
年甲斐もなく真っ赤になっちゃったらしくて

「あぁ、ごめんなさい、そんなつもりじゃなかったんです。
お詫びにケーキをご馳走します。」と言われて
断ることすらできなくて、しっかりケーキを食べちゃいました。

そこからなんとなく隣同士でお話をして、、、、
気がつけば年甲斐もなく、そのお店で月に一度待ち合わせるようになったんです。


ここまでのお話は、なんともまぁ、素敵な恋物語のように聞こえます。

でも、そんなときめきは束の間、自分の心がその方に占領され始め
彼女は自分を失い始めます。

最初は、ひと月に一度のその待ち合わせを楽しみにしていました。
まるで昭和の『君の名は』のようです。

でも、3度目(3ヶ月目)にLINEの交換をしてしまってからは
毎日のやり取りが始まります。

それもそれで、楽しかったそうです。
子育てが終わった今、「おはよう。今日はどんな1日だった?」と
聞く相手もいなくなっていましたからね。

LINEで会話(文章)の回数が増えた分、知らなくていい情報が入ってきます。

彼は既婚で、単身赴任中。
だからこそ、休日その紅茶専門店でひと時を楽しんでいたそうです。
自分は子育てが終わりましたが、彼はまだ教育費がしばらくかかりそうな状況。

彼女自身は自由な時間がたくさん。
彼だって単身赴任なのだから、時間は自由なはず。

なのに。。。月に一度しか会ってくれません。

もしかして?他の日もあの紅茶専門店にいるのではないか?と
時々あてもなく彼を探しにお店に行ったりもしてみましたが、会うことはありませんでした。

あんなに楽しみだった大好きな紅茶も
上の空で飲んでしまいます。

時には何故だか、紅茶を飲んで涙ぐんでしまいます。

どうしたらいいかわからない。
子育てが終わって、あんなに自由を楽しめていた日々が
急に灰色になってしまいました。

心の中に雲が覆う日々に辛くなって、タロット鑑定へいらしてくれたそうです。

続きます。

タロットMahou


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