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解体現場の哀愁【大アルカナⅩⅥ 塔】

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

自宅の近所で解体工事を数日前から行なっています。
一応「建て替え」らしいのですが
仲良く話したことはないものの、顔見知りのお宅ですから
荷物が運び出されて、廃棄物になるような家具が、そのまま道路から見えるわけです。

つい1週間前にはまだ暮らしていた空間が、突然「ガラクタ」になります。
なんでしょうか?この空気感は?

Mahouの実家も、先日空っぽ手続きをしました。
何もなくなった実家に行った時、Mahou自身は「うわーこんなに綺麗になった」と好反応だったのにも関わらず
兄弟の感想は「気味の悪いお化け屋敷」でした。

なんでしょうか?この感想の差は?

住んでいた当事者は、友好的な感想なのかもしれませんね?
住んでいない者にとっては、急に家が『息をしなくなった』ように感じるのかもしれません。

【大アルカナⅩⅥ 塔 全て無くなる】

そう言う目で見ると、時代もあって、解体される個人宅を多く見つけます。
おおよそ50年位前にマイホームを買ったみなさんが寿命を迎える頃なのでしょう。

そう思うと、家の存在はなんぞや?と考え直してもみます。

補強をしつつ、新たな住民を迎えて命を長らえる家屋は多く存在します。
とはいっても限界もあるでしょう。

それにしても、住民のいない家屋の老け具合ったら凄まじいものを感じます。
他人の家だとしてもたった1週間でガラクタに豹変してしまうと、
妙な胸騒ぎがします。この気持ちは、なんなのでしょうね?不思議な感覚。

そんなきっかけで、家の寿命ってどのくらいなんだろう?と検索をしてみました。
もちろん一概に言えませんが
木造一戸建てで10年単位で修繕をしていれば80年くらい。
鉄筋コンクリート造マンションで10年単位で修繕をしていれば120年くらい。
(あくまでも定められた管理をしているケースです)

やっぱり人間と同じくらいなんだな?と思います。
必須条件は「手入れ」。人間ドックみたいな感覚でしょうか?
定期検診でチェックしていれば、築50年の物件でも、住めそうです。

ただし、昔に作った家屋は、現代感覚では使いにくかったりもしますから
その前に「建て替え」をする判断をされるのでしょうね。

笑顔や安堵の表情が生きる「家」
私たちの人生の一つでもあります。

新しい家屋が建つのを楽しみにしながら
猛暑の中汗だくになって解体作業をするみなさんにエールを送ります。

タロットMahou



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